※CoRich運営事務局はテーマの真偽について調査を行っておりません。募集情報に応募する前に、投稿者のプロフィールや公式ウェブサイト等をよくご確認ください。
カテゴリ:出演者募集 返信(4) 閲覧(201) 2025/10/30 21:33
⭐️【Day0(告知)】
『チェーホフで演技が変わる!11月公演レポートを3日連続公開』
12月のご予約の参考に
11月の体験ワークショップ公演では、
チェーホフ作品『かもめ』『ワーニャ伯父さん』を題材に、
“沈黙が語り出す瞬間” を俳優自身の身体から引き出すための稽古を行いました。
内容が非常に濃く、出演者の許諾や資料整理に時間をかけていたため、
レポート公開が遅れておりましたが、
本日より 3日連続で、当日の様子を丁寧に振り返る特別レポート をお届けします。
チェーホフは「外に出ない感情」が最も動く作家です。
今回のワークショップでも、
台詞よりも呼吸、沈黙、視線の揺れ……
“言葉にならない思い” が立ち上がる瞬間が多く生まれました。
これから公開する3日分のレポートは、
12月のワークショップ公演をご検討されている皆さまの
内容理解の参考 になるようまとめています。
12月公演のご予約の参考に…
Day1:チェーホフの“沈黙が語り出す”本読み + 基礎エチュード
11月公演の初日は、チェーホフに入るための“土台づくり”から始まりました。
まずは両作品に共通するテーマ──
「言えない感情」「未完の衝動」「静かな絶望」
を全員で丁寧に共有し、作品の世界に入る準備をしました。
---
■ エチュード:
“感情が生まれる前の瞬間”を身体で思い出す時間
本読みの前に、短いエチュードを行いました。
内容は、
相手をただ見る/見られない
呼吸が相手に触れるのを感じる
言葉を使わず、内側の揺れだけで関係性が変化する
といった、チェーホフ演技の基礎となるワーク。
このエチュードで、俳優たちの身体に“微細な揺れ”が戻り、
その後の本読みで感情が自然発火しやすくなる状態が作られました。
参加者からは、
「言葉を発しない時間だけで関係が動いてしまった」
「沈黙の重みが初めて“身体で”分かった」
という声があがりました。
---
■ 本読み①:
「言葉よりも呼吸が先に動く」体験
エチュードで感覚が開いた状態のまま、本読みへ。
ここではあえて台詞に意味を乗せず、
呼吸・目線・心の揺れ のタイミングを丁寧に観察。
相手を見ようとして見られない
台詞の前の小さな息の乱れ
相手の一言が胸の奥で引っかかる
こうした“内部の動き”が自然に立ち上がり、
台詞以前にドラマが生まれる瞬間が何度も見られました。
---
■ 本読み②:
『かもめ』『ワーニャ伯父さん』の“共通する痛み”
チェーホフの2作品に流れるのは、
人生がわずかに手遅れになっていく感覚。
『かもめ』:愛し方が分からない若者の衝動
『ワーニャ伯父さん』:もう手に入らない幸福にしがみつく大人
この「痛みの質」を握ったうえで台詞を読むことで、
俳優が“過去を背負った状態”で舞台に立つ感覚を自然に理解できました。
---
■ Day1まとめ
Day1はまだシーンを立ち上げず、
“内側が動き始める瞬間”をつかむ日。
チェーホフに必要なのは大きな感情ではなく、
ふとした沈黙
呼吸の揺れ
目線の外し方(今回は本読みですが)
といった、小さな真実。
この土台が、翌日のシーン立ち上げに大きく影響していきます。
Day2では、
実際に『かもめ』『ワーニャ伯父さん』のシーンを立て、
内側の揺れがどう外へ現れるかを見る日となりました。
---
ご予約を検討中の皆さまへ
Day1の内容は12月公演でも同様に行います。
チェーホフは現代劇とさほど変わらない演技を要求されます。
“チェーホフで演技が変わる瞬間” を、ぜひ体験してください。
☆Day2
『〈かもめ〉が動き出す瞬間──感情の立ち上がりをつかむ』稽古
『ワーニャ伯父さん』 “沈黙が語り出す瞬間” を俳優自身の身体から引き出す稽古
を行いました。
12月公演のご予約の参考に
Day2は立ち稽古。いよいよ 『かもめ』のシーンが“立ち上がる”日 となりました。扱ったのは、ニーナとトレープレフの場面
Day1で内側の揺れをつかんだ参加者たちは、この日に一気に “外へ出る演技” の変化が見え始めました。
ーーーーー
■ シーン立ち上げ①
「感情を作らない」から始めるつまり自然にそう思うようにする方法を学びます。
通常、俳優はシーンに入ると感情を“作ろう”とするクセがあります。
しかし今回は、最初から感情を作らないスタイルで進行。
こうした 自然反応の積み重ね だけで、『かもめ』特有の “痛みのある若さ” が立ち上がっていきました。
参加者からは、「役を演じたというより“気持ちが勝手に動いた”」「内側の揺れを抑えずにいるだけで世界が変わった」という声が上がりました。
---
■ シーン立ち上げ②
言葉が “後からついてくる” 演技
チェーホフでは、台詞を“正しく言う”ことよりも、台詞の前に起きる沈黙 が重要です。
今回のシーン稽古でも、
言いたくないのに言ってしまう言いたいのに言葉が出ない言葉の後に心が追いつく
といった 台詞と感情のズレ が見え、それによって関係性が一気にドラマとして立ち上がる瞬間が生まれました。
★かもめ「“若さの痛み” が空気を変える」
『かもめ』は、「思い通りに生きられない人間」が衝動のままぶつかり合う作品です。
今回は台詞の強弱をつけるのではなく、俳優の内部にある“弱さ”が自然に滲むこと を大切にしました。
その結果、ニーナの不器用な情熱トレープレフの幼い絶望
それぞれのキャラクターが、演出を加えなくても“勝手に”空間に存在し始めました
★ワーニャ伯父さん「諦めきれない人生をどう演じるか」
ワーニャは、過去の選択を悔やむもう手に入らない幸福を望む自分の無力さに苛まれるという複雑な内面を抱えています。
台詞だけでなく その裏の孤独や焦燥 を掘り下げ、俳優自身の呼吸や小さな反応に変換する練習を行いました。
参加者からは、「怒りの台詞を言う前に胸が締め付けられる感覚」「役の絶望が自分の中で自然に動いた」という感想が上がりました。
ーーーーーー
Day2の体験から、参加者は以下を実感しました:
「演技は作るものではなく、見つけるもの」「台詞の後ではなく、前に感情が動く瞬間を大切にする」「チェーホフは静かだが、心を揺さぶる力がある」
3日間を通じて、俳優たちは チェーホフ演技の核心 を体感し、演技の“奥行き”を自分の中に持ち帰りまずす。
この3日間で学んだことは、12月ワークショップ公演でも同様に体験できます。チェーホフ作品の “台詞の奥の真実” を、自分の身体で感じたい方は、ぜひご予約ください。---
■ Day2まとめ
Day2は、「内側の揺れが、外側の行動へ変わる」というチェーホフ演技の核心に触れた一日でした。
Day1の本読みで芽生えた微細な反応が、Day2ではシーンそのものを動かし始め、俳優たちが“役の人生”を歩き出す瞬間が何度も訪れました。
12月のご予約を検討されている皆さまへ:Day2の内容は12月公演でも中心となるパートです。“感情が台詞より先に動く瞬間” を、ぜひ体験していただければと思います。
『Day3:抜粋劇本番──チェーホフの世界を舞台で体感』
12月公演のご予約の参考に
Day3は、11月ワークショップ公演の クライマックス。
参加者たちは、ここまで積み上げた内側の感情を舞台上で解放し、
チェーホフ作品の抜粋シーンを 本番形式で披露 しました。
---
■ 本番の流れ
1. ゲネプロ(舞台稽古)
照明・音響・セットを含めた舞台上で、役者の動きやタイミングを確認
内側の感情が舞台装置や演出とどう呼応するかを体感
2. 客入れ
観客を迎える緊張感と高揚感
これまでの稽古では味わえなかった空気感が加わる
3. 本番
『かもめ』:トレープレフが撃ち落とした“かもめ”をニーナに持って行き追い詰めるシーン
『ワーニャ伯父さん』:教授が土地を売却する話にワーニャが怒り、銃を取りに行くシーン
俳優たちは、呼吸・沈黙・目線の微細な動きを最大限活かして演技
照明や音響、セットによって、緊迫感や人物関係がさらに際立ちました
---
■ 衣装について
服の基本はこちらで用意しています。
服のサイズ等で問題がある場合は、個別にご用意をお願いすることがあります
また、靴は自前でお願いしています。(サイズの都合)
---
■ 観客について
友人やご家族のご観覧も歓迎
舞台上の緊張感やチェーホフ演技の奥行きを、直接感じていただけます
---
■ Day3まとめ
Day3では、これまでのワークショップで培った感情の積み重ねを 舞台上で一気に表現。
チェーホフ演技の核心である、
「内側の揺れが台詞や動きに自然に現れる瞬間」
「沈黙や微細な動きが場面全体を動かす力」
を、観客とともに体験できる貴重な日となりました。
---
12月公演では、今回の本番同様に、
本格的な照明・音響・セット・衣装 を使用した抜粋劇形式での公演を予定しています。
チェーホフ演技を、舞台上で直接体験したい方は、ぜひご予約ください。
人気テーマ
新着テーマ