Photograph2019 公演情報 Photograph2019」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★★

    確実にカンタービレさんがひとつ高いステージに到達したという手応えを感じる公演でした。

    実は今回、カンタービレさんが得意とする「コメディー」の看板を降ろしている様子だったので不安な部分がありました。
    それは、劇団さんによっては、あえて自分の得意な部分を封印して純粋なストレート芝居にした結果、何の個性も無くなり記憶にも残らない寂しい観劇になってしまう可能性があると思ったから。

    そうしての観劇・・・役者さんの身体を借りた登場人物達がステージ上で活き活きと泣き笑う姿に、もう釘付けの舞台だったので本当に良かった!
    お馴染み、舞台セット早変わりの術もドラマの進行をしっかりサポート。
    役者さんの演技力が突然上がったというより、各々の役柄に心からなり切った演技が自然と観る者の心に沁み込んでくる感じ。

    辛い物語でありながら、根っこの明るさに救われる事しばしばで、嬉しい事があっては涙腺が緩み、悪い事が起こってはまた涙腺が緩む。
    もうやたらポロポロ涙が出てくるのは生舞台のみが伝達可能な「生きた記録」だったからだと思います。

  • 満足度★★★★★

    実話をベースにした感動作。劇団カンタービレ10周年特別公演は観応え十分、自分は好きです。今まで観てきた公演(コメディタッチ)とは趣が異なり、感情が大きく揺さぶられました。観劇できて良かったです。
    (上演時間2時間強)

    ネタバレBOX

    物語は、体調不良で検査入院した柴崎時子が、実は脊髄小脳変性症という難病になっていることが判明し、家族(時子の実父・一太郎、夫・正夫、長女・沙織、次女・恵、長男・健一)をはじめ近所の人や病院関係者が介護や医療にあたるが…。その闘病記のようなもの。内容的には重苦しいが、時折ユーモラスなシーン(時子の姉妹や近所のおばちゃんの姦しさ、一太郎のふるまい等)を挿み人生の哀歓をしっかり観せる秀作。公演の見所は、夫が定年前に自己都合退職し介護をし出す、同時に時子がリハビリに励む様子、そして家族がそれぞれ生きる中で出来得る限りの介護に向き合う姿を感動的に描いているところ。

    物語は、本筋-症状が顕著になり8年にわたり介護(要介護5)している現在と脇筋-2人が付合いだした頃や新婚時代を往還させ展開していく。本筋は、順々に時を経過させることで病気の進行と介護(される本人も含め)の辛苦、生活状況が一変したことをしっかり表す。冒頭、時子が元気だった頃、夫は仕事一辺倒、子供たちは母親に甘えてばかり。それが介護によって生活環境が激変し、それまで妻に家庭内のことはすべて任せきりにしていたことが浮き彫りになっていく。状況と情況の変化を刻々ときざむことで観客の感情を揺さぶる上手さ。

    物語を支えているのは舞台セット。柴崎家の居間、病院の入院部屋、医師室、集中治療室など、どれもが丁寧でしっかり作り込んでいる。その場転換も観客の気持を逸らさないため、会場入り口近くにある別スペースで若かりし頃の柴崎正夫・時子の微笑ましい姿を観せ、本筋と脇筋をうまく繋ぐことで違和感なく物語が展開する。時代間隔はピンクの公衆電話-自宅の黒電話という固定電話から現代はスマホに変わるという小道具で表す。もちろん1役2名で本筋-脇筋で役者や衣装等も違うから一目瞭然であるが。

    現代医学では治癒の見込みのない難病、しかし医療施設における短期間での転院という不都合、困難さへの批判、また日本の神経科医療の後進性への課題など社会性も垣間見せる。この社会性と(家族)介護という個人性の両面を持ち合わせた公演は、観る者に感動を与え、そして考えさせる。ラスト、ベットで横たわる時子への照明と次女・恵が出産したであろう赤ん坊(命名は時恵)の泣き声、死と生の交差(バトン)の演出は見事。
    最後に、この素晴らしい公演は役者の演技なしでは成り立たないことは言うまでもない。
    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    前回作「KAIDAN」を拝見して、是非次回もと思い、今回作品を観劇しました。前回同様、舞台展開や役者さんの演技は申し分なく素晴らしいものでした。内容はごくある普通の家族の本当にあったお話しとのこと、私も母を亡くしているので、とても感情移入しながら見させていただきました。2時間のお芝居でしたが皆さんのコメントにも記載のあるとおり、長さを感じることなく、引き込まれてアッという間にエンディングとなりました。時々の笑いを誘う場面も、こういう時だからこそ家族は明るく! と言っているようで、タイミング良くアクセントとして入っていて素晴らしい構成だったと思います。悲しいお話しではありますが、全体に前向き感が出ており本当に良い心に残る作品でした。次回作も期待しています。

  • 満足度★★★★

    泣けましたね。2時間を超える尺でしたが、引き込まれる家族ドラマでした。

  • 満足度★★★★★

    引き込まれて、涙が止まりませんでした。こんなに泣いたの久しぶりです。良かったです。私も奇跡を信じたいです。

  • 満足度★★★★★

    初見の劇団だったけれど、とても良い公演だった。ストーリーの概略はよくある家族ものだけれど、脚本の細かい部分もしっかりしていて、2時間を超える舞台が全く時間の長さを感じさせることなく、引き込まれる内容だった。所々に散りばめた笑いも、白けさせるものではなく、ストーリーを進める良い息抜きになっていた。脚本の出来、演出、舞台美術、いずれも素晴らしかったし、役者の演技の巧さが素晴らしい公演を作り上げていたと言っても過言ではないと思う。久々、楽しめた公演だった。

    ネタバレBOX

    メインの物語進行に添えられた主人公夫婦の新婚の回想録。ちょっと蛇足かなと最初思ったけれど、物語の筋をより一層盛り上げる名脇役だったと思う。公演の題名にも掲げられた「Photograph」写真を家族で撮るシーンがクライマックスで、「あそこで終わりにしとけば良かったのに」と直後に考えたが、余韻を残した語りすぎないラストシーンで、最後も引き締まっていたと思う。初日ということもあり、どうりでファン(身内らしき人たち)で満員になっていたが、皆が引き込まれるのもよく分かる劇団の作風を感じられた。

このページのQRコードです。

拡大