いつもお世話になっております。『本読み会』です。
(『本読み会』は、東京都を中心に活動を続ける戯曲の読書会です。戯曲をひとりで黙読するのではなく、大勢で声に出しながら読める場を作ろうと、2004年に設立されました。詳細はホームページ
http://honyomikai.net
をご覧ください。)
次回の開催情報をお知らせいたします。
第56回『本読み会・イヨネスコ』
■作家
ウジェーヌ・イヨネスコ
■作品
『犀』(1960)
加藤新吉 訳
■日時
2015年10月3日(土)13~17時
■場所
都内・千代田区周辺
■参加費
諸経費として、お一人様200円
■作品について
ルーマニアで生まれ、フランスで活躍した劇作家イヨネスコは、ベケットと共に、不条理劇の代表的作家として知られています。
1960年に発表された『犀』は、イヨネスコ中期の傑作戯曲。
初期のイヨネスコは、『禿の女歌手』『授業』『椅子』といった短編戯曲で論理とリアリズムをセンセーショナルに否定しています。
これぞ不条理劇といった趣きの初期の劇作に比べ、中期の戯曲は、より複雑に、よりメロディアスに(と私には感じられます)イヨネスコ自身の思考が描かれています。
街中に現れ、徐々にその数を増やしていく犀と、犀を恐れながらも、自ら犀になることを選んでいく人間たち。
リアリズムが否定されたはずの戯曲の中に、不思議とリアルな何かが感じられます。
『読んで楽しい!現代戯曲』第三弾。
イヨネスコの言葉を通して、不条理な時代に触れてみませんか?
■おねがい
作品は未読のままでもご参加いただけますが、全シーンを読まず、ところどころ飛ばして読み合わせを進める可能性もありますので、一度目を通してからのご参加をお勧めしております。
図書館やインターネット等を利用して戯曲を入手し、目を通していただければと思います。
(当ホームページの「戯曲の探し方」もご参照下さい。)
とは言え、今回の戯曲は上記ご案内している『ベスト・オブ・イヨネスコ』も『イヨネスコ戯曲全集2』もどちらも絶版、売値はそこそこのお値段です。図書館を探してみて見つからなければ、開催2週間前までを目処に『本読み会』までご連絡ください。こちらでテキストをご用意致します。
■定員について
参加者一人ひとりがしっかりとセリフを読めるよう、毎回定員を設定しております。(定員数は戯曲によって変動いたします。)
申し込み多数で参加者枠がいっぱいになってしまった場合には、見学でのご参加をご案内させていただきます。参加者にキャンセルが発生した場合は、見学の方から順に参加者枠のご案内をいたします。
■参加申し込み/お問い合わせ
『本読み会』
ホームページ
http://honyomikai.net
メールアドレス
info@honyomikai.net
■『本読み会』について
『本読み会』は、約2ヶ月に一度のペースで開催されており、毎回参加者を一般から広く募っています。
(定期的なご参加を希望される方には、開催情報をお知らせするメールマガジンへのご登録をお勧めしています。)
また、講師を招いてのワークショップや講演会などの企画、有志による上演活動なども行って参りました。
『本読み会』は、「戯曲を声に出して読む」といういたってシンプルな、しかし本質的な演劇・文化活動を行っています。
しかし全く堅苦しい会ではありませんので、どうぞお気軽にご参加下さい。
皆さまのご参加をお待ちしております。
それでは。
『本読み会』
大野遙/松山立