「役作り」するのに何をしますか?台本を読んで年齢、外見、好みを役の情報を列挙させて行ったり、自分の過去と役の過去とをリンクさせたり様々な方法があります。効果的な手段は多くあるとは思います。しかし往々にあるのは頭で考え過ぎていて、客に役が見えてこない、役になり切れていないことです。頭で役を考えてばかりいたのでは体で表現をすることはできません。
2019年1月のカリキュラムはマイケルチェーホフテクニックで使われる役作りの方法をご紹介します。主に想像力と身体を使って行います。イマジナリィセンター(想像的中核)、イマジナリィボディ(想像的身体)、アーキタイプ(原型)など数多くの方法があり、どれもすぐに効果が見られとても有効的なテクニックとなっています。
【マイケルチェーホフとは】
マイケル・チェーホフ(1891~1955)は作家アントン・チェーホフの甥であり、20世紀のもっとも偉大な役者の一人である。スタニスラフスキーの一番弟子であり、チェーホフを「最も素晴らしい俳優である。」と評している。モスクワ芸術座の看板役者として名声を得て、第二モスクワ芸術座では演出家としても活躍した。しかしその後はロシア革命の影響により亡命を余儀なくされた。その後はヨーロッパ諸国を回り、俳優や演出家としてだけではなく、演劇講師としても注目を浴びた。後年はアメリカのハリウッドでスタジオを開き多くのプロの俳優を育成した。チェーホフの直接の指導を受けた俳優として、マリリン・モンロー、ユリ・ブナー、クリント・イーストウッド、マラ・パワーズ、ゲイリー・クーパーなどがいる。またマイケルチェーホフテクニックを学んだ俳優としてはジャック・ニコルソンやアンソニー・ホプキンズなどがいる。
【講師紹介】
秋江智文
マイケル・チェーホフの著作『To the Actor』を読み、強く感銘を受ける。25歳のとき渡英。チェーホフ・メソッドのサラ・ケーン(Sarah Kane)および、クリストファー・ガービー(Christopher Garvey)に師事し、チェーホフ・メソッドやスピーチテクニックを学ぶ。また『マイケルチェーホフ・ロンドン・スタジオ』(Michael Chekhov Studio London)の校長を務めるグラハム・ディクソン(Graham Dixson)にも師事する。現在はマイケルチェーホフヨーロッパ(Mihcael Chekhov Europe)のマスター講師である、ウルリッヒマイヤーホーシュ(Ulrich Meyer-Horsch)をメンターといして学び講師と演出を行っている。
【日時】
・2019年1月5日(土)19:⒖~21:30
※通常は月謝制で行っておりますが、毎月一週目はオープンクラスです。
【場所】
・スタジオピアーチェ四ツ谷ピッコロ店
【料金】
・お試し体験500円
【定員】
・8名(あと4名)
【持ち物】
・動きやすい服装
・水分
【連絡先】
下記のアドレスに氏名・年齢・演劇経験をお書きください。
michael_chekhov_tokyo@yahoo.co.jp