アンチフィクション 公演情報 アンチフィクション」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-5件 / 5件中
  • 満足度

    鑑賞日2020/07/26 (日) 13:00

    座席c列1番

    ほーんとに久しぶりの風姿花伝、目白駅からの道なり、過去に利用した飲食店、スーパーなどの閉店に目が行き、さながら、薄ーいゴーストタウン風情を感じる。

    ネタバレBOX

    谷賢一さんの主張は、よく解りました。というか、心に届きました。
    それには、おおむね賛成ですし、谷さんの創作の在り方には意見を挟むものでもないでしょう。

    ただ、「アンチ」の意味が、本来の意味の「アンチ」(ここでは「反」というより「脱」という感じだけれど)ならば、やはり舞台観に来ませんよ。
    言うまでもなく、私たちが直に見聞きするもの以外に、ノンフィクションなんてないのだし、「アンチ」だ「ノン」だと言っても、作家の手を通った時点でフィクションなのだから。
    だから、一人芝居と言っても、演劇として観た場合には、その価値はないという言うか。

    コロナ禍だろうが、戦争下だろうが、私は演劇を観に劇場に足を運ぶ以上は、常に最高のフィクションを見せてもらいたい。それが古典だろうが、新作だろうが、再演だろうが構わない。(観たくなければ来ないし)

    コロナ禍が一段落して以降、舞台の案内もちらほら来るようにはなれども、何か皆、上演の免罪符を求めるような機嫌伺いの体、本来は夏休みということで、子供向け作品はありとして(これも雰囲気読みな感じが強いが)、何で真っ向から自らの演劇を提示しないのだろう。音楽劇が多いのもご同様。
    新作を延期ながら上演するチョコレートケーキ、問題作の再演に臨むPカンパニー、今こそ演劇人は、自らのフィクションを胸を張って提示してほしい。
  • 満足度★★★★

    今ダルカラが劇場公演を。。と出掛けたら一人芝居だった。しかも谷氏自身による。上演は60分。存外濃いコンテンツに満足。ゆったりした客席にも慣れてきた(興行側は大変だろうが)。
    配信もあると聞いたが、映像向きと思われる「パッケージ」として完成度のあるもの、起承転結が明快な演劇らしい演劇ならともかく、「アンチフィクション」の題名から想像されるチャレンジングなのは狭雑物無しで見る(劇場で見る)選択肢以外思い付かなかった。
    病床の別役実氏が名取事務所(ペーター・ゲスナー演出)に書き下ろした「背骨パキパキ」を思い出す。結局出て来たのは戯曲というよりエッセーのコラージュのようなもので、作者の呟きのような文から夢想された場面で構成された舞台は不思議な趣きがあった。今回のアンチフィクションも作者の呟きがベースであるが、「全て本当にあった事、本当に起こる事」との前置きの真偽が揺らぐフィクション性高い後半のコンテンツまで、コロナ禍下の劇作家の生態という内容は、それが真実でも虚構でも、単純に面白かった。最初に「真実」を謳う事は必要だったろうが、俳優の体は舞台の時間のそれであり、演劇のそれであった。

    ネタバレBOX

    メニューを紹介すると、自己紹介的一人語り、劇作家同士悩みを語り合うリモート会議、酒浸りが家族に連日及ぼした実態紹介(ここは真実としてのインパクトあり)、歌(Fly me to the moon)、中原中也の詩、私的趣味で別宅に住まわせている若者との逸話、ユニコーンからの逃避行、等。秀逸な台詞は、昨年「福島三部作」に授与された岸田戯曲賞を「日本人の福島への罪悪感の表れ」と喝破する台詞、また優雅にコーヒーを人に勧めながらもコーヒーの生産と流通に携わる人々の搾取を呟く、等。そして劇作家の思索は「物語とは何か」を巡る。物語とは別個の事実が「だから」で強く結ばれた叙述を言い、人はそれを欲している。・・「物語」論の谷氏流表現だが、(コロナに限らず)「荒れ野」には思索の言葉が相応しく感じられる。
  • 満足度★★★

    いま壮年期の演劇人として仕事が注目されている谷賢一。コロナ騒ぎのなかで自分自身の劇団での一人芝居。どんなものかと期待してみたが、今どき演劇人のボヤキのようなモノローグ芝居。今フィクションが通用するかと自問している内容だが、そんなこと言っている場合か?と思う。通用させてこそ演劇人ではないか。積極的に演劇擁護の発言を、バッシングにめげずやっていて、その上代表作の過去作を自分の劇団の若者を軸にこの時に見せる、という結構な覚悟の野田や、さっそく、本領発揮の昔タッチのケラのネット劇に比べて、なんという線の細さ。この際、昨年岸田賞の再編集でもして見せてほしいところだ。演劇界も谷ばかりではないが、しっかりしてくれなくては困る。終盤現役連中がドロップで並ぶが,それで義理を済ませているつもりだとすればもう情けないというしかない。モノローグ芝居はまとまりはいいだけに今どきの若者困ったものだという感想だ。

  • 満足度★★★★★

    本当に本当のアンチフィクションなら、谷さん、お酒はやめてくださいね。
    一人芝居とは聞いていましたが、照明から音響から全部一人でこなしていました。
    まだ収束しないコロナ禍の中、マスクを使ったり、コロナ騒動そのものがテーマだったり、全然関係なく楽しかったりといろんなお芝居を節操なく見ていて、ちょっぴり心苦しかったです。アンチフィクションを見て考えさせられました。
    面白かったです。配信でも見て見たいと思います。

    ネタバレBOX

    最後に福ちゃんにもらった薬はやっぱり危ないものなのでは?
  • 満足度★★★★★

    ライブ配信で見ましたが大変すばらしい作品でした。
    鶴屋南北賞、岸田戯曲賞を受賞した谷さんの演技が見られるなんて今後も含めてあるのでしょうか?

    等身大の彼が舞台上でのたうつ姿は今の演劇界全体を象徴していると思いました。
    歴史に残る作品です。
    劇場に行くのがちょっと抵抗のある人はライブ配信で見てください。

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