いつもお世話になっております。『本読み会』です。
(『本読み会』は、東京都を中心に活動を続ける戯曲の読書会です。戯曲をひとりで黙読するのではなく、大勢で声に出しながら読める場を作ろうと、2004年に設立されました。詳細はホームページ
https://honyomikai.net
をご覧ください。)
次回の開催情報をお知らせいたします。
※※※※※※※
日本戯曲で触れる!キリスト教シリーズ①第88回『本読み会/矢代静一』のお知らせ
日本の戯曲を通してキリスト教文化に触れてみようという新企画!キリスト教をテーマにした戯曲、キリスト教を信仰する作家の書いた戯曲など、少しずつ読んでいければと思っています(主催は素人ですが・・・)。第一弾は矢代静一を取り上げました。
■作家
矢代静一
■作品
『夜明けに消えた』
収録
『夜明けに消えた-矢代静一戯曲集(1972年)』(早川書房)
■日時
2022年7月1日(金)17:30~21:30
■場所
都内・文京区周辺
※詳細は参加者に個別にご連絡差し上げます。
■参加費
お一人様500円
※学生の方は無料です!
■作品について
奔放な生活を送っていたファッションデザイナー“ノッポ”が失踪した。彼はどこに消えたのか、派手な生活を捨てたのは何故なのか。その疑問に答えるかのように、ノッポから友人に分厚い手書き原稿の戯曲が送られてきた。そしてそこには、キリスト磔刑直後のエルサレムを舞台に、信仰への迷いを抱え生きる6人の若者たちが描かれていた。
矢代静一の代表的作品である『夜明けに消えた』は、それまでの矢代作品とは大きく異なる作風で、自身の葛藤に正面から向き合った作品として知られています。矢代静一はこの作品を書き終えた後、洗礼を受け、キリスト教に入信しました。『夜明けに消えた』は、一人の人間が信仰を見出していく過程が描かれたドキュメンタリーであるとも言えるかもしれません。
人は自分以外の人間を本当に愛せるのか。当日は活き活きとした矢代のセリフを楽しみながらも、自己愛と隣人愛との間で葛藤するノッポの姿に、キリスト教の一つのあり方を見出せないか、そう考えています。
■おねがい
『本読み会』は、皆様と戯曲の出会いを大切に考えております。図書館やインターネット等を利用し、戯曲はご自身で入手していただければ幸いです。(当ホームページの「戯曲の探し方」もご参照下さい。)
ですが、なかなか手に入りづらい戯曲が多いことも事実です。どうしても手に入らない場合、お早めにご連絡いただければ、当日テキストのコピーをご用意いたします(実費のご負担をいただきます)。
作品を事前に読んでくるかどうかは、参加者の皆様にお任せいたします。事前に一度目を通しておくと、物語の流れや構造を落ち着いて味わうことができます。読まずに参加した場合は、まるでお芝居を観ているかのように、物語の展開をハラハラドキドキ楽しむことができます。ご自由にお楽しみください。
■定員について
参加者一人ひとりがしっかりとセリフを読めるよう、毎回定員を設定しております。(定員数は戯曲によって変動いたします。)
申し込み多数の場合には、見学でのご参加をご案内させていただきます。
皆様のご参加をお待ちしております!
※※※※※※※
■参加申し込み/お問い合わせ
『本読み会』
ホームページ
https://honyomikai.net
メールアドレス
info@honyomikai.net
■『本読み会』について
『本読み会』は、約2ヶ月に一度のペースで開催されており、毎回参加者を一般から広く募っています。
(定期的なご参加を希望される方には、開催情報をお知らせするメールマガジンへのご登録をお勧めしています。)
また、講師を招いてのワークショップや講演会などの企画、有志による上演活動なども行って参りました。
『本読み会』は、「戯曲を声に出して読む」といういたってシンプルな、しかし本質的な演劇・文化活動を行っています。
しかし全く堅苦しい会ではありませんので、どうぞお気軽にご参加下さい。
皆さまのご参加をお待ちしております。
それでは。
『本読み会』
大野遙