いつもお世話になっております。『本読み会』です。
(『本読み会』は、東京都を中心に活動を続ける戯曲の読書会です。戯曲をひとりで黙読するのではなく、大勢で声に出しながら読める場を作ろうと、2004年に設立されました。詳細はホームページ https://honyomikai.net をご覧ください。)
次回の開催情報をお知らせいたします。
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第99回『本読み会/前川知大』
https://honyomikai.net/2025/06/30/99th-information/
■作家
前川知大
■作品
『散歩する侵略者』
※戯曲デジタルアーカイブからPDFデータのダウンロードが可能です。
■日時
2025年7月17日(木)18:00~21:30
■場所
都内・文京区周辺
※詳細は参加者に個別にご連絡差し上げます。
■参加費
お一人様500円
※学生の方は無料です!
■作品について
加瀬真治は三日間の行方不明の後、別人格となって発見された。医師の診断は脳の障害。
不仲だった夫の変化に戸惑う妻の鳴海を置いて、真治は毎日散歩に出かける。
そしてその後、町に流行り始めたのは、「ある特定の概念を失う」という奇病だったーー
『散歩する侵略者』は、SF、哲学、オカルトといった世界観を持った作風で知られる劇作家・前川知大氏を代表する一作。彼が主宰を務める劇団イキウメにて2005年に初演、その後2007年には小説版が出版、2017年には映画化もされました。
”SF”の定義は様々ですが、SFとは現実世界にある一つの仮説を持ち込むことによる思考実験だ、という考え方があります。この作品も、「ある特定の概念を失う」という一つの仮説によって、「人を人たらしめるものは何か」を考えようとした思考実験なのかもしれません。
■おねがい
『本読み会』は、皆様と戯曲の出会いを大切に考えております。図書館やインターネット等を利用し、戯曲はご自身で入手していただければ幸いです。(当ホームページの「戯曲の探し方」もご参照下さい。)
(今回は戯曲デジタルアーカイブ収録作品なので、どなたでも簡単に戯曲のデータを入手いただけます。他の作品も収録されておりますので、興味のある方はぜひ読んでみてください!)
作品を事前に読んでくるかどうかは、参加者の皆様にお任せいたします。事前に一度目を通しておくと、物語の流れや構造を落ち着いて味わうことができます。読まずに参加した場合は、まるでお芝居を観ているかのように、物語の展開をハラハラドキドキ楽しむことができます。ご自由にお楽しみください。
■定員について
参加者一人ひとりがしっかりとセリフを読めるよう、毎回定員を設定しております。(定員数は戯曲によって変動いたします。)
申し込み多数の場合には、見学でのご参加をご案内させていただきます。
皆様のご参加をお待ちしております!
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■参加申し込み/お問い合わせ
『本読み会』
ホームページ
https://honyomikai.net
メールアドレス
info@honyomikai.net
■『本読み会』について
『本読み会』は、約2ヶ月に一度のペースで開催されており、毎回参加者を一般から広く募っています。
(定期的なご参加を希望される方には、開催情報をお知らせするメールマガジンへのご登録をお勧めしています。)
また、講師を招いてのワークショップや講演会などの企画、有志による上演活動なども行って参りました。
『本読み会』は、「戯曲を声に出して読む」といういたってシンプルな、しかし本質的な演劇・文化活動を行っています。
しかし全く堅苦しい会ではありませんので、どうぞお気軽にご参加下さい。
皆さまのご参加をお待ちしております。
それでは。
『本読み会』
大野遙
【ハラスメント防止のための取り組み】
『本読み会』は毎回開催のたびに広く一般から参加者を募っております。継続して参加してくださっている常連の方はいますが、会に所属するとか、参加が強制であるとか、そういった閉鎖的なタイプのコミュニティではありません。
主催と参加者の間にも、なんら上下関係のようなものはなく、本読みの際にもダメ出しのようなことは行いません。純粋な“読書会”としてお考えいただければと思います。
ちなみに『本読み会』の主催二人は、一人は大学で演劇教育に携わる教員、もう一人は臨床心理士です。どちらもハラスメントは専門領域であり、防止に対する意識、常識的感覚は、他団体に劣らず持ち合わせていると自負しております。安心してご参加いただければと思います。