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祝!対面開催復活!第86回『本読み会/アリストパネス』のお知らせ

  • honyomikai honyomikai(0)

    カテゴリ:ワークショップ告知 返信(0) 閲覧(93) 2021/11/07 23:41

いつもお世話になっております。『本読み会』です。

(『本読み会』は、東京都を中心に活動を続ける戯曲の読書会です。戯曲をひとりで黙読するのではなく、大勢で声に出しながら読める場を作ろうと、2004年に設立されました。詳細はホームページ
https://honyomikai.net
をご覧ください。)

次回の開催情報をお知らせいたします。

※※※※※※※
『本読み会』ではこの1年以上、コロナ禍を受けてオンラインでの開催を続けてきました。いつも利用していた公共施設が感染予防のため朗読等での使用を禁止していたこともあり、なかなか対面での開催に踏み切れなかったのですが、先日ようやく自治体の方から施設の使用条件を緩和した旨、連絡がありました。
2021年最後ギリギリ間に合って良かった!対面での『本読み会』、再開いたします!


第86回『本読み会/アリストパネス』

■作家
アリストパネス

■作品
『女の平和』
翻訳:戸部順一訳(西洋比較演劇研究会編『ベスト・プレイズ』収録)
※女の平和はいくつか翻訳が出版されていますが、今回は上記『ベスト・プレイズ』に収録されているものを使用したいと思います。代表的な西洋戯曲が多数収録されていて、大変お買い得な戯曲集です。
他の翻訳しか手に入らなかったという方は、どうぞそちらをお持ちください。いくつかの翻訳が入り乱れての本読みも、そんなに悪いものではありません。

■日時
12月4日(土)13〜17時

■場所
文京区内の公共施設
※詳細は参加者に個別にご連絡差し上げます。

■参加費
諸経費として、お一人様500円(学生さんは無料)
※『本読み会』は、戯曲・演劇に興味を持つ若手を応援しています。学割として無料でご案内いたします。

■作品について
今回は対面開催復活ということで、昨年から延期されたままの特別企画『オリンピックイヤーだよ!ギリシャ劇集合』のラインナップから改めてアリストパネス『女の平和』を採用いたしました。

古代ギリシャ劇と言った場合、そのほとんどはギリシャ“悲劇”のことを指しておりますが、もちろん古代ギリシャの人たちだって、悲しんでばかりいた訳ではありません!

古代ギリシャにも、しっかり喜劇はありました。いえいえ、“ありました“どころの話ではありません。アテネ最大の祝祭・大ディオニソス祭では悲劇のコンテストが盛大に執り行われていましたが、それに勝るとも劣らない規模で喜劇のコンテストも行われていたそうです。しかもそれらの作品は、辛辣な風刺に併せ、猥雑さ猥褻さをも持ち合わせていたというのですから・・・その文化の成熟は相当なものだったのでしょう。

アリストパネスは、紀元前400年前後に活躍した大喜劇詩人。代表作には、『女の平和』のほか、ソクラテスらソフィストを痛烈に批判した『雲』や、劇作家アイスキュロスとエウリピデスがお互いの批判合戦をするという『蛙』といった作品があります。テーマの選び方だけでもその面白さが伝わってきます。

『女の平和』は、長引く戦争に怒った女性たちが、一致団結してセックス・ストライキを行うことで、男性らに戦争続行を諦めさせるというお色気反戦劇。実におバカな発想の卑猥な劇なのですが、それだけで終わらないのがギリシャ古典喜劇の実力です。

当時のアテナイは非常に血気盛んで好戦的な都市でした。『女の平和』が書かれたのも、アテナイからシシリアへの遠征によって、第一次ペロポネソス戦争が10年かけてようやく辿り着いた和平が破られた、まさにその時期のことでした。戦争には一貫して反対の立場を取り、為政者にも遠慮することなく批判を繰り広げたアリストパネスは、無謀なシシリア遠征と、それを支持した市民らに黙ってはいられなかったのでしょう。滑稽な喜劇の仮面の下には、市民らを告発する批判と憤りが書き込まれています。

とは言え、当日は難しいことは言わず、ワイワイがやがや卑猥な(笑)セリフを存分に味わえればと思います。古代ギリシャの市民たちはこの劇を見て何を感じたのか。それを想像してみるのも面白そうです。
皆さまのご参加、心よりお待ちしております!

■おねがい
『本読み会』は、皆様と戯曲の出会いを大切に考えております。図書館やインターネット等を利用し、戯曲はご自身で入手していただければ幸いです。(当ホームページの「戯曲の探し方」もご参照下さい。)

ですが、なかなか手に入りづらい戯曲が多いことも事実です。どうしても手に入らない場合、お早めにご連絡いただければ、当日テキストのコピーをご用意いたします(実費のご負担をいただきます)。

作品を事前に読んでくるかどうかは、参加者の皆様にお任せしております。事前に一度目を通しておくと、物語の流れや構造を落ち着いて味わうことができます。読まずに参加した場合は、物語の展開をハラハラドキドキ楽しむことができます。ご自由にお楽しみください。

■感染対策について
新型コロナウィルス感染拡大防止のための対策については、『新型コロナウィルス感染対策について(2021年版)』をご覧ください。


■定員について
参加者一人ひとりがしっかりとセリフを読めるよう、毎回定員を設定しております。(定員数は戯曲によって変動いたします。)
申し込み多数の場合には、見学でのご参加をご案内させていただきます。

※※※※※※※

■参加申し込み/お問い合わせ

『本読み会』
ホームページ
http://honyomikai.net
メールアドレス
info@honyomikai.net


■『本読み会』について
『本読み会』は、約2ヶ月に一度のペースで開催されており、毎回参加者を一般から広く募っています。
(定期的なご参加を希望される方には、開催情報をお知らせするメールマガジンへのご登録をお勧めしています。)

また、講師を招いてのワークショップや講演会などの企画、有志による上演活動なども行って参りました。

『本読み会』は、「戯曲を声に出して読む」といういたってシンプルな、しかし本質的な演劇・文化活動を行っています。
しかし全く堅苦しい会ではありませんので、どうぞお気軽にご参加下さい。

皆さまのご参加をお待ちしております。
それでは。


『本読み会』
大野遙
  • オーディション実施者は合格者になるべく早く契約書を提示し、正式な契約を結びましょう。双方が納得できる公平で健全な関係を築き、突然の参加キャンセルなどのトラブルを回避しましょう。
  • オーディション合格者はなるべく早く実施者から契約書を受け取り、よく読んだうえで正式な契約を結びましょう。想定外のチケット販売ノルマやグッズ買取の強要などから身を守りましょう。

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