今回のWSでは、「どのように戯曲の中のストーリーを見つけ、最適な表現方法を選択するのか?」
ということにふたりの視点から取り組んでいきます。戯曲からただ会話劇ではなく、身体性を駆使した舞台制作に臨みます。
「台本にセリフが書かれているからセリフを喋る」のではなく、台本から自分が描いたストーリーを伝えるために最適だからそのセリフを喋るはずです。
あるいは、そのセリフ以外に適した表現方法が見つかれば、身体表現や無言になってもいいはずです。そうした枠から外れた発想になれば、その表現方法は「ムーブメント」、「アクロバット」、「パペット」など無数になります。
参加者の方は、その二人の講師から異なるテクニックを学べ、またペアとの作品へのアプローチをケーススタディとして、ご自身の作品作りに活かしていただくこともできるでしょう。
◆どういう風につくっていくのか?
・マイケルチェーホフ演技テクニックを通して脚本の世界に入り、それを身体と想像を通して理解する。
・表現方法の多様性や可能性の提示(パペット・マスク・ムーブメントなど)色々な方法を試してみる。自分の表現法ってなにが最適なのかを知る。
・ペアになって互いの思い描くストーリーを理解し、最適な表現方法を探る。
・ペアで稽古し、みんなの前で発表する。その表現方法は会話劇でなくてもよい。
≪フィジカルシアターとは≫
演劇の一つのジャンルであり、セリフだけに頼らず、身体の動きを使いストーリーを語る手法です。言葉だけの演技に頼るのではなく、身体の動きを通して関係性、出来事、心理的描写など表現し、より心に残るような鮮烈でダイナミックな芝居を生み出します。このジャンルで思い起こされるのは、イギリスのFrantic Assemblyがナショナルシアターライブと共同制作した「夜中に犬に起こった奇妙な事件」でしょう。
■講師紹介
▽安本達也
舞台芸術家。
大阪芸術大学出身。卒業後渡英、
East15 Physical Theatreコース卒業。
RADA Shakespeare Certificate取得。
帰国後はInternational Centre for Theatre Artsに
Associate Directorとして舞台作品を制作。
日本をはじめイラン、韓国、香港などで公演を行う。
Contact Improvisationについての造詣も深く、
各国でワークショップを開く。
舞台作品は、パペットやマスク、ダンスなど
ストーリーにあった手法を用いた型にはまらないものであることが多い。
個人での映像作品の制作も多く、
最近ではエドワード・ゴーリー原作「胡乱な客」や
オリジナルダンス作品「Intimacy」を発表。
視覚によって与えられる経験が舞台において大きな役割をもつと考え、
ワークショップでは特に如何に効果的な身体を
持つことができるのかを探究する。
https://lit.link/tatya
▽秋江 智文
演技講師・演出家・俳優
マイケル・チェーホフスタジオ東京代表
21歳のときマイケルチェーホフ著『To the Actor』を読み、強く感銘を受けたことをきっかけに25歳のとき渡英。英国アルテミス・スピーチ&ドラマスクールで、チェーホフテクニックのサラ・ケーン(Sarah Kane)および、校長のクリストファー・ガービー(Christopher Garvey)に師事し、チェーホフテクニックやCreative Speechを学ぶ。またマイケルチェーホフスタジオロンドン(Michael Chekhov Studio London)の校長を務めるグラハム・ディクソン(Graham Dixson)に師事。帰国後ドイツ、ギリシャ、台湾などで学び続ける。マイケルチェーホフヨーロッパ(MCE)の講師養成プログラムの一員として、現在ではウルリッヒマイヤーホーシュ(Ulrich Meyer-Horsch)を師として、日本でマイケル・チェーホフテクニックを専門に基礎から応用まで体系立てて教えている。また多くの芸能事務所や演技学校でも教え、俳優のプライベートレッスンなども数多く行っている。
■受講料
・20000円
※5月7日のコンタクトインプロWSを受講されると割引されます。
―23000円(CI導入クラス又は発展クラスのみ受講
―25500円(CI導入クラスと発展クラスの両方受講)
※銀行振り込み又はpaypalでの支払いとなります。
■日時
5月1,2,3日10:30~16:30(途中休憩あり)
■場所
LIBRA SQUARE
東京メトロ日比谷線「三ノ輪駅」3番出口より徒歩4分
都電荒川線「三ノ輪橋駅」出入り口1より徒歩1分
〒116-0003 東京都荒川区南千住1-15-4トリニティ三ノ輪4F・6F
http://liberus-grp.com/studio/access
■申込方法
HPの「APPLICATION」より申込できます。
https://www.michael-chekhov-tokyo.com/class-ws/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%82%BF%E3%83%BCws/