満足度★★★
ときおり、
燐光群を観ていると、
実験によってブラックホールが偶然誕生してしまって世界が滅ぶかもしれない、
という可能性があることを聞いただけで自殺してしまったインドの少女のような気持ちになってしまう。
けれど絶望的な未来を恐れながらも、それでもまた観にいくのは、世界はまだ大丈夫だと安心したいから、だろう。
そして今回。2時間35分の長丁場も、もう終わり? と思ってしまうほど盛り沢山な内容だった。
渡辺美佐子の強さ
それに尽きる。
本物が話しているとついつい実際の話だと思ってしまうのだけれど、いやいやこれは物語だと何度も思い直しながら観る羽目になった。
それにしても、燐光群の新作に含まれているメッセージと僕がその時考えていることがいつも一致するのはなぜなんだろう。
もう作品がいいとか悪いとかはどうでもよくて、ただ彼らとコミュニケーションを取りに行ってるだけのようにしか思えない。