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カテゴリ:出演者募集 返信(10) 閲覧(409) 2011/12/05 23:55
チノイロベンチの両端々に突っ立っている、筑紫之(ツクシノ) 好(コウ)(27)と遠呑(トウノ) 裏隠(リオン)(25)。
裏隠 「本当に合ってる」
筑紫之 「本当に合ってる」
裏隠 「嘘に間違ってるってことはナイ?」
筑紫之 「え」
裏隠 「オマエ自体が嘘だったら、全部の事が間違ってるかもし
れないんだからさ……」
筑紫之 「……」
裏隠 「よく考えるなよ! よく考えたら正解が見つかっちゃうかも
しれなくて、正解が見つかったら、間違ってた事が悔しく
なって、間違ってた自分を恨んで……」
筑紫之 「え」
裏隠 「何」
筑紫之 「聞こえない」
裏隠 「聞こえてるよね」
筑紫之 「聞こえてない」
ハッとした筑紫之は自分のバックを逆さにした……。
バックの中からは何も出てこなかった。
筑紫之 「……宝物が…ドッカイッチャッタ」
フィギアを舐め回しながら、ソレに話しかけている卓由。
卓由 「……嘘じゃないよ……本当に見たんだって……ここがこん
な風になってて、あのサミットストアの裏の、あの、空き地
で……いや、違うよ、君に興味がなくなったとかじゃなくて、
そんなんじゃないって、本当に……もしかしたら、君とも友達
になれるかもしれないし、というか、ソレは、自分の意志を
持ってる感じがして……いや、勿論、君だって、生きてると信
じてるよ、だから、こうやって話してる訳だし、でも、なんと言
うか、機械的な人工の脳みそという感じじゃなかったし、あ、
だから、ソレをもっと調べれば、君だって、ここにいる皆だっ
て、もっともっと発達できるヒントになるかもしれなし……」
筑紫之「邪魔なんだよっ! 俺は…笑いたくないんだよっ! 笑え
ば何とかなる? 笑っても何ともなんねぇよ、バカ! 面白
くねぇのに何で笑わなきゃいけないんだよ! 何で我慢し
て笑顔を作らなきゃいけないんだよ! 俺はもう辞めるん
だ……笑うのも、泣くのも、怒るのも、疲れるから辞めるん
だ……疲れるのも疲れるから辞めるんだ……はぁ……
はぁ……あああああああああああああああああっ! 畜
生! 全部を辞めるためには、どういう力とどういう感情を
使えばいいの? ねぇ、どうやんの、これ……手が震えて、
超イライラするんだよっ!」
魅秘露「ロボノスには、性別も存在しないから、男性っていう言葉も
ない」
智賢 「ロボノスには、性別がないんだったら、私と毬加はレズじゃ
なくて、ただ愛し合ってるだけ」
亜中 「ロボノスには、フツウが存在しないんだったら、フツウの美
的感覚も存在しないから、美しいとか不細工とかの基準が
ない」
愛 「タノシクナッテキタ……」
弓 「ちょっと待ってよ」
みつる 「ほら、絶対無理だもん、これ」
笑眞 「じゃあ、どうすんだよっていうか、今、フツウに喋りました
よね?」
弓 「ここには、フツウなんてないから、訂正して」
笑眞 「今、喋りましたよね?」
弓 「喋ったよ」
みつる 「あの……」
毬加 「その銃、ホンモノ?」
みつる 「え? あ、これ? ……は、ホンモノ」
毬加 「ちょうだい」
みつる 「何で」
毬加 「アブナイカラ」
笑眞の手から銃を取って、すぐ渡してしまうみつる。
みつる 「アンタ達の方がよっぽど危ない感じなんだけど」
智賢 「コノ銃、どこで手に入れたの」
裏隠 「オマエの事は、美蓮から聞いてるから知ってる……何な
の……何がしたいの」
筑紫之 「……勝手に俺の話すんじゃねぇよっ!」
美蓮 「勝手に話すのは私の勝手だから」
筑紫之 「……ソレ、返せよ」
美蓮 「じゃあ、好ちゃんも返してよ」
筑紫之 「何を」
美蓮 「私の記憶の中の、私が大好きだった好ちゃんを返して」
筑紫之 「……ソレを返したら、俺は死ねないから」
美蓮 「どうせ死ねないんでしょ」
笑眞 「……」
みつる 「……」
笑眞 「みつる」
みつる 「何」
笑眞 「俺、今、目の前に、ロボットっぽい何か達が視えてるんだ
けど」
みつる 「うん、俺も視えてるから大丈夫……大丈夫そうな雰囲気
じゃないけど」
笑眞 「戦う?」
みつる 「戦わないでしょ」
笑眞 「何で」
みつる 「勝てる感じしないから」
久弥 「……」
文香 「作尾さんから?」
久弥 「……だったら何」
文香 「こうやって、相手の電話の相手を聞く人って、仲間がいない
と生きていけない人間なんだって……久弥も私に、今の電
話誰?って聞くよね」
突然、久弥の部屋に上がり込んでくる晶恩。
久弥 「……」
文香 「……」
晶恩 「筑紫之 好が来た」
久弥 「……」
晶恩 「……死んだんじゃなかったの? 殺してくれたんじゃなかっ
たの?」
久弥 「……」
晶恩 「……説明してください……お願いだから……お姉ちゃんが
可哀想だから……お姉ちゃんは、自分が殺したと思ってた
んだから……だから、私たちは、アソコでああやって生活し
て……」
久弥 「……それは違うだろ」
晶恩 「何」
久弥 「お前らが今、あそこで生活できてるのは、筑紫之 好のおか
げだろ……お前らは、今の方が幸せなんだろ? いつもい
つも自分たちだけが被害者みたいに言うなよっ! あの
時……あの事件の時……お前らは、筑紫之 好に何て言っ
た?」
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