公演情報
「おんにょろ盛衰記」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★
演出家としての名前はよく聞いていた川口氏の本格舞台を初めて鑑賞。上手花道に謡い方と太棹の弾き手が二名ずつ、下手側には敷物の上に太鼓と鳴り物の演奏者。おんにょろ役に元唐組俳優丸山厚人、他は黒衣裳で人形を操る。途中、京劇あり、大蛇のうねりの舞いあり。伊藤雅子の装置の特筆は舞台下手上方に吊られた、うねる曲線で切り取られた大きな板。背後の黒にくっきり浮かんでいる。照明の当りで見え方が変わるが、後半、村人が喋くる場面でふと、板の輪郭が裏返し、周囲の黒部分が山、境界が稜線に見えた。
「おんにょろ」は以前戯曲を読んだが舞台は初めて。糸操り人形劇である事、語りや音曲の使用により、民話的世界がうまく舞台化されていた。
満足度★★★
化け物のような怪力の暴れ者、おんにょろ(仁王)と異名をとった熊太郎が主人公。久し振りに帰った故郷で村人を脅して好き放題にやっていたが、首を吊ろうとしている老婆と出くわす。老婆は旦那をうわばみに殺され、孫息子を虎狼に喰われたと言う。この二つの怪物を熊太郎が退治にいくのだが。
三味線に女義太夫、アクション・シーンは京劇と、アイディア満載。熊太郎役の丸山厚人氏がえらくカッコイイ。老婆の人形を操る結城一糸氏は流石の名演。ラストの熊太郎の痛切極まる咆哮が印象的。