My Favorite Phantom

My Favorite Phantom

ブルーノプロデュース(東京都)

公演に携わっているメンバー:8人

団体紹介
橋本清の作品を上演するためのプロデュースユニットとして、2007年に設立。2011年劇団化。
東京を中心に、横浜・北九州などでも活動を行う。

劇団の特徴として、既成の戯曲はほとんど使用せず、雑誌・小説・日記など「他者のテキスト」の演劇化により、新たな文体・語り方を模索してきた。2011年10月からの1年間は、《ドキュメンタリーシリーズ》と銘打ち、俳優たちの過去の記憶と体験をベースにした作品を6作品創作。

2012年には東京都豊島区で開催される舞台芸術フェスティバル「SENTIVAL!」や、福岡県北九州市で開催される「えだみつ演劇フェスティバル」に参加。同年、横浜の劇場・稽古場である、急な坂スタジオ・のげシャーレ、STスポットによる創作支援プログラム「坂あがりスカラシップ」に主宰・橋本清が選ばれる。

演出家の実感だけを拠り所にせず、俳優・スタッフ・観客の実感をフィードバックさせ、フィクションを描いていく。
応募公演への意気込み
ブルーノプロデュースは本公演ではじめて「古典」に挑戦します。

僕たちは、本公演を独立したものとして考えるのではなく、過去の活動を踏まえながら創作をしていきます。これまでは他者である俳優たちの記憶を出発点に、他人の実感を作品に取り込み、演出家である僕の知らない風景や物語の獲得を目指してきました。それは、新しいもの、分からないものへの憧れがキッカケでした。

今回は、大きな時間の流れの中で生み出された「像」といった「想像できる(してしまえる)」ものからの出発です。400年以上前に書かれたシェイクスピア作品ですが、これまで数多くの人々が、さまざまな解釈をしてきては、さまざまな「作品像」が現れました。今なお作品が上演され続けているのは、普遍的なテーマがそこに内在しているからだけではなく、現在を生きる表現者が「作品」とどう向き合っていくかといった「期待」の存在が大きいからだと思います。時として過敏に執拗に「作品像」を大切にすること、反対に、それを打ち壊す「新しさ」なども求められるでしょう。

しかし、さまざまな「像」があることは、それだけ僕たちを眺める「目」があるということです。さまざまな「目」があるからこそ、僕たちはより僕たちのことを考えられます。そういう場所に積極的に身を置くことで、これまで以上に僕たちの現在地を捉えていき、未来につなげていきたいです。
将来のビジョン
「CoRich舞台芸術まつり!2013春」に応募した最大の理由が、「2年以内の再演」です。本公演を過去と未来をつなぐ公演として捉えたい、と切実に思います。

僕はまだ、作品にすることやフィクションとして立ち上げることで、「だれに」「なにを」「どうして」伝えるのかといったことに、明確な視点がもてないままでいます。他人との出会いを大切にしてきたからこそ、個人と個人の違いの確認だけにとどまり、演劇で何を齎すかという根源的なものへの考えが足りていません。

本公演で「物語」を扱うことで、将来、伝えることについて常に考えながら創作していければと思っております。先述した通り、僕たちはこれまで物語ではなく、他人にとっては無価値な情報としての記憶――それと同時に感傷的なエピソードとして消費されてしまう記憶――と向き合ってきました。そこで感じたのは「作品にするとは一体なんなんだ」ということでした。今、振り返ってみると、僕がずっと考えてきたことは、「なにが演劇になるのか、なってしまえるのか」ということに尽きます。

具体的な目標は色々とありますが、それよりもまず、将来のビジョンとしては、一回の公演で消費されずに、この先の人生について考えながら(考えてもらえる)作品を発表できる団体になりたいです。

公演に携わっているメンバー(8)

橋本清
役者・俳優 演出

構成・演出
竜史
役者・俳優 脚本 演出

20歳の国の竜史です。初出演です。
ほりうちもえ
役者・俳優

出演します。
ri:plei

再生倶楽部・加藤サイセイです。出演します。
sk_miyuki
役者・俳優 その他(字幕オペレーター)

若いみなさんとのシェイクスピア、とても楽しみです。よろしくお願いいたします。
しか(そじん)

出演します。よろしくお願いします。
井上みなみ

出演者です。よろしくお願いします。
yohey

制作です。

このページのQRコードです。

拡大