仮の部屋

仮の部屋

ユニークポイント(静岡県)

公演に携わっているメンバー:7人

団体紹介
東京・板橋にあるアトリエセンティオを活動拠点に、下北沢の小劇場から、座・高円寺まで幅広く活動している。作・演出・主宰の山田と、俳優7名、制作1名、演出部1名、休団中の2名が所属メンバー。ここ数年は日韓の演劇人による日韓共同制作作品、山田の書き下ろし新作公演、そしてアトリエでの実験的な作品を交互に上演している。2005年、2009年には韓国2都市での公演も行った。近年の日韓共同制作作品は、国際結婚、国際トンネル開通といったモチーフから、人と人の出会いを描くものであり、書き下ろし作品は臓器移植、数学者ガロアの生涯、保険金殺人などをモチーフにしたもの、そしてアトリエでの公演は、坂口安吾、岸田國士といった作品を上演し、作家、演出家、俳優として、常に冒険心を忘れずチャレンジする精神を持ち続けるよう、日々創作に関わっている。
応募公演への意気込み
仮の部屋は、取り壊しの決まった部屋に、その部屋で暮らした元の住民が次々に訪ねてくるという物語だ。それは東北のあの震災の後、住む場所を失った人々に向け、行政が「仮のまち」を用意しているという新聞記事から着想を得た。まちには多くの記憶や思い出、夢も希望もあったはずなのに、一瞬にして奪われてしまった惨劇。どんなに素晴らしい「仮のまち」ができても、もう二度と戻らない。そう考えると、何もそれは被災地だけの問題ではなく、今この国を覆っている気分のようなもの表現できるのではないかと思うのだ。それはつまり「何も本当のものはないのではないか」という思いだ。すべては「仮」の物語であり、そんな物語の上に私たちは立っているのではないだろうかという思いだ。「仮の部屋」はそんな物語を通じ、今ある私たちを描く試み。
将来のビジョン
アトリエでの実験的な創作が、その先の劇場公演、日韓共同制作などのプロジェクトに深化し、それぞれがいい影響を受けるよう上演を進めていく。今年の夏は初めてのフランスでの上演を行うが、それは舞台芸術の先端で作品を発表するプレッシャーを味わうと同時に、母語の通じない環境での作品の上演は、私たちにとって極めて重要な経験となる。それは言葉という手段を失った私たちの身体がいかに貧弱であるかを確認し、今後の作品作りにいかそうとするものだ。そしてもうひとつ、作品作りのための環境づくりも考えていく。それは子供を産んだ多くの俳優が、小劇場界から足を洗わざるをえないこの環境をどうにかしていきたい。それは観客にとっても無関係なことではない。乳飲み子が稽古場におり、乳をあげながら稽古にはげむ女優がいてもよい環境、子供が走り回る稽古場、そんな環境を受容する団体でありたいと考える。

公演に携わっているメンバー(7)

若林瑞季
役者・俳優

「仮の部屋」に携わっているメンバーです。
nagiksk

仮に参加してます。
小林英樹
役者・俳優 その他(ティーチングアーティスト) 脚本 演出 美術 音響 映像 舞台監督 宣伝美術

私の部屋です。
みるきー

不思議な部屋の話です。
山田裕幸
脚本 演出

作・演出です
わかばやし

出演します
ミズ

出演いたします。

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