「舞台上での自分の存在感を高めるためには、台本、私たちのまわりで起きる出来事、心理といった全てに気持ちではなくジェスチャー、そしてジェスチャー、そしてさらにジェスチャーを見つけることができるようになることを意味する。(…)すべてはクオリティ(質)を伴ったジェスチャーに変化できる。」マイケルチェーホフ
サイコロジカルジェスチャー(心理的動作)はマイケルチェーホフ演技テクニックで最も有名で、とても効果的なツールです。動きに心と体をコミットさせることで、俳優の内側の生命力や意志を呼び起こすことができます。役者の心身を磨くトレーニングとしてもすぐれおり、俳優の表現力や力強さを高めてくれます。
また役のアプローチにおいても、役が抱える隠れた目的や願望を見つけ出し、体験し、表現するまで高めてくれるのです。台本読解といった知的作業だけでは見えない、役の生命力や意志を想像力と体を使うことでより感じることができるのです
■ワークショップ内容
【1日目:基礎】
俳優の心と身体を自由にするためのエクササイズ。
「サイコロジカルジェスチャー(心理的動作)」の基礎を学ぶ。
【2日目:応用】
テキストを使い、どのようにそのツールが実践で使用できるのか試す。
■マイケルチェーホフ紹介
20世紀を誇る俳優であり、「かもめ」「さくらんぼ畑/桜の園」などを書いた文豪アントンチェーホフの甥にあたります。近代演技術の父でもあるK.スタニスラフスキーの弟子であり、「私の演技法(システム)を見たければ、今晩のマイケルチェーホフを御覧なさい。彼は彼の叔父(アントンチェーホフ)の一幕劇を演じるからね。」と言われるほどでした。
彼は教育者としてもすぐれ、スタニスラフスキーのシステムをさらに発展させて、想像力とサイコフィジカル(体と心を使うアプローチ)を使った独自のテクニックを作りました。
チェーホフの直接の指導を受けた俳優として、マリリン・モンロー、ユル・ブリンナー、クリント・イーストウッド、マラ・パワーズ、ゲイリー・クーパーなどがいる。また彼のテクニックを学んだ俳優としてはジャック・ニコルソンやアンソニー・ホプキンズなどがいます。
■マイケルチェーホフ東京
2018年9月立ち上げ、日本ではまだまだ知られていない、マイケルチェーホフ演技テクニックを基礎から実践まで総合的に学べることができるように場所(レッスン・講演会など)、材料(著作物、記事など)、講師(海外からの講師招聘・講師養成講座など)を提供している。すでに著名な海外講師を日本に4回招聘し、コロナ禍では様々な講師と連携し数多くのオンラインレッスンや講座を開催してきている。東京を中心に定期的なレッスンとワークショップを行い、毎年1~2回大阪の一心寺シアター俱楽と連携しワークショップを開催している。マイケルチェーホフ演技テクニックだけでなく、マイズナーテクニック、アレクサンダーテクニーク、インプロの実践家たちともコラボしてワークショップを行っている。
■講師
秋江 智文
演技講師・演出家・俳優
マイケル・チェーホフスタジオ東京代表
21歳のときマイケルチェーホフ著『To the Actor』を読み、強く感銘を受けたことをきっかけに25歳のとき渡英。英国アルテミス・スピーチ&ドラマスクールで、チェーホフテクニックのサラ・ケーン(Sarah Kane)および、校長のクリストファー・ガービー(Christopher Garvey)に師事し、チェーホフテクニックやCreative Speechを学ぶ。またマイケルチェーホフスタジオロンドン(Michael Chekhov Studio London)の校長を務めるグラハム・ディクソン(Graham Dixson)に師事。帰国後ドイツ、ギリシャ、台湾などで学び続ける。マイケルチェーホフヨーロッパ(MCE)の講師養成プログラムの一員として、現在ではウルリッヒマイヤーホーシュ(Ulrich Meyer-Horsch)を師として、日本でマイケル・チェーホフテクニックを専門に基礎から応用まで体系立てて教えている。また多くの芸能事務所や演技学校でも教え、俳優のプライベートレッスンなども数多く行っている。
■主催/協力
主催:マイケルチェーホフ東京
協力:一心寺シアター俱楽ワークショッププログラムCOMPASS
●日時
2022年1月8・9日11:00~17:00
●場所
一心寺シアター俱楽
http://isshinji.net/kura/top.html
●受講料
8日のみ5000円
両日 9000日
●応募者
定員15名
※参加条件は「心身が健康で、役者または役者になる志がある方。」とします。
●申込方法
下記のHPのAPPLICATIONより申し込みください
https://www.michael-chekhov-tokyo.com/