野外劇 NIPPON・CHA!CHA!CHA! 公演情報 野外劇 NIPPON・CHA!CHA!CHA!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★

    意思のない人形を置いて見せ物にするような
    演出の意図はわかるけど、とても露悪的な趣味だなと
    計算されたギャップというものの
    浮き立つような寒暖差
    なんだか凄い現実に突き落とされた気分だった

  • 満足度★★★★

    池袋西口公園にて野外劇鑑賞。前やった「三文オペラ」の時より寒くなく、雨もちょうど降らない日にあたり条件よし。
    如月小春作品を観たことが一度も無かった、と思う。そういえばラジオドラマ風なのを30年以上前、坂本龍一が共作者であった事から耳にしたことがあったが、「新しいもの」が次々と生まれつつある「現代」(80年代)から想像された近未来の一風景を描出していた。そこから「時代を先駆的に読みこみ提示する作家」というイメージだけあった。何しろ演劇界の著名人でもその実態がよく分からないのは、同時代的な影響力を持つ演劇人だったからで、時代を遡る作業をしなければ掴むことができないのだろう、と放置していた対象。
    劇は大変面白かった。生楽器演奏の音楽もなかなか活気を与え、ジャジーなのがバックで流れる等は乙であった。
    物語は零細靴屋の苦境を脱するアイデア、陸上選手にうちの靴を履いてもらい、活躍してもらう。そして事情あって身一つで上京し靴屋を訪れた青年を、最初邪険にしていたのを「町内マラソン大会優勝」の経歴を聞くや目の色変わり、雇い入れる。コーチを雇い、新聞記事を書いてもらい、当人は大会のたびに実力を上げ、「五輪」という文字が見えてくる。だがこの美談のような人情噺のような逸話には、オリンピックやスポーツの祝祭性を付加価値とした「金」が動いており、加えて二人の男(元自衛隊員と新聞記者)に慕われる靴屋の娘が、それと知って彼らの協力を取り付ける部分ではえげつなく(演出)「女」を利用する。ちなみに男二人の一方が元自衛隊員の右翼、他方がジャーナリスト魂を燃やす新聞記者(左翼)で犬猿の仲。自衛隊員は陸上に強いのでコーチに、記者は選手の活躍を記事にしてもらうため協力を乞われた次第。だが田舎出の謙虚にただ走る青年の成長に記者は入れ込むようになり、コーチは自らの使命を厳粛なもの(民族を背負う者を育てるという)と感じ始める。足を負傷した事を隠していた青年に気づいて病院に行かせようとするが青年の激しい拒絶に合い、次のオリンピック選考を兼ねた大会で「走りきる」意志を伝えられるのもコーチである(青年は自分の選手生命が「病院」に行く事で閉ざされると直感したらしいと、台詞はないが観客に伝わり、この展開が必然と感じさせるようになっている)。
    父母を亡くした姉弟、肉親の情と連帯、存亡をかけた靴屋の奮闘、従業員なりの悲喜こもごも、生き抜くための策術、何よりも強い恋(肉欲)の衝動、使命感と生きがい・・そうした「物語性」はカリカチュアされた演技と演出で(回想的に描かれている事もあり)描かれて行くが、70年代以降、とくにバブル時代には、高度成長期に存在した暑い(暑苦しい?)「物語」を醒めた目で突き放す眼差しが支配的であった事をよぎらせながら、劇を見守る。・・が、作者はこれを批評的に提示しようとしたのか共感的に見ているのかは、分からず。
    ただ、本作品は如月戯曲を翻案した上演。劇の冒頭には女教師と女生徒が如月小春の戯曲をこれから演じる、という宣言に当たる会話があり、意味深である。作品を2020年の五輪に当て、祝祭の背後にあるドラマとして改めて提示する上演になったわけだが、夢落ち的なラスト(これは原作か脚色か不明)は、評価を観客に委ねるのに使われる手法。私としては、2020年の五輪に重ねるならもっと当てつけが明確にあって良かった(原作翻案の限界だったのかもしれぬが)。
    終幕「もう一つ」と感じた要因は、終始活躍の音楽が、フィナーレで軽快な音楽を持ってきたこと。もっと情感のあるものが相応しかったと思う。劇中で十分相対化された「物語性」をさらに突き放す必要はなかった、という理由で。

  • 満足度★★★

    時折聞こえてくる、信号付近で鳴るクラクションや、近くを通った救急車のサイレンの響きが気持ちよかったです。

    ネタバレBOX

    如月小春の芝居は30年ほど前に劇団NOISEで1度観たきりだが、それが自分にとっては苦手なタイプの舞台で、以来如月作品は避け続けてきた。でももう30年も前だし、舞台の印象もたまたまだったのかもしれないし、昨年の東京演劇祭で観た野外劇はとても楽しかったし、チケ代も安いので来たのだけれど、やっぱりこの人の戯曲とは相性が悪いんだなというのを再確認。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2020/10/20 (火)

    価格500円

    生前、NHK教育テレビの若者向け番組で司会をされたりとか、多方面で活躍なされていた、故・如月小春さんの原作を、中島諒人(なかしま・まこと)さんが野外劇に仕立てた『NIPPON・CHA! CHA! CHA!』。
    昭和の東京五輪開催を前に、走る才能に秀でた故に、善意の人々から過度の期待を託された青年の悲喜劇を描く95分。
    昭和世代なもんで、途中から、故・円谷幸吉選手のエピソードが重なってしまい、最後は胸が締めつけられる思いがした。

    ネタバレBOX

    【配役(歴代首相の名前が多いなぁw)】
    ヨシダ・カズオ(天賦の才に恵まれたマラソンランナー)…ホリユウキさん
    アキコ(カズオの姉。既婚者)…絵理子さん(世田谷シルク『青い鳥』以来)
    オオヒラ(天下一運動靴店社長)…齊藤頼陽(さいとう・よりあき)さん
    ハナコ(オオヒラの娘)…斎藤友香莉さん
    イケダ君(靴職人。カズオの故障を見抜いていた)…菅沼岳さん
    サトウ君(靴職人)…木村聡太さん
    タナカ君(靴職人)…嶋村桜さん
    フクダ(自衛隊上がりのコーチ。ハナコに惚れている)…川鍋知記さん
    ミキ(新聞記者。ハナコに惚れている)…宮下泰幸さん
    キシ(「ラ・ムール」のママ)…三橋麻子さん
    生徒/ウエイトレス…小口響郁さん
    生徒/ウエイトレス…下地萌音さん
    生徒/ウエイトレス…チカナガチサトさん(昨年もこの場所で!)
    先生…関森絵美さん

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