現在、重力/Noteでは《IBSEN×YOKOHAMA》に取り組んでいます。
これはヘンリック・イプセン原作『人形の家』を題材に、舞台上演にいたるまでの創作プロセスを段階に分けて公開していくプロジェクトです。「女が夫と家庭を捨てて一人で生きていくことを選ぶ」という有名なエピソードに対して、いまどんな上演形式が可能なのか? 《IBSEN×YOKOHAMA》では、古典のテクストが持つことばと、異国情緒と日本の近代史が入り混じる横浜を交錯させる試みをしています。
重力/Noteでは今後の活動に参加する【劇団員(プロデューサー、俳優、その他スタッフ)】を募集しています。
興味のある方は、お気軽にご連絡ください。
[重力/Noteについて]
わたしたち重力/Noteでは、古典のテクストを取り上げることを通じて
「物語そのもの」
にとどまらず、
「作家の思想」
「それらを必要とした人々と《近代》という時代のあいだに生じた歪み」
「いまテクストの言葉に耳を傾けることのできるフィクションの構造・形式とは何か」
といったものを主軸にして、上演してきました。
光・音・美術、そして俳優の身体と声、時間の質や関係性をもとに、ことばとことばのあいだ、歴史的な文脈やテクストの意味だけにとどまらない《生の経験》を描き出すことに取り組んできました。
ことばの生まれ出る瞬間を感じてもらうことで、いま在る《世界》に対して多様な見方ができるきっかけになる舞台藝術をつくっています。
[稽古場について]
繊細な感覚を吟味する稽古場では、俳優それぞれが課題に応じて、身体の在り方、声の在り方、関係性の結び方などを探っていきます。
また、俳優の仕事とは何か?
いま作品で何を語ることができるのか?
様々な問い立てをし、常に考え、議論をしては、試していく場でもあります。
その時の課題や、個人の興味、それぞれの言葉を投げ込んでは、時に煮詰め、時に捨て去り、ギリギリまでベストを探る中で作品が形になっていくような現場です。
また劇団運営では、そうした創作現場を外側から捉えることで、活動の社会化について考えることをしています。加えて作品の企画段階から関わることで、作品のコアなコンセプトや活動全体の文脈などを一から考えることができ、より広い視点で創作活動ができます。社会における俳優とは何か、演劇を専門にしながら何ができるのかを模索しています。
みなさまのご連絡、心よりお待ち申し上げます。
《募集内容》
▼重力/Note劇団員
▽専属プロデューサー(制作)
対象 : 年齢・性別・経験不問。経験者優遇。
舞台藝術を中心にアートマネジメントに興味のある方。
契約期間 : 契約日より2年間。
待遇 : 経験・能力・契約期間に応じて交渉させて頂きます。
▽専属俳優
対象 : 年齢・性別・経験不問。舞台藝術を専門に生きていく方。
契約期間 : 契約日より2年間。
待遇 : 公演規模によってギャランティ・諸経費は応相談。詳細については面談時にご説明します。
稽古場調整・折込などの簡単な運営・制作業務も行っていただきます。
稽古スケジュール : オフシーズンは週2日、公演準備期間は週3~6日程度。
その他個別スケジュールは応相談。
主な活動場所 : 浅草橋・板橋・巣鴨・吉祥寺周辺。
▽その他スタッフ(演出助手・音響・照明・美術)
対象 : 年齢・性別・経験不問。舞台藝術を中心に生きていく方。
契約期間 : 契約日より2年間。
待遇 : 経験・能力・契約期間に応じて交渉させて頂きます。
《締切》
2015年1月15日(木)必着
《ご連絡先》
宛先を「重力/Note参加メン バー募集係」もしくは「重力/Note劇団員募集係」としていただき、「お名前/性別/年齢/ご連絡先(メールアドレス・携帯電話番号)/簡単な経歴」を書き添えて下記のアドレスまでご連絡ください。折り返しのメールにて、面接日時を調整させていただきます。
重力/Note制作部 info@jyuuryoku-note.com
【重力/Noteとは】
東京・浅草橋にあるアトリエ兼事務所を拠点に活動中。世界と人間を取り巻く様々な力の運動を記述した《場》を提供し、それらを通じて観客とともに世界と人間とのあいだにある沈黙について想起していくことを目的としている。これまでに『職業◉寺山修司(1935~1983/1983~2012)』(12)、F/T12公募プログラム参加作品『雲。家。』(同)、 『リスボン@ペソア』(13)、第20回BeSeTo演劇祭BeSeTo+参加作品『偽造/夏目漱石』(同)を発表。来年度は、再びフェルナンド・ペソアのテクストを上演予定。現在、劇団員は4名。
重力/Noteの劇団運営に興味のある方、腰を据えて創作に取り組みたい方、ぜひご応募ください。