公演情報
「莫逆の犬」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★★
#荒井敦史 #傳谷英里香
#百瀬朔 #浜谷康幸
#お宮の松 #入江雅人
#とみやまあゆみ #東原里夏
#山口森広 #森永友基
【初日】永遠の愛の誓いなんてモノほど儚いものはない。人の心は移ろいやすい。時は人の気持ちも関係も変えてしまう。無常観。秘密を共有する者の絆は太く強い。だからこそ、一旦それに綻びが生じると修復は困難である。愛や恋にダメージを与えるのは、いつの時代だって嫉妬だ。恐ろしい怪物だ。ソイツに打ち勝つ術はない。小さな恐れ……疑念は、直ぐに腐敗臭を放ちながら傷口を広げていき、やがて全てを飲み込む。抗うことはできない。
キャスティングが素晴らしかった。
短い時間でも、クソでウンコな女のリョウを演じた #とみやまあゆみ さんは流石だった。作品に存在する登場人物の必要性というのは、その長さではなく意義だ。彼女はそれを証明し、姿を見せずとも作品の重要なパーツを担っていた。
百瀬朔さんが演じた弟のダメ男ぶりもよかった。
お宮の松さんも何作品も観てきたけれど一番よかったなぁ。
傳谷英里香さんの演技を初めて観たのだけれど、不安を抱えた従順さの危うさが伝わり素敵だった。次の出演も観てみたい。
暗転を効果的に用いた演出は、時の経過……繰り返される日常を静かに語った。
ただ戸口の開閉のSEのタイミングは、もう少し合わせないと気になる。
座席については感染予防対策のゆったりした間隔に慣れてしまったので、隣と肘が触れる距離には抵抗を感じるようになってしまった。せめて5cmの間隔を取って欲しい。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/12/08 (水) 19:00
ONEOR8の田村孝裕の脚本を寺十吾が演出する。重いけど面白い。120分弱。
2008年にONEOR8で上演され、2019年に神保町花月で上演するためにリライトされた脚本で今回の上演。初演は観ていないが、神保町花月での再演は観ている(そのときの感想はhttps://stage.corich.jp/watch/365387/stage_comments)。犯罪を犯したらしい(後に事情は分かる)男を匿うため父親がマンションを与え、恋人が一緒に住みたいと言い一緒に暮し始めるが…、という、その後10年に渉る物語。男は捕まらないために一歩も家を出ることができず、そのために恋人がいろいろと苦労するのだが、冷静に考えれば、そんなことをしても、と誰もが思う展開で、イライラさせられる。そのイライラこそが田村が狙ったものだと思える舞台になっていた。軸は、男(荒井敦史)・恋人(傳谷英里香)・父親(入江雅人)で、この3人が巧い。特に、TVで観て気になっていた傳谷英里香がしっかりヒロインを演じていた。荒井も、愛する人に捨てられ続ける男を演じて確かなものを感じた。
小劇場系の芝居を観始めた頃は、怒れる若者、みたいなのを演じていた入江が父親かと思うと…(遠い目)。