仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので

ポップンマッシュルームチキン野郎（東京都）

公演に携わっているメンバー：13人

団体紹介

吹原幸太の脚本・演出作品を上演する劇団。2005年結成。
F1のようなスピード感を武器に、危険すぎる笑いと愛の物語を圧倒的な筆力と演出力、そして人知を超えた驚異の演技力で描ききる。
常にレッドゾーンのテンション、ド派手なメイクやギミック、迸る汗とエロス！
その手法は荒唐無稽でありながら、繊細。ナンセンスな笑いと重厚なドラマを同居させ、通常では相容れないようなアンビバレントな感情を呼び起こす悲喜劇を得意とする。
2012年度サンモールスタジオ最優秀演出賞受賞。
受賞理由は「あまりにトチ狂った展開を、さもリアルであるかの様に表現し、その連続攻撃に最終的には笑うしか逃げ道がなかった。感服。」とのこと。
２０１２年８月には、シアター風姿花伝プレゼンツ『黄金のコメディフェスティバル』への参加も決定している。

応募公演への意気込み

今回の本公演で明確に意識、挑戦することは、以下の三点です。

・劇作面
今回の『仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので』は、２００７年に発表した『仏の顔は三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですから』とモチーフを同じにした異なる物語です
鎌倉の小さな寺を舞台に、年老いた兄弟の確執を通して、「血縁」の業と贖罪を抉り出します。
勿論、しっかりと地に足のついたコメディーとしてお届け出来るよう、筆を取る所存です。

・演出面
前回公演『こい！ここぞというとき！』では、舞台上に車を配置し、それを使用して場面を目まぐるしく変えていくという手法を取りました（昨年度サンモールスタジオ最優秀演出賞を受賞）。今作でも、それ以上の舞台セット、そして観客の好奇心をそそる演出を仕掛けていきます。
また、所属俳優を一人前のプロの役者に育て上げる、というのが、劇団が持つ最大のミッションだと考えています。徹底的な訓練のもと、大劇場にも耐えうる、観客を圧倒する俳優の育成を同時に進めていきます。

・制作面
観劇人口の増加と自劇団の集客は同義であると考えながら、様々なメディアや方法を通して、集客を呼びかけます。
関東圏の演劇部に所属する高校生へ大量の招待券を配布する他、高校生以下の学生への学割サービスも継続します。
また、他ジャンルのゲストを招いたポストトークも検討中です。

将来のビジョン

「演劇にしか出来ない面白さ」という言葉を演劇人はよく使います。僕も同感ですが、それと同時にこうも思うのです。
「演劇以外のメディアでも充分に面白い題材や物語であっても、演劇というメディアで表現することが、その題材や物語を一番面白く伝えることが出来るであろう」と。
末席ではありますが、映画やドラマ等の仕事に関わらせていただきながらも、やはり「面白さの絶対値は演劇が一番高いのだ」と信じております。

我々の活動を通じて、それを証明し、演劇文化の発展の少しでも貢献できるよう、全身全霊を込めて活動し続けたいと存じます。

＜今後の活動＞
・「黄金のコメディフェスティバル」にて新作中編を上演
２０１３年８月、シアター風姿花伝

・ポップンマッシュルームチキン野郎次回本公演
２０１３年１２月『ふしだらな淑女、宇宙より帰還する（仮）』
会場はまだ公表出来ませんが、過去最大スケールの劇場で、劇団員総出の完全新作悲喜劇に挑戦致します。
どうぞよろしくお願い致します。