公演情報
「第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』」の観てきた!クチコミ一覧
『第二部 1986年:メビウスの輪』
質の高い家族劇、論争劇、滑稽劇で、まるで実話をもとにした“神話”。福島で観劇し、事実を基にしたフィクションを当事者と共有することの大切さ、その場の持つ力、演劇が人をつなぐ可能性を再確認。
長い目の感想:http://shinobutakano.com/2019/07/25/12932/
満足度★★★★★
鑑賞日2019/08/26 (月) 19:00
座席H列6番
【第三部「2011年:語られたがる言葉たち」】
事前に「最初から涙が止まらなかった」との感想を目にしていた通り、震災被災者の「伝えることができなかった言葉」があふれる冒頭部分は衝撃的。
その後も被災者と彼らの声・姿を取材して特集番組を制作しようとするテレビ関係者が織り成す物語は心に響く。
被災者の「その後」だけでなく報道のあり方にも言及するバランス感覚が絶妙。
また、ある場面での片や凛とした、片やドスの利いたお二方の声の対比が効果的で印象に残った。眼福ならぬ「耳福」か?
あと、福島ドキュメンタリー映画「1/10 ~Fukushimaをきいてみる」も思い出した。
満足度★★★★
鑑賞日2019/08/26 (月) 16:00
座席H列6番
【第二部「1986年:メビウスの輪」】
かつての反原発派リーダーが町長となり原発の安全性を訴える……という表面だけとらえると裏切り・寝返りのような印象を受けるが、その本人を主人公として描く物語からは何らかの力(運命とか歴史の流れ、的な?)に抗えずそうせざるを得なかったように受け取れて妙に納得。
また、飼い犬モモ(の霊)が人々の言動を批判することに漱石の「吾輩は猫である」を連想。このパートが何とも良い雰囲気にしていた感じ。
満足度★★★★★
鑑賞日2019/08/26 (月) 13:00
座席H列6番
【第一部「1961年:夜に昇る太陽」】
「その後」を知っているだけにやきもきする展開や子供役の人形を操る演者の表情の巧みさなど前年の先行上演の時に思ったことに加えて、終盤、東京に戻る孝と見送る家族が、単に一つの家族の姿であるだけでなくこれから先の未来に希望を抱いていた「あの頃の日本」そのもの(の象徴)だな、と気付く。
改めて観ることができて良かった。