実演鑑賞
満足度★★★★
■約95分■
子供を失った夫婦の話であることは、チラシを通じてあらかじめ観客に伝えられている。したがって、幼な子との幸せすぎる日々を掌編集形式で描いた前半を観れば、そのうちこの子はいなくなるんだ、夫婦はこれから愛児のいない日々を過ごすのだと考え、観客の胸は悲しさで張り裂けそうになる。子供を失ったと夫婦が気づく場面が、その悲しみに拍車をかけ、そこで幕切れとしてもいいぐらい。極言すれば、前半部分のみでこの劇は充分成立している。だが、それだけでは物語としての結構がつかないと考えたのか、後半では、子を失った夫婦の“その後”が、そして末路が描かれる。その“末路”について思うところは、ネタバレにて。
愛児役を場面に応じてママ役の女性俳優が演じたり、パパ役の男性俳優が演じたりする演出が面白かった。
実演鑑賞
満足度★★★★
昨年上演予定の公演。糸井演出の、同じくアゴラで観た一人芝居(出演深井順子)を念頭に見始めたが(俳優名から女優二人と勝手に想像していたため道中記のようなものだろうと)、出演は男女。水槽の中を行く二尾のマイム描写(水中音)から、糸井氏お得意の照れ臭いカップル描写へ(しっとり時間を刻むようなほのぼの切ないギター楽曲)。両場面がシンボリック表現のタッチで折り重なって行くが、何故「海底歩行者」か、に合点するのは芝居(95分)の中盤。予兆としては芝居の割と早い段階にさり気なく、透明な水に小さく一滴垂らしたインクが希釈しても微かに残るように二人の物語に影を落とすが、平和な生活のさざ波にとどまると思いきや・・。
これまで実力を秘めていそうに感じた程度だった伊東佐保の演じ力全開なる様を見て感服。丁寧に作られた、やはりコロナ期に改めてその手触りも愛おしくなる作品。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/10/15 (金) 19:00
FUKAIPRODUCE羽衣の糸井幸之介が作・演出する、キム・ユスと伊東沙保による2人芝居。切ない話だが、いいモノを見せてもらった。95分。
羽衣ではやらないビターなものをやりたい、とのことだったが、確かにビター。役者2人が巧くて、見えないものが見えるような感覚に陥る。最終盤のとんでもなくビターな展開は、それでも2人が少しハッピーになったと信じたい。
この公演に関するtwitter
初日1週間前から「団体名」と「公演タイトル」を含むツイートを自動表示します。
(ツイート取得対象にするテキストは公演情報編集ページで設定できます。)
この間の土曜日、ロームシアター京都でぐうたららばい『海底歩行者』を観てきました。初めての劇場、受付を済ませてさあホール!と思ったら階段を降りて降りて地下2階へ。そのぐるぐる深く潜ってゆくような感じが『海底歩行者』というタイトルに合っている気がしてそこからもうたまらなかったな。
約3年前
ぐうたららばい『海底歩行者』無事に全公演が終わりました。 ほっとして久しぶりに昼まで寝ました。 お客さま、気にかけてくださった方々、どうもありがとうございました。 そして一緒につくった大好きなみなさま、またいつか会えますように。… https://t.co/ivyDL394Fj
約3年前
ぐうたららばい「海底歩行者」。全公演終演しました。関わりをもって頂いた全ての皆皆様、本当にありがとうございました。特に稽古から一緒であった糸井さん(作・演・音楽)、坂田さん(制作)、たかと(制作助手や他にも諸々)、そして沙保さん(… https://t.co/gtydaAyUjd
約3年前
ぐうたららばい、海底歩行者、京都公演終わりました。 みなみなみなさま、ありがとうございました。 全て終わりほっとしてますが、夜中は悪夢見ました。
約3年前
今月は細かくカウントすれば27つくらい舞台を観た。いずれも、とても素晴らしい舞台だった。 特にぐうたららばい『海底歩行者』とアンパサンド『サイは投げられた』が素晴らしかった。 素晴らしかった、と言ってしまいたくないものとしてはヌトミックとハラサオリがいま観れて本当に良かった。
約3年前
ぐうたららばい『海底歩行者』@ロームシアター アゴラで観ることができなくて、でもあきらめないで京都まで来てほんとによかったです 観られてよかった とてもしんどくていとおしくて苦しかったです ふたりの、やさしい顔が頭から離れない
約3年前
本日はぐうたららばい「海底歩行者」千穐楽です!
約3年前
ぐうたららばい『海底歩行者』、京都公演初日が終わりました。 東京よりも空間が広がって暗闇が深い気がします。 明日31日15時の公演が千秋楽。上演時間は95分くらいです。 上演後、木ノ下歌舞伎主宰・木ノ下裕一さんと糸井さんのトーク… https://t.co/VSgCnpXBSL
約3年前
ぐうたららばい『海底歩行者』@ロームシアター京都 静かなミュージカルというだけあって、初めて見る不思議な感覚。人間の弱さや脆さが際立つ演出。救いがあるようで救いがない、年老いてまで海底歩行者でいるしかない、悲しいお話。二人の俳優さんは素晴らしかった。
約3年前
ぐうたららばい、海底歩行者、ロームシアター京都での公演に向けて、移動中です。本公演を様々な角度から支えてくれている村田天翔くんと、たまたま新幹線の座席が隣でした!奇跡!! https://t.co/8jhqBW15fM
約3年前
ぐうたららばい「海底歩行者」。東京こまばアゴラ劇場の公演を経て、 今週末に10/30(土)、31(日)@京都ロームシアターにて上演いたします。 関西の皆様、何卒どうぞよろしくお願いいたします。※個人的には三重文化会館(松浦様)もぜ… https://t.co/OTv6YRJ3x9
約3年前
ぐうたららばい「海底歩行者」 @駒場アゴラ劇場。今週、ロームシアター京都 「能でよむ〜漱石と八雲」@あうるすぽっと@りゅーとぴあ新潟 来週、熊本県立劇場 両公演とも現在のLED照明では全く太刀打ちできない仕事です。 明と暗の狭… https://t.co/msi9CTVdgS
約3年前
ぐうたららばい「海底歩行者」が京都へ、糸井幸之介「人生や人間が浮かび上がってくれば」(公演レポート / コメントあり) - ステージナタリー https://t.co/GGgJijYfQK #kyoto
約3年前
ステージナタリー / ぐうたららばい「海底歩行者」が京都へ、糸井幸之介「人生や人間が浮かび上がってくれば」 https://t.co/Zhh0y0Eruf https://t.co/BrKNrVU2oA
約3年前
【公演レポート】ぐうたららばい「海底歩行者」が京都へ、糸井幸之介「人生や人間が浮かび上がってくれば」(コメントあり) https://t.co/r57tECcY9u https://t.co/4FxEYhTn6k
約3年前
ぐうたららばい『海底歩行者』 ちいさな手、小さな足。途中沙保さんと一緒に叫びたくなるのを堪えた。 水の中で息をする。 浮かぶ心尾鰭を揺らして、 ふわり、浮遊。心ここに在らず。 演劇の魔法で満たされた舞台光に音にも宿り悲しくもそ… https://t.co/Sw2WVTbR8L
約3年前
ぐうたららばい『海底歩行者』無事に東京公演終了しました。 「無事に」、有難い… ご来場ありがとうございました! 一緒につくったみなさまもありがとうございました。 優しい居心地のよい方々に囲まれて、健やかで楽しい日々でした。 京… https://t.co/JNxOioKo30
約3年前
ぐうたららばい「海底歩行者」東京公演、終了しました。ご来場頂いたお客様、本当にありがとうございました。そして、スタッフ様、関係者様、劇場様、糸井様、伊東様、キム様、お疲れ様でした、ありがとうございました。 鈴虫が鳴いてます。 次は、京都に現地集合です。よろしくお願いいたします。
約3年前
ぐうたららばい『海底歩行者』観劇。サウナで「整う」に至るまで、わりとめんどくさいことを積み重ねる必要があるんだけど、演劇もきっとそんな感じ。ラッキーな逃げ切りを乞う人生には疑問を禁じ得ないから、今日この作品で整えられて良かったな。 https://t.co/Lt9OEITxf8
約3年前
話を知ってからの2回目以降は細やかな効果音にも気が付き初日を遥かに超えて胸を締め付けたぐうたららばい「海底歩行者」。ギリギリまで感情を抑える役者2人と3人目の存在に心を奪われ、観る度の感情や刺さるシーンが違う演劇の奥深さたるや。色… https://t.co/M6gNSNEMGY
約3年前
ぐうたららばい『海底歩行者』ラストシーンのあの仕草にはどんな気持ちがこもっていたのだろう、私ならどんな気持ちだろうと思いつつ帰宅。ふと気づくと茜色水路口ずさんでいたよ。うちの子と同じ呼び名のあの子。名前を呼べるって幸せだなぁ。
約3年前
ぐうたららばい『海底歩行者』堪能。自分と重ね合わせて心がグラグラしたり、自分を勇気づけられる気持ちになったりした。今回は特に照明と音楽が自分の中に入って来て、人生の一瞬一瞬が二度と戻らないかけがえのないものだな思ったり
約3年前
ぐうたららばい『海底歩行者』一瞬ごとに配慮とベストが尽くされ、キャストとスタッフのポジティブなエネルギーで丹精込めて作られているので、糸井さんの描く悲劇は、たしかに悲劇なんだけど決して悲劇的なだけではない。最適解は受け止める者の心の内に宿る、ということを改めて教えて貰った気がする
約3年前
昨夜、アゴラにて、ぐうたららばい『海底歩行者』。FUKAIPRODUCE羽衣の糸井幸之介のソロ(?)ユニット。二人芝居で、敢えて言えば話自体はよくある(がゆえに普遍的な)メロドラマなのだが、台詞の秀逸さと、何よりも俳優二人の卓越し… https://t.co/Xq3MGGQWeq
約3年前
ぐうたららばい『海底歩行者』を観て、次の日。 娘がいることだけに幸せを感じる。
約3年前
ぐうたららばい『海底歩行者』観る。 アゴラ、小劇場久しぶりでしびれる(いい意味でね) 母として、観る。 唸る。 そして、 役者ってすごい。役者の仕事について考える。お二人の快演に拍手。
約3年前
ぐうたららばい『海底歩行者』。とはいえ…、劇場を出て、いま少しだけ冷静になってきました。例えば、誰かの「生」や「死」について、客観視できる自分と、そうでない自分の違いはどこにあるのだろう? 世界には連日沢山の、生や死に関する情報があるのに。等々、そんなことを考えた、本日でした。
約3年前
ぐうたららばい『海底歩行者』。登場人物に気持ちを寄せるのは辛いので、僕はどちらかというと、俳優本人、伊東沙保さんとキムユスさんを観る感覚で客席に座っていたのかも。お二人の様々な情感を見ながら、生身の舞台俳優が、舞台の上で表現する「凄み」を、ひしひしと感じていました。
約3年前
ぐうたららばい『海底歩行者』。パパ、ママ、生まれた息子、の三人家族。日常のささやかな一コマを積み上げていくような物語展開。この物語に感情を揺さぶられることは、勿論ありますが、やはり設定自体が悲しいので、観劇しながら複雑な心境にもなりました。登場人物に気落ちを寄せるのは辛い。
約3年前
ぐうたららばい『海底歩行者』を観る。チラシやHPに載っているあらすじを事前に読んでいたので、最初のシーンから「…続きを観るのが怖い」と思ってしまいました。これ、勿論悪い意味ではなく、観客として「もはや他人ではいられない」座標まで一気に連れて行かれた気分。覚悟を決めて観続けます。
約3年前
今日、たまたま、娘と金魚の水槽を掃除した私。ぐうたららばい『海底歩行者』を観ました。いろんなこと考えながら、推しお2人の競演を堪能しました。さほちゃんはすげえ声が出る。すごい声をきいた。いまはタイトルについて考えてる
約3年前
ぐうたららばい「海底歩行者」 観劇🐟 とっても良かった…… 2人でやる3人芝居。 私は結婚も出産も経験したことはないけれど、すごく刺さってきてしんどかった。役者さんが凄まじい。マスクの下で号泣。 私まで水槽(海)の中にいるような感… https://t.co/AyT9cYgMuj
約3年前
ぐうたららばい、海底歩行者観てきました。海の底をたゆたうようなお話なのに、終わった後なぜか多幸感に包まれた。肌寒い夜にぴったりだあ、とおもいながら、すこし、歩いて帰りました。
約3年前
ぐうたららばい「海底歩行者」 悲しみを予習するのは淋しい。淋しいけどほっとする。幸せ過ぎると落ち着かないから。人生は不幸せくらいが標準。 そんなことを思いました。
約3年前
昨夜はぐうたららばい「海底歩行者」を観た。 糸井作品には、始まりのなかに終わりの、幸福のなかに悲劇の萌芽がある。見なくてもいいそれにフォーカスする糸井作品、それを見て安心する糸井ファンは臆病者なのだ。哀しみの予習をしておけば辛さに耐えられそうな気がする、そんな了見。
約3年前
駒場東大前で、ぐうたららばい「海底歩行者」。息子の水難事故の展開は、かなり序盤に予想がつき、頭の片隅で映画『れいこいるか』のコトを思い出しながら見ていた。イマジナリー柚ちゃんは痛々しいなぁ。独身なんで夫婦の息詰まっていくカンジは経験ないんだけど。
約3年前