息を止めるピノキオ

息を止めるピノキオ

劇団銀石(東京都)

公演に携わっているメンバー:5人

団体紹介
2013年、劇団銀石は生まれ変わります。

吉祥寺シアターで行った前回公演直後の活動停止からおよそ2年。サバティカル(研究休暇)期間として沈黙を通していた劇団銀石は、このたび活動を再開いたします。
この水面下での2年という時間は新しい知識、新しいインスピレーション、そして新しい表現への欲求をわたしたちにもたらしました。これまでの経験と実績に加え、サバティカル期間によって得たものを効果的に融合、熟成させ、次なる舞台表現へと繋げていく時がいよいよ訪れたと感じています。

新しい劇団銀石は、「変化してゆくチカラ」と「変わらず継続してゆくチカラ」、その正反対の2つを合わせ持つために、<劇団銀石シリーズ化構想>を掲げ、本年より再び意欲的に作品を発表していきます。

これまでの劇団銀石のシルエットを持ちつつも、まったく新しい表現集団「劇団銀石」へ、わたしたちは生まれ変わります。
応募公演への意気込み
この公演で掲げるものはたった1つ、「人間とは何か」です。漠然として抽象的、とても「哲学」なテーマですが、この問いに人類は未だ明確な答えを見つけることができていません。

一方、人類の科学力は目覚しい発展をとげ、わたしたちの生活は豊かで便利になりました。ロボットが食事を提供するレストラン、iPS細胞に代表される再生治療、人工知能によるヒトとは異なる知性――、つい一昔前までは空想の産物でしかなかったものが、いま目の前で実現しようとしています。そしてこれからもこの発展は人類の滅亡まで続いていくでしょう。

このまま滅亡の日を迎えていいのでしょうか。「人間とは何か」に答えを見出せないまま突き進むことは少し恐ろしいことではないでしょうか。この問題を科学者や哲学者、頭のいい人たちにばかり押し付けてしまうのではなく、自分たちで考えてみることも大切なことではないでしょうか。

この公演では「機械と人間の対立」を描くことで、この哲学的問題に挑みます。機械の代表として誰もが知るピノキオに登場してもらい、手の届きそうな角度から観客に「人間とは何か」を投げかけます。明確な答えを提示することは難しいかもしれませんが、考えてみることがなによりも大切なのです。そして演劇でこそそれが可能だと、わたしたちは信じています。
将来のビジョン
わたしたち劇団銀石は<劇団銀石シリーズ化構想>を展開していきます。

常に移ろいゆく社会の変化に合わせ自らも変化してゆくこと。これは演劇の魅力のひとつであり演劇の強さのひとつでもあります。また、1つのテーマや人間社会に古く根ざす問題意義を追求し続けることで生まれる表現も、演劇が持つ魅力と強さであることは間違いありません。現代の表現者・表現集団はこの2つのチカラをバランスよく巧みに操り、継続して作品を発表し続けることが強く求められています。

わたしたち劇団銀石はこの2つのチカラをより明確にして実践していきます。<劇団銀石シリーズ化構想>は、1つのテーマ・問題・表現に絞った作品を数本連続したシリーズとして発表することで「継続」によるチカラを追求することと、別のテーマ・問題・表現を主眼に据えたシリーズにシフトし続けていくことで「変化」によるチカラを生み出していくことを、より顕在化して両立させるためのプロジェクトです。

千変万化する世界の脈動と、人間であるが故の変わらない想い。

わたしたちのビジョンは、この2つのチカラを繋いでいくことです。そして、最後にちょっとだけ背伸びした夢を語ると、これは過去と未来を地続きにしてゆくことだと思っています。過去と未来を繋ぐ「いま」をつくることだと思っています。わたしたちは2つのチカラを実現し紡いでゆく「いま」をつくる表現者でありたいと思います。

公演に携わっているメンバー(5)

萩谷早枝子
制作

当日運営で関わらせていただきます!劇場にてお待ちしております◎
こだち
役者・俳優

久しぶりの銀石! やっほぃ!
ガリクソン

ひっそり劇団員です。
ゆみんちゅ

かえってきたよ!みなさまルデコお会いしましょう!
佐野木雄太
制作 その他(プロデューサー)

全身全霊を込めて、新しい銀石のスタートに相応しい舞台をお届けします!

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