公演情報
「リーディング公演『自然な未来!』」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★
■『あなたの目下には水が広がるとして』鑑賞/約65分■
若い三橋さんのオリジナル脚本で、あるアパートの一室の退去者と入居者が手違いにより鉢合わせする、日常あってもおかしくない、とはいえなかなかありえないシチュエーションを描く。フライヤーでは「現代口語演劇」であることが強く謳われていたが、それとはまた別路線という印象。現代口語演劇にしてはリアリズムへのこだわりが弱く、代わりに、理に適わないことがしばしば起きる。そして、若干の薄気味悪さとどこかトボけた空気が劇全体を覆っている。こういう“ゆるふわ不条理劇”みたいな作風は、師匠の平田オリザにはない、三橋さんならではのもの。三橋さんには、現代口語演劇というものにとらわれすぎることなく、独自の道を歩んでほしいと思ったし、また、私がこんなことを言うまでもなく、独自の道を進むだろう。現代口語演劇の正道を歩みたくても歩みきれず、どうしたって横道へと、邪道へと逸れてしまうのは三橋さんの個性なのだと肯定的にとらえるべき。
満足度★★
■『この生は受け入れがたし』鑑賞/約70分■
なぜ流行りを無批判に取り入れてジェンダーフリーの配役にしたのか?
危うい夫婦関係を細やかに描いたこの劇を上演するのに夫役が女性では説得力がないし、事実、演劇公演として上演された本家・青年団版のラストでこみあげてきた感慨は、このリーディング公演では得られなかった。