初恋2020 公演情報 「初恋2020」の観てきた!クチコミ一覧

★ 満足度の平均 ★ ★ ★ ★ ★ 4.5
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★★

    日穏-bion-『初恋2020』を観にシアター風姿花伝へ。
    今年2月以来9ヶ月ぶりの観劇。久しく忘れていた劇場でお芝居を観るという行為。。スケジュール帳を見返すと3月から7月まで観劇予定が入っており、どの作品も楽しみにしていましたが、今年は予定が大幅に狂ってしまいました。今更ながら本当にコロナウイルスが憎いです。公演中止となったものもいつか必ず同じキャストでリスタートが切れる日が来ることを願って止みません。。
    前置きが長くなりましたが、9ヶ月ぶりの観劇再開作品は日穏-bion-さんの『初恋2020』。2014年に存在を知り、心温まる上質な昭和テイストのような作風にハマり、以来連続して拝見しているお気に入りの団体さんの一つですが、今回の作品もやはり期待を裏切らない素晴らしい内容でした。
    これまでの長編1本とは異なり、4本の短編からなるオムニバスのような構成であったものの、バラバラの4本ではなく、絶妙に混じり合うストーリー性のある展開で、その仕掛けに気付いたときは思わず「なるほど!」と唸りたくなりました。決して無理のない自然な会話から繰り広げられるユニークなやり取りもお見事。笑えるシーンも多くありながらも、最後は感動的な結末があり、改めて上質な作品を作られている団体さんだなと感じました。そしてやはりDVDや配信では十分に味わえない生のお芝居の臨場感。今までは当たり前であった感覚も、9ヶ月のブランクがあったことで余計に感動を覚えました。
    入場時に検温があったり、1時間半程度の作品でも途中に換気中断を入れたり、折り込みや劇場に置かれているフライヤーが極端に少なかったりと、まだまだコロナ禍にあることを痛感させられる部分もありましたが、ひとまず観劇が再開出来たことを喜びたいと思います。日穏-bion-さんの次回公演は赤坂での新作とのこと。今から楽しみです。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2020/11/06 (金) 19:30

     いつもながらの「いい芝居」を見せてもらった。
     2008年に劇団の旗揚げ公演で上演し、2014年に再演した作品で、4話の短篇集の三演。もともとは11人いた役者を4人に絞り、主宰の岩瀬と客演の伊原は全話に登場することになった。
     1話「観覧車」は2008年の物語。観覧車の同じゴンドラに、高所恐怖症の女(岩瀬)とヘビースモーカーの男(伊原)が乗り合わせるが…、という展開。笑わせつつも切なく終わる。20分。2話「手紙」は1950年が舞台で、戦争から帰ってきた男(伊原)が水商売の女(中島)のヒモになって一緒に暮らしているところに戦争前に婚約していた女(岩瀬)が訪ねて来るが…。戦争で別れることになった男女の切ない物語だ。20分。3話の「幼なじみ」は2008年を舞台に、兄(服部)と妹2人(岩瀬・中島)とやっている田舎の文具店に、東京に出た幼なじみ(伊原)が久々に訪ねて来る…。幼い頃の恋心が切なく終わる。20分。ここで換気のため休憩が入り、4話「故郷の雪」は1964年という前の東京オリンピックの年に、娼婦宿の女(岩瀬)のところに客の男(伊原)が来たが、別れた恋人との思い出を女に演じさせるという変わった客…。これも別れた恋人との切ない思い出の物語だ。30分。どの話も切ない別れを描いているし、戦争の悲惨さという通奏低音もありそうだで、緩やかに繋がれている辺りは、岩瀬の脚本の巧さを感じた。
     大久保貴寛のバイオリン演奏が各話を繋ぐ。

このページのQRコードです。

拡大