桜姫 公演情報 桜姫」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 上手サイド席で超楽しかった!楽隊の演奏がサラウンド♪摩訶不思議を堂々と成立させる演劇力で、自在に飛躍するのが痛快。悲劇だが悲壮感なし。主役、脇役などないと思えた劇団総力公演。開演前、終演後の賑わいもいい。記録:http://shinobutakano.com/2019/09/11/14691/

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/09/23 (月) 13:00

    座席1階E列10番

    価格5,500円

    あらゆることが詰めこまれた演劇を楽しんだ感じ。
    バックステージツアーおもろかった。。

  • 満足度★★★★

    長塚圭史作品と言うと新国立劇場の子ども向けプログラムや他劇団によるリカバーを一度目にした記憶だけだったが、実際は本家阿佐ヶ谷スパイダース舞台も3年前に観ていた。「はたらくおとこ」再演は本多の後部席だったのだろう、舞台風景を殆ど覚えておらず「りんご」の話を交わす微かな記憶のみ。
    今回の吉祥寺シアターでは客席を含め、舞台の建て付けがイイ感じ。不安定感とまとまりの絶妙なバランス。開閉式の床の穴が複数あり、物の出と人の消えがある。舞台最前には川に見立てられる長方形の穴がボッカリと開き、物を捨てたり人が飛び込んだり端から端へ抜ける道だったり。手前左右奥、舞台奥の下手上手袖にもハケるし、さらにに奥は溶暗している。
    このどん詰まりの壁が、殆ど数秒の事だが開くと鮮やかな夜の街明かりが射し込み、人、そして車が通るのが目に入る。つまり劇場裏手の搬入口らしいと後で推察するが、仕込みであるのかどうか。いずれにせよ芝居の文脈とは無関係に突然、あたかも自然な流れのように挿入される。(つい先日KAATで観た庭劇団ペニノ「笑顔の砦」の終幕の暗転で、舞台が中央で割れ始め、逆光に映える一瞬の現象を目にするが、これと同程度に意図不明、かつ美しい数秒であった。)
    ピアニカや鳴り物で構成される楽隊も、役者がやる。上演中は「やれる人」の集まりだろうと思っていたが、その位劇伴として完成度が高く、台詞の出しは(当然ながら)バッチリ。見れば何と我らが荻野清子。今回は彼女の劇音楽キャリアのきっかけとなった黒テントの方式(彼女が理想的と考えていた)を実行したのだとか。
    阿佐ヶ谷スパイダースが大所帯の劇団として再出発した事を私は知らなかったが、その評価はともかく(今後の事になるだろう)贔屓女優・村岡希美氏の秀逸演技も拝め気持ち良く劇場を出た。 

    ネタバレBOX

    さて話は混沌としている。敗戦直後の一定現実味のある話が進行する中に、異界または幻の次元がいつか居座っている。
    先の床穴がその予感を漂わせているし、孤児院から財産家へ嫁ぐ事になる女の出自は不明、挙式前夜に彼女と繋がる事となる男は記憶をなくした剣呑な復員兵。女は薄汚れた木偶を大事に持っている。その女との間の運命的繋がりを確信する篤志家は、かつて恋仲であった少年白菊と戦争ゆえに絶望し心中を試みて自分だけが生き残った過去があり、玉の輿に乗り損ねた(自ら破棄した)女に少年白菊の姿を重ね、死後も彼女に取り憑く事になる。婚約者に裏切られた金持ちの御曹司は零落し、裏社会を徘徊する。孤児の娘の「先生」であり世話役を買って出ていた中年女は例の篤志家のお付きの男とつるんでいたが、男が主の失脚を企図して勝負をかけたのに自滅して裏社会に身をやつす。復員兵と再会した娘は彼と夫婦となるが身を立てる術のない男の食い扶持のために自ら好んで商売女になる。男は女に導かれるかのように女を食い物にするヤクザ風が板に付いているが、娘が取った客が残らず逃げて困ると女衒が苦情を言いに来たあたりで、鶴屋南北の原作の匂いが漸く漂ってくる。

    軍国少年や特攻還りの戦後の目標喪失、坂口安吾の「堕落論」を思い出しつつも、昔話に全く思われず、むしろ現代に通じるものを感じてしまうのは、現代の本質が混沌である事を表しているよう。
  • 満足度★★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    阿佐ヶ谷スパイダーズの『桜姫〜燃焦旋律隊殺於焼跡〜』を観劇。

    以前に長塚圭史がコクーン歌舞伎に書き下ろしているが、今作はそれとは全く別物で、舞台は戦後の日本。
    原作は鶴屋南北の歌舞伎『桜姫東文章』

    同性愛者の岩井清玄は、愛する白菊と心中を試みるが、清玄は生き残り、白菊を失ってしまう。残ったのは白菊との思い出の光る玉のみである。
    そして年老いた清玄は、戦争で身寄りのない子供達の為に、財産を寄付をしたりして、社会的地位を築いている。
    そして孤児院の女性が清玄の前に現れる。その女性も光る玉を持っていて、清玄は白菊が蘇ったと感じてしまう。だがその女性は、家紋の入墨が、互いの同じ場所に入っている権助に運命を感じ、関係を持ってしまう。
    そして清玄の家の前に赤ん坊が置かれ、それが清玄と女性との関係に疑われ、破滅に向かって行くのである。

    鶴屋南北が原作だからか、荒唐無稽な話である。
    上記の簡単な粗筋から、更に話が捻れ、各々の登場人物の悲惨な人生を描いている。
    光る玉、家紋の入墨がどのように彼らの人生に絡んでくるかとワクワクさせながら、これこそが因果応報の物語だと思いきや、展開には一切関係させないのが長塚圭史の演劇である。当然それは意図であり、生きている上で、因果応報はなく、欲望の果ての結果に過ぎないと言っている。

    観劇後の喜びはないが、観劇中に策略に嵌められて、喜びを与えてくれるのは、阿佐ヶ谷スパイダーズだけだろう。

  • 阿佐ヶ谷スパイダース『桜姫~燃焦旋律隊殺於焼跡~』約2時間45分休憩込み。上手サイド席で超楽しかった!楽隊の演奏がサラウンド♪摩訶不思議を堂々と成立させる演劇力で、自在に飛躍するのが痛快。悲劇だが悲壮感なし。主役、脇役などないと思えた劇団総力公演。開演前、終演後の賑わいもいい。

    ネタバレBOX

    楽隊に導かれ、自ら進んで堕ちていく元気な桜姫。彼女の夫の墓掘りは楽隊を皆殺しにして、幽霊とともに「生きたい」と決意を述べる。

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