「エッちゃん愛してる」 公演終了。ありがとうございました!

Sky Theater PROJECT（東京都）

公演に携わっているメンバー：8人

団体紹介

主宰/脚本担当の四方田直樹を中心に1998年旗揚げ。青空であろうと、雨模様であろうと、夕焼け、月夜であっても「空」が「空」であるように、「ジャンルにこだわらず、客観的におもしろいと思えるものを創っていく」をモットーとして都内の小劇場を中心に活動しています。
作風は「間口は広く奥は深いウェルメイド」といった感じでしょうか。演劇にふれることなく暮らしている方がふと劇場を訪れたとしても、ストーリーを愉しみ、感情を揺さぶられ、終演後、帰りのいつもの景色が少し違って見えるような、今まで生きてきたこと、今やっていること、これからのことなんかを考え直したり肯定したりするきっかけになるようなそんな作品を生み出したいと活動してきました。地に足がついた日常のドラマは多くの観客から支持を得ています。

代表作は友人のドラゴンクエスト(ファミコンソフト)のデータを消してしまったことを隠し続けるコメディ「ガンガンいこうぜ」。人類が超長寿命になった後、極短命となった近未来、二百数十歳の祖母が三十年ほどしか生きられないだろう孫娘とすごすひと夏を描いた「さようならファーストエイジ」など。

上記のような作風から主宰/脚本担当の四方田は他劇団への脚本提供（ストレートプレイ/ミュージカル）なども多く手がけています。

応募公演への意気込み

「死別した最愛の人に会わせてあげるよ？かわりに命をもらうけどね」

死神からそんな取引を持ちかけられたらなんと答えるだろうか？

「是非お願いします」

そう言える人に、人生に私はちょっとあこがれたりしてしまう。

別れの多くは劇的であるが出会いの多くはそれほど劇的だということは少ないのではないかと思っている。クラスが一緒で。バイト先で。職場 で。インターネットで。それほど広くない人間関係のなかからおそらく多くの場合どちらかのなりふり構わぬある意味真剣で故に喜劇的なアプローチではじまったりしていると思う。

「感動の再会を求めて旅立った先は出会って間もないころの喜劇的な状況だった」

若い自分と恋敵になるようなオーソドックスなシチュエーションのコメディを主軸に1990年台のある種の大学生の日常を描きつつ「自分よりも大切な存在が近くにいること」の幸福感を再認識していただけるような、そんな舞台になれば成功かと思う。
が、そんな思いを内包しつつ単純に楽しい舞台になっていればそれでいいとも思う。

将来のビジョン

①Sky Theater PROJECTの公演を毎回楽しみにしていただけるお客様を増やして行くこと。
②Sky Theater PROJECTの公演を見て「演劇」に興味を持って、人生に演劇をリンクさせるお客様を増やして行くこと。
この二つを実行して行くために、これまで徹底できていなかった作品の質の安定化と赤字を出さない計画的な公演プランで定期的に公演を行っていきます。また、積極的でなかった演劇賞やフェスティバルへ広く参加し多くの方に私どもを知っていただく機会を増やして行きたいと考えています。今回の「舞台芸術まつり！2014春」への参加はその実践の第一歩です。
主宰の四方田はここのところ日本の社会全体に余裕がなくなっているのではないかと考えています。企業努力の名の元、以前であれば数人で行う業務量を一人でこなさねばならないような状況、子供をつれて公共機関を使うことが議論になるような風潮、日々の生活に追われる中では観劇のために劇場に訪れる行為自体が十分なハードルです。しかし、そういった方にこそ演劇と出会っていただきたい、楽しんでいただきたい。多様な演劇というジャンルの窓口のひとつとして存在感のある劇団となることをまず、目指して行きます。