Theatre E9 Kyotoの舞台上での実地WSです。
藤本隆行が、ビジュアルベースのプログラミング言語「max」の最新バージョン「max8」を使って照明を操作する方法を、ワークショップ参加者と共有します。
タマテックラボ社製のPC照明制御アプリケーション「Liddell XKW」か、世界的にシェアの多い照明卓「GrandMA2」と、max8の連動を学びます。
「Liddell XKW」は、maxの通信言語であるOSC (Open Sound Control) によるコマンド制御が用意されており、「GrandMA2」は標準的なムービング照明卓として世界的に利用されています。その理由により、LiddellとGrandMAを今回のプラットフォームとして採用していますが、maxからの通信方法は、OSCによるコマンド制御かArtnetによるダイレクトなものなので、上記のコミュニケーション・フォーマットに対応していれば、他の照明制御卓/アプリケーションでも、maxとの連動は確立できると考えます。
日時:
12月23日 (月) 15:00-17:00
Day 1: 照明基礎 — max8 インストール・設定
12月24日 (火) 15:00-18:00
Day 2: ネットワークの構築 — IP、UDP、Sound I/F、Artnetの送出、DMXへの変換
12月25日 (水) 15:00-18:00
Day 3: 情報処理・共有 — 時間軸での同期、インタラクティブな反応
対象:舞台照明の知識・経験のある個人またはグループ。グループの場合に使用できるコンピューターはグループ内で1台のみとし、最低1名は舞台照明に関する経験が必要。
準備: max8の動作するコンピューターに、max8をインストールして持参すること。(max8はインストールしてから30日間は、全機能を無料で試用できます)
max8 動作環境:
Mac — OS:Mac OS X 10.11.6以降 / CPU:Intel® Core™2 Duo、Intel® Core™ i5 以上 / RAM:4GB (推奨8GB以上)
Windows — OS:Windows 7, 8, 10 (64bit) / CPU:Intel® または AMDマルチコア、Intel® Core™ i5 以上 / RAM:4GB (推奨8GB以上)
受講料:3日間通し 個人-12,000円 / グループ-1人目は12,000円、2人目からは9,000円 (PCはグループで1台のみ)
講師プロフィール:藤本隆行 (Kinsei R&D)
アーティスト / 照明家。DUMB TYPEに1980年代後半から参加し、照明やテクニカル・マネージメントなどを担当。近年は、LED照明を使った自らの舞台作品の創作を開始し、『true/本当のこと』『Node/砂漠の老人』『SeeingRed/赤を見る』『T/IT: 不寛容について』などを上演。国内外のアーティストとのコラボレーションも活発に行い、2010年から大阪の山本能楽堂にて古典的な能の演目にLED照明を付ける試みを続けているほか、16年春には市原湖畔美術館でボイスアーティストのおおたか静流との共作で『くらやみ美術館』を発表。韓国国立現代舞踊団の演目や、野村萬斎の『FORM』、Perfumeのコンサート『Reframe』などにも照明で参加。その仕事はデジタル技術を積極的に舞台や美術作品に援用することで、身体とテクノロジーが確かな相互作用を結び、より解像度と強度の高い経験を観客に提示することをめざしている。https://kinsei.asia
*本WSは「The Rays are not colored 光線に色はついていない」公演関係アーティストによるクラスです。公演チケット購入者は上記表示価格より500円割引が適応されます。
公演チケットご予約 https://askyoto.or.jp/e9/ticket/201922