【このワークショップについて】
演じるために台本を渡されたら、まずどうしますか?
「自分の役は何者なのか」を把握する、役の「目的」を見つける…いくつか読み方があると思います。
いずれも間違っていません。自分の役を取り巻くものに意識を向けてさえいれば。
自分の役や台詞について考えるとき、落とし穴があります。自分の感情や台詞やキャラクターを表現しようとして俳優が内向きになることです。その結果、相手や状況にそぐわないずれた演技をしてしまうことがあります。
このワークショップでは、台本をやるときにまず自分の外の世界に目を向けて演じることをします。そして「ターゲット(自分の意識を向ける対象)」を見つけます。いったん自分のことを脇に置いて、ターゲットがあるおかげで受け取れるものが増えて、もっと楽に、もっと説得力をもって演じることができるはずです。
経験の浅い人はもちろん、現場経験の豊富な人も、明日からの現場で役に立つものを持って帰ってもらうことができるWSです。
【主催者からのメッセージ】
このワークショップでは稽古場の環境づくりも大事な要素としてファシリテートしています。俳優にとって安全で余計なストレスのないポジティブな環境のなか、のびのびと演技に取り組んでもらうことを心がけています。
※安全性を考慮してファシリテートしていきます。ご不安のある場合はお気軽にお問合せください。納得できるかたちで参加してもらえるようご相談させてください。
「この台詞はこう言うべき」あるいは「こんなことをしては、いけないんじゃないか」といった考えを手放して、目の前にいる相手と今この瞬間関わることができる力をつけてもらいたいです。
【このワークショップで得られること】
・自分のプランを遂行するだけの演技から脱却できる
・その瞬間相手から得られる情報量が増える
・相手に動かされる感覚を得られる
・俳優として表現の幅を広げられる
【対象】
俳優、俳優を志している方、演技をする方。
【日時】
2024年8月
13日(火) 13:00〜16:00
【会場】
最寄り駅・京橋駅のスタジオ
【参加費】
3,000円
(当日支払い)
【参加お申し込み方法】
以下のフォームからお申し込みください
https://forms.gle/zLn6exLCaZCbwoCBA
※お申し込み後、2日以内に
so5246ra@gmail.com
よりお申し込み完了のメールをお送りします(迷惑メール設定で弾かれないようにしてください)。万が一、3日経ってもメールが届かない場合はお手数ですが上記のメールアドレスへお問い合わせください
【定員】
10名
先着順
(最少催行人数4名に満たなかった場合はキャンセル、あるいは時間を若干短縮させていただく場合があります)
【講師プロフィール】
西村壮悟
新国立劇場演劇研修所2期生修了。
小劇場や商業演劇のほかTVドラマ・CM等まで幅広く出演。文化庁新進芸術家海外研修制度でロンドンに留学。留学先ではジェレミー・ストックウェル氏、スコット・ウィリアムズ氏、木村早智氏に師事。ストレートプレイ以外にもホスピタルシアタープロジェクトに参加し、主に障碍を持つ子どもと家族のための演劇を創作。エイベックス・アーティストアカデミー講師。自身が演技指導者として活動する他にも久保田恵氏、スコット・ウィリアムズ氏といった海外の優れたコーチを招聘し、日本の俳優や俳優指導者に向けたワークショップを開催。
【ワークショップ受講者の声】
「芝居の上でどうしても自分の欲しい情報ばかりピックアップしてみたいようにみてしまったりすることがあり、それを回避できたのはとても良かったです。」
ー豊田可奈子
「実際に参加してみて、まず想像以上にのびのびと楽しめた自分がいたことに安心しました。西村さんが参加者の私たちの言葉によく耳を傾けながら風通し良く進めて下さったことも大きいと思います。どんなやり方や意見でも一度認めた上で次に進めて下さることがありがたかったです。台詞を用いる場面では、短い時間にもかかわらずどの段階も分かりやすく進んで行けたことが驚きでした。台詞との付き合い方が実感を持って理解出来たように感じます。」
ートヨザワトモコ
【ハラスメント防止のための取り組み】
「共に創作をする、あるいは共に演技トレーニングをする仲間の存在価値を認め、敬意を払う」という価値観を最重要視します。
【ワークショップが安全で健全に進行されるよう以下の対策をとります】
・ワークショップ内で行うエクササイズは参加者個人のセクシュアリティ・年齢・経験等に配慮して進行します。また、上記のような参加者個人の属性に基づいた差別をしません。
・エクササイズの意図やルールを説明します。
・講師は参加者に対して暴言や暴力、恫喝、強要、威圧的な態度、無視等の行為をとりません。身体的な接触は指導のために必要な場合だけ、社会通念上適切な箇所にのみ行います。
また、エクサイズにおいて、身体接触がある場合は説明をします。(基本的に講師は参加者に許可をとってから身体に触れますが、緊急の場合は許可をとらずに参加者の身体に触れて止める場合があります。例:参加者同士の意図しない危険な接触や怪我を避ける場合)
・エクササイズの内容に不安がある場合、参加者はそのエクササイズへの参加を拒否することができます。また、講師は参加者の意見に合わせてエクササイズのルールを変更する等の対応を努力します。
・参加者の方に性的表現や不必要な身体的接触を要求したり、あるいはプライベートな事柄を開示するよう要求することはしません。
・台本を扱う際、性的表現や身体的接触、あるいは暴力が書かれているような場合、それを実行するよう求めることはしません。
・エクササイズに対してのフィードバックや感想など意見交換をうながし、どの参加者も発言の機会が得られるようにします。
・万が一、参加者間でエクサイズを逸脱するようなハラスメント行為が生じた場合、講師および主催者は迅速かつ正確に事実関係を確認し、両者に対して適切な措置をとり、再発防止のために必要な措置を講じます。
・参加者からいただいた連絡先へ、ワークショップの告知以外で連絡を取ることはしません。
・参加者から進行に関してご意見や苦情をいただいた場合には速やかに対応をとります。
・このガイドラインは、随時ふり返りを行い、必要に応じて改訂していきます。