リアリティ・ショウ 公演情報 リアリティ・ショウ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-8件 / 8件中
  • 紀伊国屋ホール
    2008.12.15

  • おかえりなさい、鴻上さん
    今回の鴻上作品、
    第三舞台の一番切れていたときの匂いがかなり戻ってきたような・・・・。
    設定や物語の展開に、再び切れが生まれてきたように思います。
    少なくとも一時のように、想いが先行して、観客と乖離していたような作品ではありませんでした。

    前回公演と比べて役者たちもすごく育っていたような・・・。
    ふらつきの無い演技でパワーを持って観客を舞台側に引き寄せていたと思います。

    ネタバレBOX

    やはり鴻上さんのお芝居に好々爺のようなあたたかさや癒しはにあわないような・・・。

    今回のように冷徹でシニカルな視点があって、初めて彼の作品は観客の心に響くのだろうと思います。
    ぞくっとするような現実が最後まで貫かれるから、彼一流の舞台上のテクニックが生きてくる。ダンスや体の動きで表現するその場の空気や真理などが、粒子のように観客席に伝わってくる。

    今回の作品には、揺り戻しのようにやってくるマインドコントロールの副作用や、性に関する個々の心情にリアリティがあって・・・。
    また、ロミオとジュリエットに登場人物を加えるという発想も、非常にうまく機能していたと思います。

    まあ、昨今の秀逸な演劇たちが持つ心理描写のきめの細かさからすると画素は荒いものの、鴻上演劇流の良い表現がたくさん出ていた作品かと・・・。
    役者を育てる能力や、物語の構造を裏から照らすような力。彼の才能を本当に何年ぶりかに実感たことでありました。

    旨くいえないのですけれどね・・・、作品の感動とは別に、鴻上さんがこの作品を上程出来てほんと良かったなって思った。

    終演後、劇場の出口で客出しする鴻上さんに、迷惑も顧みず、「よかったですよ、鴻上さんが戻られたような気がします」と一声かけてしまったことでした。
  • 満足度★★★

    何が足りないんだろう?
    好みだけの問題なのか?前回よりは何があっても楽しもうという気持ちで臨んだのでおもしろくはありました。そう、おもしろくないわけじゃない。でもおもしろくない。コメントになってないな。そこそこストーリーを追いかけていけたし、退屈したわけじゃないのに。既視感ばかり感じる。手垢だらけ。俳優さんたちはがんばっていて、一回ずつずいぶん伸びてるように思います。

    ネタバレBOX

    設定的に縛りを加えているのか、旗揚げ準備からずっと劇団の話。売れない劇団が作品を仕上げていく過程に突飛な出来事がっていうワンパターン。同じ顔ぶれで同じようなことをやればそりゃ飽きます。劇中劇も初めて観ればおもしろいだろうけど。だんだんと暑苦しくなりました。

    でも終わり方はなかなか。明るく爽やかに行くかと思ってたらすごく引きずってそのまま宙ぶらりん。その感触はよかった。
  • 満足度★★★★★

    紀伊國屋ホール
    第二回公演で紀伊国屋ホールということで、興味を持ちました。

    完全に持っていかれました。
    現代の弱さや寂しさが伝わってきて。

    素晴らしい舞台でした。

    ラスト15分は圧巻。背中から何か抜けてしまった感覚です。

  • 満足度★★★

    GOOD JOB!!
    とても面白く観劇いたしました。
    小沢道成さんは、ユニークな役者さんだと思います。

    ネタバレBOX

    劇中劇とその劇の新解釈みたいなのが最近の流行なのかな?

    ラストは、ありだと思います。
    でも、希望のない終わり方は鴻上さんらしくない気がする。

    小野川晶さんの短いスカートが気になって、ところどころ芝居に集中できませんでした。
    うれしい。けど、やめてほしい。
  • 鴻上テイストを濃縮
    過去の鴻上作品のモチーフもふんだんに盛り込まれていて、エッセンスを濃縮した感じ。私はやっぱり鴻上さんが大好きです。
    若手の役者さんたちも、きちんと戯曲を伝えていたと思うし、気になる役者さんもいました。

    ネタバレBOX

    ロミオとジュリエットの解釈や劇中劇としての扱われ方が効果的でした。
    ラストですが、放り投げられたものがすんなりと現実に降りてくる感じがして、私は好きでした。
  • 満足度★★★

    前回、前々回より...
    旗揚げ準備公演、第1回公演と見たが、
    それらよりは一段落ちる感じ?

    野原役の小沢さんやっぱり面白い!

    ネタバレBOX

    あのラストは
    インターネットライヴ、カルト、劇団、ラブワゴン?などなど
    様々な話を詰め込みすぎてまとめられなくて
    放り投げたような印象すらうける。
    「グローブ・ジャングル」みたいな前向きなラストが個人的には好きだな。
  • どきどきしました。
    面白かったです。
    分かりやすく作家のメッセージがある作品、やっぱり好きなんだと自覚しました。

    意図せず、前々回公演・前回公演と合わせて3部作になってしまった、というコメントに、ちょっと不安でしたが、この公演だけ見ても十分楽しめると思います。

    劇中劇の使い方がうまいなと唸りました。

    ネタバレBOX

    ただ、ラストの終り方は賛否両論あるかと。

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