この度、6月・7月に行われる久我真悟プロデュース東京・札幌公演を行うに辺りキャストオーディションを開催します。
2020年、2022年に上演され、多くの反響があった「産声が聴こえない。」を完全リメイク。新作完全版として東京・札幌にて上演。
札幌出身者大歓迎!東京のみ出演も可能です。
沢山のエントリーお待ちしています。
◆三栄町LIVE × 久我真悟プロデュース 東京・札幌公演『 産声が聴こえない。 』完全版
脚本・演出:久我真悟
公演日:
東京 2024年6月18日(火)~ 30日(日)全16公演
劇場/三栄町LIVE STAGE
札幌 2024年7月17日(水)~21日(日) 全6公演
劇場/演劇専用小劇場BLOCH
[作者の想い]
2023年12月、埼玉県本庄市の警察署に、27歳の女性が赤ん坊の遺体を抱え出頭してきた。彼女は「自首しに来ました、これ赤ちゃんです。」と両手で抱えていたタオルを差し出してそう言った。その後、彼女は死体遺棄の罪で逮捕され、実名報道までされた。
2021年栃木県では、ショッピングモールのトイレで出産した女子高生が、産まれたば
かりの新生児の首を切り殺害し、証拠隠滅を図り逮捕された事件など、後を絶たない生ま
れたばかりの赤ちゃんを遺棄する事件。2023年時点で、報道された件数だけで40件
以上であった。 (NHK クローズアップ現代 調べ)
望まない、予期せぬ妊娠をした女性が人知れず出産し、遺棄した結果逮捕され、実名報道
までされて、SNS 等では凄惨なバッシングまで受けているこの世の中の現状に、私はとても
強い憤りを感じている。
こうした現状を改革する為に、国では 2009 年から児童福祉法を改正し、このような女性達
を支援する決まりが定められた。妊娠から出産までや、出産後赤ちゃんを育てる事が困難
な妊婦は、「特定妊婦」と定義され、生活の支援、資金の援助、出産までのサポートや就業
への支援も行っている。
しかし何故、このような制度や支援があるにも関わらず、このような凄惨な事件が後を絶
たないのか・・・。それは、この国を蝕む、もっと大きな問題に原因があるのでは?と、
私は感じている。本作ではそこを掘り下げ作品に昇華していきたい。
2009年に制定された特定妊婦への支援制度だが、2020年4月の時点ではその数が
8327人になったとされている。 (参照:厚生労働省 HP)現時点では、その数は更に増加の
一途をたどっている。特定妊婦の支援を受けるためには、市町村に特定妊婦として登録さ
れないといけないが、その登録される基準は明確ではなく、実際に支援が必要にも関わら
ず支援を受けられないケースも多いという。その結果が、「孤立出産」へと繋がり、こうし
た事件へと発展していると容易に推測される。様々な記事と対峙したり、話を聞いている
中で感じたのは、「資金力不足」と「貧困の拡大」と「他者への無関心」が大きな原因だと
私は思う。
また更に、本作では「望まない妊娠」に加え、「不妊治療夫婦の現状と課題」についても掘
り下げていこうと考えている。
2022年4月より、不妊治療への保険適用がようやく開始され、かねてから課題とされ
ていた、不妊治療にかかる費用が高額になる問題が大きく前進した。しかしながら、技術
の前進は今一つ見られず、相変わらず不妊治療における夫婦間の問題は解消されていない
と思う。現状、不妊治療を受ける夫婦の数は45万件を超え、更に、不妊治療を経験し離
婚に至った夫婦は、全体の離婚率の中で22.7%であった。(参照:国立社会保障・人口問題研
究所の「2016年社会保障・人口問題基本調査」 )
本作では、「妊娠」を題材に、現代社会における人間関係、生きづらさをクローズアップし、
誰かの苦しみが減るキッカケになれるように、多くの人々に伝えていきたい。
[あらすじ]
彼女はいつも孤独だった。風俗嬢として生きる彼女は、ネットカフェに住み、その日暮らしの毎日を送っていた。
そんな彼女はとある大きな決断を迫られる事に・・・。
少女はいつも迷っていた。
都内の高校に通う少女は、周りとの差に悩んでいた。普通とは?常識とは?
と悩む少女のもとに訪れた、凄惨な結末とは・・・。
夫婦はいつも焦っていた。
結婚生活5年目、恵まれた毎日を送っていた二人だったが、妻の不妊症により子宝に恵ま
れず、ついに不妊治療を始めた。しかし、度重なるすれ違いにより夫婦仲は徐々に険悪になっていく。
夫婦の導き出した答えとは・・・。
絡み合う3つの人生が映し出す、現代社会の闇とは。
あなたはこれを、許せますか。
●オーディション開催日3月23日(土)・24日(日)13時〜21時
※宣材と合わせて希望日時もありましたら記載お願いします。
●開催場所 東京都内
【参加資格】
・年齢、性別、芸歴、不問です。
・札幌出身者大歓迎です!
・稽古・公演期間に参加可能で、真剣に作品を創り上げていただける方。
※事務所や劇団に所属の方はトラブルの元となりますので必ず許可を得てからご応募ください。
※未成年の方は親権者の同意が必要です。
【条件】
チケットノルマなし、1枚目からチケットバック制(物販バックも有)
【オーディション場所】
東京都内にて行います。
【オーディション日】
3月23日(土)・24日(日)13時〜21時
※審査時間は30分程度を予定しています。
※締め切りは3月21日(木)18:00になります。
◎上記の日程が合わない場合は別日相談かオンラインにても要相談。
【稽古スケジュール】
顔合わせ:5月 29日(水)14:00〜18:00
稽古:5月 30日(木)~ 6月16日(日)13:00〜21:30
6月 17日(月)10:00〜22:00 小屋入り、場当たり
6月 18日(火)10:00〜22:00 場当たり続き、Aゲネ、A初日
6月 19日(水)10:00〜22:00 場当たり続き、Bゲネ、B初日
【応募方法】
三栄町LIVEメールにて受付 件名「久我公演オーディション」
①プロフィール(過去の経歴など)
②出身地
③宣材写真(上半身)1点
④オーディション希望可能日時
以上を明記の上 三栄町LIVE 【ad@3eicholive.com】
までメールにてお送りくださいますよう宜しくお願い致します。
こちらから詳細等折り返しご返信致します
※オーディションスケジュールのご連絡が前日になる可能性もございます。
提出の際にいただく希望スケジュールを考慮し行いますのでご提出していただいてからのご変更はご遠慮ください。
※エントリー状況によってはご希望のスケジュールにそぐえない可能性もございますのでご了承ください。
■ 三栄町LIVEコンセプト
三栄町LIVEとは東京・四谷三栄町(三栄町LIVESTAGE)を拠点に、「次につながる現場」+「三栄町から発信するコンテンツの創造」をコンセプトに365日・年間20公演以上行う企画団体です。
お客様や制作スタッフ・演出家、さらに業界関係者等の出会いなどコンタクトの場を大切にし、この現場を通じエンターテイメント業界で活動するための考え方や必要な経験をしてもらい、次の仕事を勝ちとる役者を輩出すること+商業演劇等の普段大規模な興行に携わっている演出家・団体などに、小規模だからこそできる演目・企画などを自由に表現してもらう機会や、金銭的・人的リスクを負えない若手の劇作家・演出家・などをバックアップしチャレンジしてもらうことを目的としています。
役者に対しては従来の小劇場の主流となっているチケットノルマを完全廃止して、活躍した人間には映像作品や関連団体のキャスティング・優先的なオーディション参加権など、積極的にバックアップして「出演者を次の現場へ」とつないでいきます。
【詳細】
三栄町LIVEHP http://3eicholive.com
三栄町LIVETwitter @saneicholive.com
◾️ 久我真悟プロフィール
俳優、脚本家、演出家
医療職から転身し、2018年から脚本・演出家として活動。
社会問題を取り扱ったテーマが多く、新聞社やネットニュースにも取り上げられた。
人が見て見ぬふりをする闇にスポットを当て、人間の心情を描く現代劇を得意とする。
(経歴、作・演出作品)
2018 年「明日、僕は幸せですか。」@三栄町 LIVES TAGE
2018 年「男娼。~愛することは罪ですか~」東京@三栄町LIVES TAGE
2018 年「男娼。~愛することは罪ですか~」大阪@インディペンデントシアター1st
2019 年「マイノリティ家族。」@三栄町LIVES TAGE
2019 年「愛執罪。」東京@三栄町LIVES TAGE
2019 年「愛執罪。」大阪@インディペンデントシアター1st
2019 年「愚か者。」@三栄町LIVES TAGE
2020 年「産声が聴こえない。」@三栄町LIVES TAGE
2020 年「鵜呑む人。前編」@三栄町 LIVES TAGE
2021 年「部落。」@三栄町LIVES TAGE
2021 年「マイノリティ家族。再演」@四谷ドリームシアター
2021 年「どいつもこいつも。」@三栄町LIVES TAGE
2021 年「どいつもこいつも。」大阪@インディペンデントシアター1st
2022 年「性年バイバイ」@STUDIOユーキース
2022 年「蟲ヲハナツ。」@STUDIOユーキース 演出のみ(脚本:福井しゅんや)
2022 年「産声が聴こえない。再演」@新宿スターフィールド
2022 年「永い道すがら。」@STUDIO ユーキース
2023 年「どいつもこいつも。再演」@STUDIOユーキース
2023 年 杉並演劇祭出展作品「性年バイバイ」@オメガ東京 杉並演劇大賞受賞
2023 年「性年バイバイ 再演」@中野ザ・ポケット