公演情報
「The Weir -堰-」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★★
久しぶりにとても上質な会話劇を拝見したような気がします。役者の皆さんの演技も確かで素晴らしく、内容に引き込まれました。
そこに、6番目のお客さんとして座って話を聞いているような感じで良かったです。私は好きなお芝居でした。
実演鑑賞
満足度★★★★
アイルランドの田舎町のパブ。マスターと常連を含めた友人3人、そして最近ダブリンから越してきた女性。この5人による一夜の不思議な会話劇。
実演鑑賞
満足度★★★
これ本当に飲んでるの?冒頭からギネスの黒ビールの栓を抜き瓶からゴクゴクと飲る主人公(永井誠氏)。「うわっ飲みてえ!」と客席が揺れる。こっちはイングランドだが、「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」を重ねてしまう。只々パブをハシゴしてベロベロに酔うクズ中年達の与太話。観ていると飲みたくなってイライラする所も重なる。瓶ビール、生ビール、ウイスキー、白ワイン、ブランデー。観てるこっちが酔ってくる。(ブログを読む限り、ノンアルコールらしい!?)
Twitterで見て気になった舞台美術は最早芸術。新国立劇場並の精度で職人の腕前。本場アイルランド人の感想を聞いてみたい。ケチの付けようがないこの舞台を用意されたら役者陣も気合いが入ることだろう。
パブのマスターと幼馴染の常連三人、初めてやって来た綺麗な女性。五人芝居の熟練したテクニックに唸らされる。
升田幸三を思わせる永井誠氏の無頼な風貌。加勢大周を想起させる岩田翼氏のスマートな作法。味のある平林弘太朗氏の優しい物腰。聞き役に徹するが、正しく場を律していく高草量平氏の立ち居振舞い。そして、この物語の要となるあんどうさくらさんのリアルな存在感。五人の細かな遣り取りの完成度が高い。地元の紹介を兼ねて、新顔の女性に三人が自身が経験若しくは耳にした心霊体験を語っていくことに···。
そしてあんどうさくらさんも語り出す。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/09/16 (木) 14:00
座席1階
アイルランドでは、たくさんの不思議な話や妖精の話が今も伝えられているという。妖精というのはあの世に住む人たちであり、現世に生きる人たちと時々接点がある? まあ、その接点が不思議な話なのであり、科学や常識では説明がつかない不思議な出来事は妖精の仕業なのだとか。アイルランドの劇作家コナー・マクフィアソンの「堰」は、オカルトチックな不思議物語を紡ぐ舞台だ。
この舞台は約2時間の上演時間、ずっとアイルランドのパブのセッティングで繰り広げられる会話劇。まあつまり、日本でいえばスナックのバーカウンターでマスターと客が話すよもやま話といったところだ。アイリッシュバーは日本でもたくさんあるが、サッカーの試合を大画面のテレビで流しているような日本風アイリッシュバーではなく、地元の人が止まり木に腰掛ける、どこの町にもある日本国内のバーという雰囲気である。酔っぱらう場所は万国共通だな、と思ったりもする。
バーに来る客はこれまでの人生で傷ついたり、思いもかけなかったことに遭遇したりした経験を問わず語りに話し出すことがある。日本でもそうだ。マスターやママはじっと耳を傾け、酒を注ぎながら心を寄せてくれる。そうしてまた次の日、私たちは頑張って仕事に出ることができる。この物語でも同じである。
こうしたどこにでもある風景が妙に懐かしく思うのは、コロナ禍でも外出自粛が続き、外に飲みに出ることがパタっとなくなったからだ。この舞台もコロナ禍で一年延期されたという。去年予定通り見るのと、今年、緊急事態宣言発令中の中で見るのとは、感じ方が大きく違う。コロナ禍がずっと続くわけではないと思うのだが、「ああ、こういう時間はもうないのだろうか」としんみりとしてしまう。
傷ついた人をさりげなく励ます、言葉をかける。そうした優しい空間が懐かしい。酔っぱらいの騒々しい口げんかはまあ、あるけど。妖精たちの物語に、いつも以上に優しさを感じるのはコロナ禍だからだろうと思う。