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あのひあのとき亜希子は

あのひあのとき亜希子は

リブレセン 劇団離風霊船

ザ・スズナリ(東京都)

2018/05/09 (水) ~ 2018/05/15 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/05/09 (水) 19:30

座席A列2番

価格3,500円

公表されている通りパラレルワールド系だがあれこれ斬新。
落とし所が予測不能どころか途中で「あの場と整合性がとれなくなるのでは?」「そんなことをやっちゃって大丈夫?」と観客に抱かせた疑問に納得できる形の回答を見せて落し前をつける最終場はさすが。
また、橋の場での亜希子の機転は巧いしその後、ワインをオーダーしてからの父の台詞は泣ける。
お得意の時事ネタを2~3ブッ込んでいるのは言わずもがな
四半世紀ほど前、フジテレビが「if もしも」というドラマを放映していた(余談:「打ち上げ花火……」はこの中の1編)が、アレよりもフェイズが1つ多い分、複雑化したと言えるか。

ネタバレBOX

自殺後、すぐに身元が判明するように残したバッグを取り、「自殺するならこのバッグを川に落とす」と脅す亜希子の機転には感心。
また「結婚を決めた娘を安いワインで祝うわけにはいかないだろう」と言う父もイイ。

老夫婦が「もしもあの時ああでなければ私たちは……」と馴れ初めを回顧する場面から始まり、それぞれが別の相手と結婚していたら、という場面を見せるのでどうまとめるのか?と思いながら観ていたが、よりによってその三組が同じ場に居合わせる展開になるとは仰天。

そしてそれらすべてが娘を早くに亡くした老夫婦のシミュレーションだったという結末はある意味夢落ちだが、夫婦の哀しみも漂わせて鮮やか。

時事ネタは3人の亜希子のうち1人が同性婚を選ぶことと、三組が居合わせたところに大陸間弾道ミサイル発射の報が入ることなど。
みず色の空、そら色の水

みず色の空、そら色の水

the nextage

ウイングフィールド(大阪府)

2018/05/10 (木) ~ 2018/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

期待以上の作品でした。チェホフの世界と、演劇をすることにより現実の苦悩に立ち向かう若人たち。そのリンクが世代を超えて青春というものを鮮やかに映し出す秀作でした。

墓掘り人と無駄骨

墓掘り人と無駄骨

MCR

ザ・スズナリ(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/11/09 (木) 19:00

みんな言ってることは噛み合わなかったりするのに、何を伝えたいか、よく分かった(笑)

確かにそうだよ。

ネタバレBOX

みんな言ってることは噛み合わなかったりするのに、何を伝えたいか、よく分かった(笑)

確かにそうだよ。

自分も、もし独身のまま猫🐱を飼うなら、成猫になっても誰か面倒見てくれそうな高そうな猫を飼いたいけど、結婚して、まぁ、20年位は大丈夫そうだなぁ、ってなったら、一番ブサイクな捨て猫😼を貰ってきたいと思うよ。

もし、それで二人とも何かで死んでしまったりしたら、その猫に申し訳ないなぁ…(;´∀`)…って思うけど、誰かに餌を貰って太っていたら、ダイエットするよりそのままでいて欲しいって内心思うと思うよ。

ネタバレになるかは分からないけど。

でも、みんな勘違いしてるけど、幸せとか言うのは、人に羨まれる美女と結婚することでも、高価な調度品、猫に囲まれる事でもないってことだし、そう言うのに囚われる人は憐れだ😉
Brand new OZAWA mermaid!

Brand new OZAWA mermaid!

EPOCH MAN〈エポックマン〉

APOCシアター(東京都)

2018/05/05 (土) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/05/12 (土) 14:00

小沢道成さんのひとり芝居観劇は2回目だが、今回も素晴らしかった。
世間知らずな少女の“期待しすぎな”夢と好奇心がまぶしい。
なんて綺麗な人魚、そして脚なんだろう!
人魚は軽やかに東京を目指すが、
パーカッションのドラマチックな演出が彼女の選択の重大さを表している。
ライブならではのアクシデントをものともせず、
たたみかけるような台詞とテンションでむしろパワーアップさせるのはさすが。
ひたむきな“平成人魚姫”が東京を泳ぎ渡る。

ネタバレBOX

黒い舞台の奥にドラムセット。
波の音が次第に高くなる中、開演を待つ。

ティア―ドスカートの人魚は、海の底で人間世界の情報を収集している。
「an an」を読んだりして地上の生活をシミュレーションするのが可笑しい。
18歳を迎えた姉たちは、次々と広い海へ出ていく。
決して人間に近づかないように、と注意を受けて…。
やがて一番下の人魚が18歳になった日、彼女は海に落ちた人間の男を助ける。
それが彼女に“人間になる”決心をさせる…。

「人魚姫」は可哀想すぎる、という小沢さんの
「純真さへの愛おしさ」が作品に満ちている。
“東京イマドキ王子”とのあるある感満載の会話や
情報に振り回される若い女性の心理が細やかに描かれてとてもリアル。
日本中毎日どこかでこんなやり取りが交わされているだろう。

演出的には
一大決心をして“足”を手に入れた時のシーンが圧巻。
姉たちの人形も笑った。
冷蔵庫や水族館の演出も巧み。
劇場を活かして目いっぱい楽しい演劇体験をさせよう!という
気概にあふれている。
ドラムのマルシェⅡ世さんが、にこやかに人魚を見ているのがまたいい。

ラスト、海辺で花火を見上げる人魚は何を思っただろう。
これからどうするのだろう。
小沢人魚は泡になったりしない気がする。
海へ還るより、東京を自在に泳ぐ方がずっと似合っている。

ひとり芝居でありったけの想像力を結集させる小沢さん、
次は何だろう、絶対また観に行きます。
『熱狂』『あの記憶の記録』

『熱狂』『あの記憶の記録』

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/12/07 (木) ~ 2017/12/19 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/12/10 (日)

『あの記憶の記録』初演を観逃しているだけにどうしても観たかった。流石劇チョコ。劇団員のお二人が素晴らしいのは当然として、寺十吾、川添美和など客演陣も。座組全体が凄かったなー『熱狂』ダイナミックな歴史を確りと舞台の上に表現。お見事でした。演劇を普段観ない人にも確実にオススメできる作品。西尾友樹が流石だったな。浅井伸治も両作品で凄い演技。勿論『あの記憶の記録』の岡本篤も良くて、劇団員がガッチリ真ん中押さえてるのが、本当に凄え

1789‐バスティーユの恋人たち‐

1789‐バスティーユの恋人たち‐

東宝

帝国劇場(東京都)

2018/04/09 (月) ~ 2018/05/12 (土)公演終了

満足度★★★★★

小池徹平/神田沙也加/龍真咲の回を観劇。

このロック・ミュージカルは2012年フランスで初演、日本では宝塚版が2015年、東宝版が2016年が最初で今回は主役二人がそのままの再演です。会場は補助席が出ていて驚きました。90分+25分休憩+70分くらい。

若手の有名俳優の皆さんということでちょっとなめていたのですが、期待を大きく上回るものでした。

10人から30人くらいで踊るダンスはシンクロするもの、バラバラにダイナミックに踊るものどれも切れの良い素晴らしいものでした。とくに女性だけによる女性賛歌の踊りと歌には今までにないインパクトがありました。ダンスは私の好み(マイケル・ジャクソンの「スリラー」から最近の女性アイドルグループに至るグループのダンス)に完全に合っていました。惜しむらくは時間が短く、“ああもう少し続けて”と何度もため息をついてしまいました。もちろんこれは私のわがままで全体の構成上はこのくらいがベストだということは分かっているのですが…。

歌はみなさん期待通りですがそれを超えるところまでは行きません。また龍真咲さんが序盤になぜか不調で(終盤には復調していましたが)どうなることかと不安になりました。しかし、そこはソニンさんが好調だったので帳消しです。ソニンさんは以前も感心したことがあるのですが、今回もこのうまい人は誰と思ってチラシを見て納得しました(早く覚えろよ→私)。

ダンスも歌も主役級、準主役級以上にアンサンブルの方々が光っていました。そこには個々の力量も発揮させながら全体では調和させるというダンス演出(振付)のうまさも感じました。

お話しはこの種のものに共通のご都合主義のラブストーリーです。私はこういうものが刺さる時期をとうに過ぎていますが、ここをスルーしても十分楽しめるところもミュージカルの利点の一つです。

舞台装置は大掛かりで美しいものがいくつもあって圧倒されました。衣装も豪華でバラエティに富んだものです。そして役者さんも大劇場にふさわしく大人数でした(たまにある、大劇場なのに少人数で貧乏くさい舞踏会は嫌ですよね)。こういう物量作戦は悪くも言えるのですが、やはりワクワク感は小劇場では味わえないものです。

桃と鬼

桃と鬼

The Stone Age ヘンドリックス

千日亭(大阪府)

2018/05/11 (金) ~ 2018/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

神懸かっていた公演。
戯曲落語会と銘打たれた三人落語リレーからのクロス。戯曲自体の力は勿論、構成、キャスティング、更に箸休めのアサダ、中井ペアの飛道具すら計算され尽くして最後まで最高の気分で観れた。満足

美しきものの伝説

美しきものの伝説

文学座附属演劇研究所

文学座アトリエ(東京都)

2018/01/26 (金) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/01/26 (金) 18:30

価格1,000円

18:30の回(晴) Aチーム

18:25会場着、受付(予約順の整理番号(緑)」、18:30開場、舞台上、いたるところに貼られているのは新聞?数本の柱、上手端にカウンター。

10分休憩込みで190分。桟敷と椅子席、いつ来ても満席。椅子席にしました。全席にブランケットあり。

18:30楽隊が通り前説、蝉の声、開演、和服の女、客席後方から尺八を手に男~20:00休憩、20:11~21:43終演。

研究所で8作品、これに演出部水野玲子さんの「農業少女」を入れて9作品目。

小劇場とは違うと感じる要素はなんだろうといつも考える。高校や大学の演劇とも違うし「文学座」というエッセンスがあるのだろうと思いながらの3時間、しかし時間の長さは感じない。

お話の対象となっている時代については、教科書的なキーワードとしては耳にしたことはあっても興味を持ったことはない。

耳慣れない言い回しもあるがきっとニュアンスは汲み取っていると思う。

※「宮本研戯曲集(3)」を図書館で予約してみました。前回の上演が2014/8か...次があるとしてもだいぶ長いか。

いつもそうですが客席以外のどこにいてもみなさん「人物」になりきっているように思います。

受付、座席の案内などの心配りも一級。

『なんども手をふる』ご来場ありがとうございました。

『なんども手をふる』ご来場ありがとうございました。

Antikame?

ギャラリーLE DECO(東京都)

2017/11/29 (水) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

静かすぎる舞台の上に、人のつながりと、ふわっとした、うまく言葉にできない不安を鮮やかに描いた。

(以下はネタバレboxへ)

ネタバレBOX

「静かな舞台である」と開演前にアナウンスがあったが、本当に静かなシーンが連続する作品だった。

静かなのは、普通に会話しているということもあるが、ほとんどがモノローグで構成されているからだろう。
ル・デコというギャラリー公演にふさわしい内容であるとも言えよう。
モノローグ率が全体の80%(個人的な印象)な作品ということもあり、「小説的」な作品でもあった。

モノローグが多いのだが、退屈はしない。

先日観た、ままごとの柴幸男さんの作品『わたしが悲しくないのはあなたが遠いから』もモノローグが多用されていた。
しかし、それとは印象が異なる。こちらのほうがより内省的なのだ。説明ではなく。
しかも、それが1人の主人公が語るモノローグてはなく、4人の女性が並行して語る。

それぞれの人物の背景は書き込まれていないのに、その人が浮かび上がる。
しかし、くっきりとした輪郭を持つわけではない。
4人の女性たちは、ゆるく触れあい、淡い雑踏の中に消えていく。

ラスト近くの手を振るのを「見る側」からの台詞が、かなりぐっとくる。

キャスティングがいい。
特に4人の女性の。
衣装も相まってその人が形を帯びてくる。

それぞれの女性の描き方が上手い。
そして交わされる会話がかなりいい。少ないけれども。

ふわっとした、うまく言葉にできない不安が、4人の女性たちの上にぼんやりとある。
それが日常の一部であり、明日もまた「日常が続く」のだ。
そのことが印象づけられる、それぞれの女性たちの「結び」(終わりではなく)が上手い。

大塚由祈子さんが、出会い系で出会った男と交わす会話の中で、かなりいい表情をする。
その相手の男役の檀上太郎さんは、悲しいほど適役。

俊えりさんと新納だいさんの微妙な年齢差と、その会話もいい。それぞれの「人」が見えてくる。

ラスト近くで、40代の夫が見せる行動は、イカニモな感じ、というか狙いすぎて、せっかく積み上げてきた世界観を壊してしまったのは残念。
本当にそこだけが残念。

Antikame? は初めて観る。
出演者からのツイッターによるDMで案内された。
これも縁なので、行けそうであれば行くことにしている。
お陰で新しいカンパニーに出会えた。
次回作も期待できそうだ。

久しぶりに渋谷のギャラリーLE DECOに行ったが、改装されていたことを知らず、つい、通り過ぎてしまった。中も白を基調としてきれいに改装されていた。

カスタネット

カスタネット

おぼんろ

ワーサルシアター(東京都)

2018/01/25 (木) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

千秋楽。この物語が広がるには「絵のない絵本」や「CD」があったらいいのかなと思いました。ここで紹介できるような文章力がないのが残念です。

アレルギー/日曜日よりの使者

アレルギー/日曜日よりの使者

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/04 (土)公演終了

満足度★★★★★

2本で1時間20分とやや短めの舞台でしたが、テンポがとても良く、見ごたえのある舞台に仕上がっていたと思います。
4名の役者さんたちの熱演もとても素晴らしかったと思います。

ネタバレBOX

「日曜日よりの使者」少年時代の親友が先に来世に行ってしまった主人公。人生最後の場面で彼と出会う、というストーリーですが、震災に見舞われた石巻市での上演にふさわしい、と感じました。
是非現地の人々の励みとなれるよう、「東京よりの弾丸の使者」の皆さん頑張ってきてください。
「カレル・チャペック〜水の足音〜」

「カレル・チャペック〜水の足音〜」

劇団印象-indian elephant-

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/10/09 (日) 18:00

中国によるチベットやウイグルでの弾圧や香港や台湾に対する姿勢が舞台上の物語に重なってくる。
国語の重要性を再認識させる内容だった。

ハマの弥太っぺ

ハマの弥太っぺ

theater 045 syndicate

横浜ベイサイドスタジオ(神奈川県)

2018/01/12 (金) ~ 2018/01/15 (月)公演終了

満足度★★★★★

初見かつ来歴も全く知らない(名からすると地元横浜の)ユニットに佃典彦が書き下ろした作品という。京急神奈川新町駅近くの古い鉄筋ビル2階のスタジオで上演。30分以内で行ける劇場はそうなく、どうしたって同郷感覚が芽生える。加えて上出来の舞台であれば尚の事。観たのは千秋楽で人に紹介しても観てもらえないのが悔しい。
アウトローたちの飛ばす啖呵の応酬がおいしいハードボイルドな世界、そこに女あり、人生哲学あり。尋常ならざる「弥太っぺ」という傑物を演ずるに不足ない俳優を得、またそれぞれに不足ない脇役を得て、「乱暴」スレスレの照明、美術ともみくちゃに摩擦熱を上げながら、鎮火されず最後まで走り切った。佃氏らしい?ハチャメチャな局面もきっちり物語に回収される堅固な戯曲は見事で、男の芝居である。めっけもの。

星空との出逢い

星空との出逢い

COMBO×COMBO

d-倉庫(東京都)

2018/01/26 (金) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/01/28 (日) 17:00

価格3,000円

17:00の回(晴)

千秋楽。16:15受付、16:30開場。

16:57前説、17:05開演の挨拶~19:09終演。

こりっちで検索すると
観たことがあるのは
井本みくにさん「夢遊トリップ(2017/10@絵空箱)」他
鈴木勇士さん「NOVA(2015/11@眼科画廊)」
武田摩耶さん「ダンスがみたい!新人シリーズ16(2018/1@d-倉庫)」他
蓮子奈津美さんは、もちろんマドモアゼル・シネマの作品「女は、旅である(2017/12)」他で。

素材としては「銀河鉄道の夜」や「ソラリス」のハリーなんかもイメージしたくなる。
夏の夜の夢なのか、喪った者への想いなのか、誰にでもあるであろう気持ちが素直に現れているように思える。
浴衣、蛍、天の川、無限(夢幻)の時間のなかを流れる河。

タンサーによって風が舞う。
役者によって感情が惑う。

紅の旗

紅の旗

Cheeky☆Queens

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2018/05/11 (金) ~ 2018/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

CQ初観劇!ストーリーも役者さんも演出も、とにかく最高でした!行って良かった!娘にも観せたかった!

『青いポスト』/『崩れる』

『青いポスト』/『崩れる』

アマヤドリ

王子小劇場(東京都)

2017/11/04 (土) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/12/03 (日) 15:00

考える事多くてグラグラしている中、ホストパフォーマンストークでもっと難しい話しされて完全にオーバーフローw唯々凄く良かった。「答え」はない事が本質的で、正義とか悪とか、好きとか嫌いとか、僕らはそれを手元にどうしても寄せてしまうのだなと…『崩れる』観れず痛恨

みごとな女

みごとな女

SPIRAL MOON

サブテレニアン(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

戦前の会話劇をすっかり堪能させていただきました。

ネタバレBOX

本人の意思や感情よりも職業や年齢といった外形的な部分が結婚の条件となっていた頃の話ですね。
当作品を演じるにあたり、まず大山という演劇の中心地からやや離れた場所は、駅から歩いて行くにつれ、八十年前へのタイムスリップ感がありました。また終始障子を半開きにしていたことが上手く舞台に奥行きを持たせる効果を生み出していると感じました。
あさ子への高まる感情を抑えた大人の医師弘とやや抑えきれない学生収の対比、自分を愛する男たちの気持ちを知るか知らずか天真爛漫に振舞い続けるあさ子、娘の幸福について葛藤する母真紀。この四人の感情が最終局面で交錯し絡み合うところは圧巻でした。
今回秋葉さんは演出も良かったのですが、役者としても、ちょっとした目の動きだけで「場」を産み出すなど、とても素晴らしかったです。
dansky! ダブルビルはじめました。

dansky! ダブルビルはじめました。

dansky!

アネックス仙川ファクトリー(東京都)

2018/01/28 (日) ~ 2018/01/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

空間を自在に使い、気持ちよく展開し、2作とも秀作。振付もさることながらこの顔ぶれならば何をやっても期待できる。

アンネの日

アンネの日

風琴工房

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2017/09/08 (金) ~ 2017/09/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/09/13 (水) 14:00

価格3,500円

多くの女性が涙を流した(そして男性には理解しにくいのではないか?)と伝え聞く冒頭場面でホロリ。当人の心境は想像に頼るのみだが、周囲の人々のあたたかさがクるんだな。そりゃあ自らの体験に重なる女性の場合は……。
以降は生理用品版「4cm」風でもある開発史(にジェンダー問題なども加えている)、勉強になる(?)しユーモアでくるんであるし愉しい。
出演陣でよく拝見している方々は「あーやっばり♪」あり「こういう役どころはなかなか見られないな」ありでそれぞれ魅力的。
あと、大小の円の背後に明かりが見える装置も良かった。

ネタバレBOX

本編中でノンケミカル生理用品の開発に尽力した(そして閉経を迎えた)女性が冒頭場面で初潮を迎えていた少女たちを見守る構図となる締め括り方もイイ。
昭和歌謡コメディ~築地 ソバ屋 笑福寺~Vol.8

昭和歌謡コメディ~築地 ソバ屋 笑福寺~Vol.8

昭和歌謡コメディ事務局

ブディストホール(東京都)

2018/01/06 (土) ~ 2018/01/09 (火)公演終了

満足度★★★★★

とても楽しい笑い初めができました。

ネタバレBOX

第一部の女相撲はテンポの良い展開でとても楽しめました。特に石尾さんの着替えの間の即興トークには抱腹絶倒でした。
第二部ではレディホンカーズさんのサックスだけであの世界を生み出せることには感心するのみでした。また、あんもさんの天童よしみさんは最高に笑えました。麻子さんと花紫さんの「情熱の花」の美しいハーモニーは即興ユニットとは思えない素晴らしさでした。
そして極めつけは白石まるみさんの「オリオン座のむこう」と江藤さんの「みかん色の恋」は懐かしく、楽しくタイムスリップさせていただきました。
ありがとうございました。

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