肩に隠るる小さき君は 公演情報 肩に隠るる小さき君は」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-9件 / 9件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    野田秀樹さんの意見書で勇気づけても、専門家会議会見みたら・・
    世間の逆風に負けずに、気合で観に行きましたってのとは分けが違うもんなあ・・
    なんというか、後ろめたい気持ちでの観劇になってしまいました。

    良い芝居でした。

  • 良い舞台だったと思います。

  • 満足度★★★★

    昭和初期の雰囲気がとても良い。蓄音機やラジオその他の小道具がとてもリアル。大正デモクラシーを謳歌した幸せな時代から、何も言えなくなり戦争への道を突き進むことになる昭和初期・・・なにやら今の時代に通じることろがあるなぁ。

  • 満足度★★★★

    優しい作風で、エンタメ性もあり、作品とちょうど同じ季節(2月26日ごろ)に観れて、何だか感無量な感じでした。
    戦争に、もう今にも突っ込んでしまいそうなそんな時期の作品で、うるう年の29日に観たのも、何だか記憶に残る公演になりそうな気がします。
    コロナウイルス肺炎の真っただ中で、競馬・テーマパーク・大相撲も無観客ということで、自分史的には記憶に残る公演でした。

  • 満足度★★★★

    新型コロナウイルス禍で、大きな劇場が次々と休演する中でここは千秋楽の3日まではあけるという。首相が言えば、世間は従うと浅慮断行の政府も政府だが、お達し通りと、小屋を閉めてしまう演劇側もどうかと思う。個人的に残念と言えば、稽古も終わって舞台に上げるばかりになっていた「お勢断行」や明治座の「桜姫」が、チケット抑えて楽しみにしていたのに、見られなくなってしまった。大劇場も増えてきたが経営と制作が様々に絡んでいるからおいそれと小屋を変えての公演はできないだろう。座組があるから、「桜姫」は当分見られないかな? だが、折角の準備万端だったのだから、どこかでやってほしい。
    ここスズナリでも、入り口で聞くと、若干のキャンセルはあった由で客席も絞って80席ほど。毎回新しい作者に書かせるユニークな椿座公演だ。
    芝居の中身は、2.26事件以前三年ばかり(34-36)の下町の踊りのお師匠さんのファミリーヒストリーである。事変物は山ほどあるが、この時期の下町ものは久保田万太郎か幸田文かという昭和物の世界で、平成以後は珍しい。この時代を生きて、さらに今を生きている市井の人はもう、世間に出ることはないだろうが、伝統芸能の世界ではその世界を伝承している人は生きている。大きな戦争で丸焼けになり、さらにバブルにデジタルと大きな時代の洗礼を二つも受けているのだから、生活感覚にもとずく表現の伝承が難しいことはよくわかる。昭和の時代には兵隊は誰がやってもサマになると言われたものだが、今は、難しい。俳優も揃ってセリフが乱暴で、いくら落ち目の家元にしてもこうはならないだろう。上手に置いた稽古舞台の扱いもぞんざいである。舞台にかなり違和感があった。
    しかし、それをやってこそ、人が演じる演劇ではないか。
    舞台の細部ににリアリティがないと、中村屋の実例があるからいいじゃないか、というアジア某国社会運動家亡命のストーリーもただのファンタジーになってしまう。それでは、いまの時代を見てのこの上演も意味がなくなる。

  • 満足度★★★★★

    昭和初期、庶民の坦々とした暮らし、その背後に軍靴の音が大きくなってくる不穏な様子が観えてくる。不用意な行動が軍事的に利用され、何気ない言葉が人を傷つける、そんな日常に潜む怖さ、悪意を描く。ちょっとした事が高じて不寛容で不自由な世の中へ変貌してしまう。そんな社会的な状況や情勢の変化を、ある家族とそこに集う人たちの交流を通して浮き彫りにする警鐘劇のようだ。ありふれた日常なのに、しっかり劇中に引き込ませる好公演。

    タイトルや説明文から四角四面の重厚作品の印象であったが、登場する人物は、少しお茶目でユーモアがあり、他方、意地悪で小言もいう。その人間らしさが身近に感じられる。物語はある家の一室という狭い空間であるが、描いているのは きな臭くなってきた当時の日本。もしかしたら現代にも通じる状況かも…。情景は情緒あふれる観せ方であるが、そこに軍服姿の軍人が登場し「平和」と「戦争」という対極が演出されているとも思える。また人の優しさ、温かさといった滋味溢れる生活感と大きな時代のうねりに翻弄される前夜、その「個人」と「社会」という異なる視点からの描きも上手い。
    (上演時間2時間)

    ネタバレBOX

    舞台は久田家の居間。この家は舞踊家であるため、上手側に舞台の中に稽古舞台を設える。もちろん集団での舞いや1人で稽古舞いをするシーンがある。そして正面奥は庭に面したガラス戸で、外の景色が眺められる。時は昭和9年2月、外は雪が降っている。

    物語はこの久田家の孫娘が出産する時から、昭和11年2月の2.26事件前夜までが描かれる。タイトルにある「小さき君は」は、もちろん生まれた子-花子と命名-も指すが、親からみれば、成人した子供も指す。生まれた子も含め、四世代が一つ屋根の下で暮らす。そこには人々の脈々とした”生”が描かれている。

    さて、本作は戦争に向かって転げ落ちるような状況下、その時代における市井の人々を淡々と描くことで異常「戦争」と平時「平和」の対比が鮮明になる。久田家の視点を通して事件に至るまでの2年間を描く。普通の家庭である久田家にも軍国化の足音が響き、自由に物が言えなくなる空気が漂ってくる。その不穏な様子がしっかり伝わる舞台。軍国を際立たせる事件として2.26事件が描かれるが、それは直截的ではなく、普段の生活の傍で着々と進んでいる恐ろしさ。その伏線のはり方も日常生活に紛れ込ませ、気が付いたら軍事に巻き込まれている、その巧みな展開に驚かされる。

    例えば、比喩的な描きを意識したと思えるシーン。劇中劇として日舞の『八百屋お七』が出てくる。恋のために放火をしたお七と正義のために事件を起こした陸軍将校、その盲目的な姿が重なる。その行為の行きつく先は破滅。知らず知らず、日常に潜む国家による狂気…そのことを何気に描いた秀作。
    次回公演を楽しみにしております。
  • 昨日の夜は冷え込んでいた。会場もちょっと寒かったけど、観ていて心があったかになったのでちょうどよかったかも。全体としてみればハートウォーミングなドラマというわけではないけど、役者さんたち一人一人を観ているとその演技はあったかな感じがしたというか。

  • 満足度★★★★★

    ここ数日のイベント自粛ムードの中、正直キャンセルの文字も頭をよぎったけど、これは観に来てよかった。ある日舞師匠の家を舞台に、昭和9年2月から2.26事件前夜までの2年を描いた2時間。

    ネタバレBOX

    席につくと流れていたのは藤本二三吉の「丸の内音頭」。続いて二村定一「アラビヤの唄」、関種子「雨に咲く花」、中野忠晴「小さな喫茶店」等々、昭和初期から昭和10年ぐらいまでのヒット曲(東海林太郎と藤山一郎は226以降の曲かも)。SP盤時代だからスクラッチノイズ混じりの復刻音源だけど、なかなかいい時間でした。
  • 椿組といえば花園神社っていう印象が強いけれど、やっぱこの時期に野外はきついですよね。

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