JUMON(反転)/便所の落書き屋さん【満員御礼で終了】『観て来た!』に全レス中!(ただいま1/3)

MU（東京都）

公演に携わっているメンバー：12人

団体紹介

「短編というジャンルの確立」「メディアミックスの可能性を広げる」の二点です。

芝居は二時間であるという固定概念に捕われるよりも「言いたいことややりたいことが明確なら、短編にぎゅっと落とし込む」という姿勢こそ作品にとって誠実ではないかというのが発端としてあります。

さらに40分の短編というコンテンツはネット時代の動画配信などメディアミックスとして最適です。MUでは演劇動画サイト・テアトルプラトーで短編ごとに配信開始。youtubeでのダイジェスト動画再生は2500回を超え、インタビュー動画も充実させています。さらに戯曲出版（多劇団や高校演劇コンクールで上演希望）やフライヤーの宣伝美術に置けるビュジュアルの部分の強化（短編ごとに、小説の表紙のようなアイコンを掲載）は、コンテンツのひとつとして短編は「切り売り」出来るパッケージなんだ、という意思を示しています。

短編という観易さ、またパッケージの特性を活かして、将来的に映画や小説、漫画などあらゆるメディアに拡散することで、演劇界「外」からの新規ファンを呼び込むのが、ＭＵのビジョンです。

※以前上演した短編『ミロール』は連続ドラマを意識したエピソード１ですが、今春映画化となりまして、その一歩になればと思っています。

応募公演への意気込み

MUでは３つのルールをもって作品を作っています。「１、映像や字幕を使わない。２、意味の無い音楽をかけない。３、時間軸をいたずらにいじらない」の３つです。

これらは全て作者であるハセガワアユムが感じている、現在の演劇シーンに対してのアンチでもあり、「戯曲と俳優と最低限の道具」があれば、あとは観客の想像力を刺激することで物語はどこでも成立するという、演劇自体が持つ本来の魅力への回帰でもあります。だからこそ、バンドのように濃い少人数のメンバーと、ギャラリーという場所を選んでいますし、このような手法を取ることで、演出家過多で劇作家の供給不足なシーンに目掛け、作家性の復権を大きく叫んでいます。

舞台上で行われていることは、現代口語演劇という会話劇の範疇ではあるけれど、MUで扱われているテーマは演劇だからこそやれるセンシティブな題材を選択しています。「割られたミスチルのCDが町中に散乱し大衆性を疑い」「戦争に行って来た平和団体の裏側のリアルを笑い」「心に変な穴が空いてると言い出す金持ちが、ニート同然の奴隷たちをマンションに囲い」「"断恋道場"という施設で、今の日本は恋愛病で病んでいると診断する」など、テレビや映画では難しいような視点には、間違いなく日常の斜め延長上のリアルがあり、「演劇がサブカルチャーである」ことを武器にした作家性があります。

いずれそれらが前述したビジョンのように演劇界外にまでメディアミックスされ消費され浸透してゆくことを志す、挑戦です。

本当に過激でリアルなものは外側になくて、内側にあるということをMUが証明する公演にします。

だって、今作は「世田谷のハーレム一家を舞台に新しい愛を描く」短編と、「ネカフェ難民を超えた有料トイレ難民の誕生を描くサヴァイバル」短編ですよ。ね、もうヤバいでしょ？

将来のビジョン

MU、次次回公演は９月新宿シアターモリエールに進出。東京にグラインドハウスを創ります。キーワードは”double knockout LONG stories”。幻の作品となっていたハセガワアユムの未公開の作品を完全リメイク。『神様はいない』＆『片想い撲滅倶楽部』の二本立て。タイトルからして既にパンクでシック。ご期待ください。