マイケルチェーホフ演技テクニックの特徴は心身・想像力・五感を使って、自分の内に眠っている創造的な力を引き出すことにあります。
　従来の演技トレーニングのような台本をいきなり使って読んだり、発声をしたりしません。より役者の自身の力が引き出せるように、安心した環境で、楽しく、リスクが取れる環境で、イメージに合わせて体を動かしたり、役や空間を想像したりしてトレーニングを行います。
　従来のトレー二ングでは考えすぎたりしてうまくいかなかった人、身体表現が好きな人、今の演技に物足りなさを感じている人、演技基礎作りをしたい人はおススメです。

毎週行うレギュラークラスの今月のテーマは「観客との交流」になります。
観客と役者を隔てる「第四の壁」。これは同じ劇場内でライブの舞台を観ているのにもかかわらず、客席と舞台が分離し、まるで映像を観ているかのように観客の影響を受けず舞台上の演技が行われてしまいます。
芝居は役者と観客との共同作品です。互いに影響しあうことで、同じ作品が毎回全く違う表情をみせることになります。
「観客との交流」を通して、場所や日によって違う観客とつながり、毎回の舞台が新鮮なものになります。

≪今月使うテクニック≫
　放射（レーディエーション）、拡張・縮小（エクスパンション・コントラクション）、浮かぶ・均衡する・沈む（フローティング・バランシング・シンキング）、雰囲気（アトモスフェア）

【マイケル・チェーホフ】
マイケル・チェーホフ（1891～1955）は作家アントン・チェーホフの甥であり、20世紀のもっとも偉大な役者の一人である。スタニスラフスキーの一番弟子であり、チェーホフを「最も素晴らしい俳優である。」と評している。モスクワ芸術座の看板役者として名声を得て、第二モスクワ芸術座では演出家としても活躍した。しかしその後はロシア革命の影響により亡命を余儀なくされた。その後はヨーロッパ諸国を回り、俳優や演出家としてだけではなく、演劇講師としても注目を浴びた。後年はアメリカのハリウッドでスタジオを開き多くのプロの俳優を育成した。チェーホフの直接の指導を受けた俳優として、マリリン・モンロー、ユル・ブナー、クリント・イーストウッド、マラ・パワーズ、ゲイリー・クーパーなどがいる。またマイケルチェーホフテクニックを学んだ俳優としてはジャック・ニコルソンやアンソニー・ホプキンズなどがいる。
　

【講師紹介】
秋江智文
演劇、バレエ、日本舞踊、舞踏などの表現を学んだ後、25歳のとき渡英。Artemis School for Speech and Dramaでチェーホフテクニックのサラ・ケーン（Sarah Kane）、クリストファー・ガービー（Christopher Garvey）に師事。またマイケルチェーホフスタジオロンドン（Michael Chekhov Studio London）の芸術監督を務めるグラハム・ディクソン(Graham Dixson)にも師事する。現在はマイケルチェーホフヨーロッパ(Mihcael Chekhov Europe)のマスター講師である、ウルリッヒマイヤーホーシュ（Ulrich Meyer-Horsch）をメンターとしてテクニック学び、講師と演出を行っている。

【日時】
・2020年1月9日（木）19：15～21：45（スタジオは19：00開場）

【場所】
・スタジオピアーチェ江戸川橋店
住所 ：東京都文京区水道2－10－7　エクセルビルB1F
最寄駅：地下鉄メトロ江戸川橋駅から徒歩5分ほど

【料金】
・1回のみ2500円
・4回分チケット制9000円
・トライアルレッスン1000円

【申し込み】
下記のホームページの「APPLICATION」より申し込みください
https://www.michael-chekhov-tokyo.com/