公演情報
「風の市」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★
開演と同時にナチュラルな関西弁の激突。猪飼野が舞台の作品である事と合わせ関西発の劇団と推したが、プロフィールだけでは不明。「ハードコア」を謳い役者に徹底した負荷を強いるパフォーマンスが売りというから、関西弁の台詞も訓練の賜物?等とも想像してみたり。作=金哲義も出演しているが他劇団。こちらは関西だろうと推す。
在日家族の喧しい食卓の会話は激烈である。総連、民団の話も出てくる。役者の殆どは日本人だろうがこの「空気」の再現の度合には舌を巻いた。この題材の芝居にはコメディオンザボード「イカイノ物語」、趙博の「風の仲間たち」と思い出すとやはり関西である。日本アパッチ族を描いたシライケイタの「SCRAP」に感じてしまう不満は「在日らしさ」の足らなさだ。(その中間と言うと「役肉ドラゴン」、話の舞台も作者の出も関西だが地元臭はないのがこの作者の特徴。)
粗削りな部分も含め「よくやってる」集団。コロナなんぼのもの、と忘れさせる勢いに飲まれた。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/09/23 (木)
価格3,800円
23日18時開演回(120分)を拝見。
(1948年以降に日本で生まれた新井家の子供達の、今の様子から推測して)1970年前後?の大阪の下町。
娘5人・息子2人の在日の新井家に、ある日突然飛び込んで来た粗暴な男・ソンジンが巻き起こす、昭和のホームコメディー風ドタバタ劇(何かにつけて、長机の座卓で家族や来客が揃って団らんするさまは、まさに”昭和”だなぁと遠い目)。
だが、次第に(たとえ、物語の背景にある「済州島四・三事件(1948年)」を知らなくても)客席に、新井家の人々やソンジン、文野洋代の血の源流である、済州島の惨劇が伝わるにつれ、最後には、この”望郷と家族(一族)の絆の物語”が胸に響いて来たんじゃないだろうか。
近頃、トンとお目にかかったことのない、ごっつい歯応えの120分だった。