東京ノーヴイ・レパートリーシアター 公演情報 東京ノーヴイ・レパートリーシアター」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★★

    イチオシ★★ブラボー(・_・)!
    これまでみた曾根崎心中の中で1番すきです。小さめの劇場。席は2列のみ。どこからもみやすく、客席の贅沢さを感じつつ、息をのみつつ、まさに劇場全体が一体と感じられる、特別な時をすごしました。 
    細やかにやさしく演じられるものを観客も必死で感じていました。 
    今回は曾根崎心中を選んでよかったワと思いましたが、また次別の演目で訪れたいです。初めての方、必見です!

  • 満足度★★★★

    ワーニャ伯父さん
    年老いた大学教授の荘園を舞台に、教授がこの荘園を売りに出す提案をすることで引き起こされる騒動を描いている。チェーホフ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    ここの劇場は本当に間近だから、観客というより、一緒にお茶を飲みながらそのテーブルに座っているような感覚に囚われる。こんなに狭い空間でのセリフだから、役者は大声を出す必要は無く、ごくごく自然に話す。

    舞台もセットも衣装もシンプルだけれど、舞台の荘園を感じさせる空気はきちんと作られており、出演者もその雰囲気を醸し出す。

    人生をかけて経営に従事してきた領地を売りに出すことを提案されて激昂したワーニャが生きる意欲を失い、絶望して自殺を企てる。のが本編だが、この自殺を企てる部分は削除され、優しいワーニャ伯父さんに演出を変えてるところは、この芝居の優しい流れに視点をおいたのだろうか・・。

    教授の娘である不器量なソーニャが自身の失恋の痛手をこらえながら、生きる意欲を失った伯父ワーニャを優しく慰めるという結末。

    「憎しみとか不平とかは世の中を滅ぼすわ、私たちは不幸だったけれど、自分の人生が自然と終わってしまうまで、我慢して生きましょうね。いつまでも続くなが~い長い夜だけれど、この命が続くまで辛くても辛抱して生きましょうね。そうして・・・やっとあの世にいけたら、その時は二人でこうやってお茶を飲みながらひと息つきましょうね・・。」

    ワーニャは残された人生を耐えて生きていかなければならず、そのワーニャをソーニャが懸命に、必死に、生きることへの説得を語りかける幕切れのセリフは、最も美しいセリフです。

    この舞台、ちょっと暗い照明といいカラーが感じられないのはワザとなんでしょうか?この回は、役者のセリフの噛みが目だって、ちょっと劇中に入れなかったなぁ。それでも、チェーホフ独特の空気感は堪能できました。

    テレーギン役の岡崎、相変わらず凄いですね。脇役としての存在感は類をみない・・。素晴らしいです。




  • 満足度★★★

    濃密。
    横に長~い舞台。席は2列しかない。全部で26席しかない。
    これってとんでもなく贅沢なんじゃなかろうか!

    開幕すると笛や鐘や太鼓の音。コロスがずっと舞台奥に控えていての生演奏。
    対峙して台詞を言い合うことはほとんどなく、椅子に座って客の方を見ながらの芝居とはなんとも不思議な演出です。
    リアル芝居を追求しているだけあって大仰な身ぶり手振りはなく移動も極めて静か。
    台詞も聞こえるか聞こえないかくらいの音量だったりして、こんなに足を組み替えるのを躊躇う芝居は初めてかも…。
    やはり向かい合って会話をしないからか、それぞれが単体で上手という印象。
    ちょいちょい噛んでたしね。
    しかし芝居と観客に対する真摯な姿勢がとてもとても好印象。
    他の作品も見たい。

  • 満足度★★★

    芝居は完璧だが・・・
    演目はチェーホフの「かもめ」,話に文句のつけようはない。劇場は最初入るのが戸惑うようなとても小さいとこだが,中はゆったりと贅沢な席で,前後も高低差が設けられており観客への気配りが感じられる。演出も素晴らしく,演技も熟練の技?素晴らしい。2時間35分(休憩15分あり)も芝居の密度の濃さから何ら問題はない。芝居と真剣に向き合ういい劇団を見つけられたなぁ,別の演目でいつ来ようかなぁ,などと思い観劇に浸っていた。ところがところが,休憩後の終末に向かう素敵な流れの中で聞こえてくる下の階のカラオケ屋のベース?重低音!一旦耳についてしまうと気になって気になって耳から離れない。うー集中できない。気が散る。いい気分が台無しじゃないかよぉ~。恨めしい思いを抱き,カラオケ屋の前を通るとき舌打ちし,帰宅の途に着きました。この劇団,シアターXでもやるんだよなぁ。今度はそっちに言ってみようかなぁ。芝居は完璧,だから舞台を初めて見る方には絶対お薦め!でも,上記の思いから満足度は星3つ。残念だぁ!

  • 満足度★★★★★

    ワーニャおじさん
    「永遠」。この作品にはこの言葉が本当によく似合う。100年以上前の、しかも違う国の人間の話なのに、現代を生きる僕達の心の底に痛切に響き渡ってくるのはいったいなぜだろう。僕達が日々忙しく生活する中で見失っているもの、ないことにして、見過ごしているものなのかもしれない。この演目を見るのは、3回目だが、見るたびに、登場人物に対する共感が、どんどん広く、そして深くなりつつあることを感じる。これから先を生きる人間のために、何ができるのだろうと考えるのだけれど、あまりにちっぽけな自分に気づいて切なくなってしまう。ああ、僕も人間なんだなあ、と。時代を超えて、永遠に変わらないものってなんだろう。そんなものを求める人には、ぜひ見て欲しい演目。

    ネタバレBOX

    ワーニャおじさん役の役者さんは、素晴らしかった。第3幕の、教授に対して苦情を述べるシーンでは、ワーニャおじさんが抱えてきた苦悩が、とてもよく伝わってきた。第1幕の最初に、アーストロフ役の方が、なんともいえない倦怠感をうまく表現されたことで、劇中の基調が、終始はっきりと表現されたように思う。生活感と言いかえることができるかもしれない。
  • 満足度★★★

    三人姉妹
    『三人姉妹』
    観てるときは退屈だったけど、あれから時間が経つと、意外と良かったんじゃないかと思えてくる。

  • 満足度★★★★

    ハムレット
    壮大なメッセージを伝えようとする制作側の意欲と、レパートリーシステムの醍醐味を感じることができました。ハムレットがいう「この世の関節がはずれてしまった」(福田訳)のを元に戻そうとするようなエネルギー。このエネルギーが舞台に発散されるようになったら、観る者の人生に大きな影響を与えるすごい演目になるだろう。、まだできたてほやほやの新作なので、まだ今は試行錯誤するプロセスだと思うけど、これからどんどんいい方向へ変化していく作品であると期待。このような大作を予感させる演目の制作過程をみられるのも、この劇団の特徴のひとつであり、面白い。鑑賞側は、単に俳優によって演じられる役にフォーカスするだけではなく、役を演じている俳優そのものにフォーカスするからだ。「ハムレット」を演じる俳優とともにハムレットを探求しながら、自分の人生と投影させていく。今までの成熟した当劇団の演目を見るよりも、あ、これがレパートリーシステムなんだなという感じが妙に落ちて、俳優との距離が縮まる、そんな気が少しした。期待も含めて4つ星。

  • 満足度★★★★

    曽根崎心中
    純愛です。クライマックスに至るまでは、ややわかりにくいところもありましたが、竹薮(?)の中で心中に至る場面では、感動して、思わず涙しました。愛し合っているはずの二人が心中してしまうという状況はとても悲しい現実なのだけれど、心中することで、二人は心の奥底から結ばれたのだと思うと、不謹慎かもしれないけど、微笑ましくも、喜ばしくも思える。でも彼岸でしか結ばれないなんてと考えだすとまた泣ける。そんなループにはまりながら、高みまで心は上っていくのでした。徳兵衛と九平治のやりとりも、腐敗した時代が反映されているようで、なかなか面白いです。

  • 満足度★★★★★

    銀河鉄道の夜
    とても小さい会場でありながらゆったりと贅沢な席。演出が素晴らしくって気持ちが良いしシンプルで丁寧。
    開始早々好きな空気感もあって、後頭部に鳥肌が立ったのであら、これは眠くなってしまうかもと思ったら案の定ぽわ〜んとする。とても気持ちがいい。光の使い方もあって広い空間に感じました。二月、三月と続くみたいなのでワーニャ伯父さん、曽根崎心中も観たいな。
    逃げない真剣さが伝わるいい劇団を見つけられて嬉しい。

    ネタバレBOX

    開始前のカーテンの向こうから聞こえるヒソヒソと楽しげな話し声。
    これも演出ですよね。この向こうに子供がいっぱいいる。そう思うだけでワクワクしました。
    耳に残るはシスターの歌声。彼女の歌がもっと聴きたいと思ったほど澄んだ歌声。

    それにしても男性陣の声が落ち着くのなんのって。優しい声質。
    毎回キャストが変わるということなので、時間とお金が許せばもっと観たいものです。26席?でしたか。贅沢な気分です。

    そして飴、ありがとうございました。
  • 満足度★★★★★

    古典ではない現代劇
    ごとごとごとごと、その小さなきれいな汽車は、そらのすすきの風にひるがえる中を、天の川の水や、三角点の青じろい微光の中を、どこまでもどこまでもと、走って行くのでした。

    貧しいジョバンニと友人を助けるために死んだカムパネルラ、二人の少年が銀河鉄道に乗って幻想的な宇宙を旅する物語。

    以下はねたばれBOXにて。

    ネタバレBOX

    銀河系の仕組みについての午后の授業やジョバンニが活版所で活字拾いをするシーンの茜色の照明がなんとも美しく幻想的でした。
    授業の教室の枠と列車の枠、工場の枠が見事に演出され、照明と重なってそこは、童話の世界そのものでした。

    病気の母と、漁に出たきり帰ってこない父のことやカムパネルラのことなどを話すジョバンニは自然に、ごくごく普通の日常の会話のようで、違和感がなくワタクシは直ぐに物語りに溶け込む事ができて、最後まで「銀河鉄道の夜」の中の住人になれました。

    ケンタウル祭の夜、ジョバンニは同級生のザネリたちに会い、からかわれて、銀河祭りに行くザネリたちと反対に、一人町外れの丘へ向かいます。
    そしてジョバンニは一人寂しく孤独を噛み締め、

    「どうしてこんなに悲しいのだろう、心持を大きく綺麗に持たなくてはならない。心持を沈めて幸いを探す旅に行くんだ。」

    そう思って星空へ思いを馳せてジョバンニは眠りこんでしまうと、突然、耳に「銀河ステーション」というアナウンスが響き、気がつくと銀河鉄道に乗っていました。見るとカムパネルラも乗っていました。

    親友カムパネルラと銀河めぐりの旅をしばし楽しみ、ジョバンニは「ここではりんごを剥いたり笑ったり、いろいろな風にしているんだろうなー。」と、つぶやきながら、列車の中で北十字とプリオシン海岸の話や鷺を捕る人の話を聞いたり、ジョバンニの持っている特別な切符の事も教えてもらいます。

    旅の終わりにジョバンニはカムパネルラに、どこまでも一緒だと誓うが、カムパネルラは消えてしまいます。

    「どうして僕はもっと愉快になれないのだろう。どうしてこんなに一人寂しいのだろう。」

    悲しみのうちに目覚めたジョバンニは、まもなくカムパネルラが命を犠牲にして友達を救った事実を知り、この瞬間、ジョバンニは銀河鉄道の旅が何を意味していたのか気づき、悟るきっかけになります。


    日蓮宗を信仰していた宮沢賢治の代表作を忠実に構成し幻想的に演出していた作品でした。「銀河鉄道の夜」は童話だけれど、ワタクシにとって大人の童話と言えるバイブルです。他の4作品も観たかった。ほんとうに素晴らしい劇団でした。

    劇場は籐の白い椅子が26個ゆったりと置いてあり、ひじょうに贅沢な空間です。何処に座っても前列で観ている感覚。
    初見の劇団でしたがとてもレベルの高い劇団でした。

このページのQRコードです。

拡大