団地ング・ヒーロー
コケズンバ
サンモールスタジオ(東京都)
2024/05/21 (火) ~ 2024/05/26 (日)上演中
実演鑑賞
満足度★★★★
笑いの渦、その笑劇の中で衝撃な告白。それがフライヤーにある「ヒーローになんて なるもんじゃない。失うものが多すぎる」だ。多くの笑いの中だけに、その悲哀は強い印象を与える。
2日目(22日)も渡辺シヴヲ氏の代役として飯島タク氏が演じた。急遽ということもあり、始めはスマホ(台本)を見ながらだったが、いつの間にか開き直って読みだした。主宰で作・演出の穴吹一朗氏との掛け合いは、台本なのかアドリブなのか分からない、そんな笑わせ方である。コメディ作品の中に、違った感覚(要素)の笑いネタが挿入されたようで面白可笑しさが倍加したみたいだ。
(上演時間1時間45分 途中休憩なし)
団地ング・ヒーロー
コケズンバ
サンモールスタジオ(東京都)
2024/05/21 (火) ~ 2024/05/26 (日)上演中
実演鑑賞
満足度★★★
キャストの一部変更で未完成の状態の作品でした。でも笑えて楽しめました。5月23日以降は正規のキャストで上演するらしいので、もっと笑えて楽しめる作品になるかも知れません。
マクベス
King's Men
座・高円寺2(東京都)
2024/05/14 (火) ~ 2024/05/16 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/16 (木) 15:00
劇団シェイクスピアシアターに所属していた平澤智之さんと絵里さんのW演出で、お二人がマクベス、マクベス夫人を演じ、演者のなかには身体障害を持った俳優も交えての演劇という事で画期的だと感じた。
『マクベス』劇中における役者が、主役や主役級に至るまで、大仰な演技、オーバーリアクションなのには所々違和感や疑問を感じた。まぁ、今回参照にした訳が小田島雄志だったという事にも原因があるような気もするが。
ただし、普通『マクベス』劇であんまり描かれなかったり、誤魔化したりしがちな夜の営みというか性行の場面や男色を、野性味溢れ、激しく、猥雑に、淫靡にこれでもかと言うくらい舞台前面まで出てきての上下運動、こちらが食い入るように魅入るほどの生々しさがあり、良い意味で座·高円寺2という劇場を見世物小屋かテント芝居か、はたまたかつての九龍城、戦後の浅草場末のストリップ小屋、下谷万年町、上野の山にしたか如くの蹂躙具合でとても良かった。
大抵の場合マクベス夫人を演じる女優が狂う場面で、狂っている様を演じている感が出てしまうものだが、絵里さん演じるマクベス夫人が狂うところでは、本当に狂っているのではと観客に錯覚させるほど、鬼気迫る感じで良い意味で緊張しました。
今回の平澤智之さん演じるマクベスは、野性味溢れ、武勲に秀で、性に放蕩であり、自分が成り上がる為には、どんな残酷なことにも手を染めていくが、ところどころコンプレックスを持っていたり、急に臆病になったりと、今までのマクベス像より人間味があって、単なるピカレスクロマン悲劇に終わらせてないところが良かった。
あと、個人的に絵里さん演じるマクダフ夫人とろう者俳優のMiCHiさん演じるマクダフの娘、子役の吉村咲希さん演じるマクダフの娘の3人による窮地に立たされた場面での手話を通して通じてるのか、通じてないのか、アドリブを何気なく盛り込んでるのか、とにかく、意思疎通が出来ているのかどうかが気がかりでもあり、面白くもあり、すごく鮮明に記憶に残った。
デカローグ5・6
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2024/05/18 (土) ~ 2024/06/02 (日)上演中
実演鑑賞
満足度★★
デカローグ十話の中盤5と6の公演を見ても、最初に感じたこの企画への疑問は消えない。このシリーズの原作は旧ソ連崩壊時に、僅かに連帯を生んだポーランドのテレビのシリーズドラマである。
この中盤の二話は原作者もこのテレビシリーズの中心的作品としてきたという。テレビにとって視聴者の地域性は重要であり、この作品でも大いに意識されている。
他国のテレビ作品から感銘を受けることは、テレビを見ていれば経験するとおり、なくはないが、それはほとんどが二次的な感銘である。演劇のように、言葉も肉体も地域に生きる人間たちで作るもので、この地域を越える翻訳作業で成功することは、僅かな古典的な作品を除くと極めて少ない。演劇作品からテレビを作ることは成功することもあるが、逆は非常に難しい。
ことに非常に地域性の強いポーランドの近過去の作品をあえて多額の公金をかけて国立劇場が上演する理由か解らない。
偶然、私は80年代に、東ヨーロッパの旧社会主義衛星国家の幾つかと壁の崩壊前と直後の時期に仕事のためしばしば往復した。80年代にはそれらの地域は、社会的に崩壊の寸前であり、人々はほとんど自らの社会にいろいろな意味で絶望し投げやりになっていた。それは日々の希望があるとか、ないとかのレベル(例えば、現在の日本の困った状況などと比べものにならないレベル)を超えていた。そういう絶望社会に生きた人間たちのドラマを、どう化粧しても、現代の日本人のドラマとして表現できない。
5と6がメインテーマだという作者の言葉はそういう背景があってこそ生きる言葉で、それが我が国で現在頻発している気まぐれ殺人や、思春期に引き寄せて現代世界の共通性である、と理解するのはあまりにも浅薄、無分別だと思う。
今回の公演は、動機のない殺人劇、青春期の異性への関心、というところに絞ってまとめているが、5は、ただおどろおどろしいだけ、6は若干コミカルな味付けもして青春劇になっているがよくある思春期劇で、原作とは遠く離れた世界が描かれている。企画の発想の安易さの見るも無惨な結末である。あまり手に入りやすくはないが、観客がこの作品を翻案理解するためには、まず、映画作品を日本語字幕で見てみることが第一歩だろう。
(原作が理解されなければ、5でも6でも僅かに描かれている宗教の場面の重要な役割や、脇の人物たちの重要性(裁判官になる若い学生や、下宿のおばさん)が理解できないだろう)
ただ、いつもの主催公演は半分も入らないこの劇場の公演が、公演開始後すぐだったとは言え、今回は老人主体だが、7割近く入っていた。このような作品でもシリーズとなれば、役者に華が欲しい。
団地ング・ヒーロー
コケズンバ
サンモールスタジオ(東京都)
2024/05/21 (火) ~ 2024/05/26 (日)上演中
団地ング・ヒーロー
コケズンバ
サンモールスタジオ(東京都)
2024/05/21 (火) ~ 2024/05/26 (日)上演中
実演鑑賞
満足度★★★★★
ひと言、最高!です。お世辞抜きですばらしかったです。今日の主役は声の大きい代役の方?ですね^^ とにかく笑いました。こんなに素直に笑えた舞台は久しぶりです。いや、はじめてかも。最高の時間をありがとうございます!
団地ング・ヒーロー
コケズンバ
サンモールスタジオ(東京都)
2024/05/21 (火) ~ 2024/05/26 (日)上演中
団地ング・ヒーロー
コケズンバ
サンモールスタジオ(東京都)
2024/05/21 (火) ~ 2024/05/26 (日)上演中
去りゆくあなたへ
劇団BLUESTAXI
ザ・ポケット(東京都)
2024/05/21 (火) ~ 2024/05/26 (日)上演中
予約受付中実演鑑賞
満足度★★★★★
とてもとても面白かったです。2つのお話がきちんとわかりやすく進んでいき、かっこよく、綺麗で、かわいい役者さんたちのひとりひとりの気持ちになってみていました。泣きました。
おひとり初舞台だとご挨拶がありましたが、とてもそうはみえない素敵な娘さん役でした。観れてよかったなーと思う舞台でした。
団地ング・ヒーロー
コケズンバ
サンモールスタジオ(東京都)
2024/05/21 (火) ~ 2024/05/26 (日)上演中
実演鑑賞
満足度★★★★
昨日に続いて渡辺シヴヲ氏の代役で飯島タク氏が登場。緊急登板を逆手にとったような演出もあり、とても楽しかった。女性陣3人が重たいパートを引き受けていたけど、これも見応え充分。
団地ング・ヒーロー
コケズンバ
サンモールスタジオ(東京都)
2024/05/21 (火) ~ 2024/05/26 (日)上演中
リンカク
下北澤姉妹社
ザ・スズナリ(東京都)
2024/05/15 (水) ~ 2024/05/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
書きかけては中断する事いく度かで延び延びとなったが、その都度書き始めの文言、というか視野が変わっている。実際この芝居はシンプルではなく、時間を経て繋がって来るものもあるんだろう。
曰くありの設定の家族の物語が綴られる。その中心に立つ「本妻」(松岡洋子)は世間的には理不尽な境遇にあるが、彼女特有の感性が終盤でクリアに顕現して溜飲を下げる。この本筋の幹に、ここに絡む周辺の人物らの感性がまた光る。YouTube動画を上げて視聴数を稼いでる長男の打算の産物のように見えた「こだわり」に、共鳴を吐露した女性は、舞踏を踊る人物(今回登場の無かった明樹女史の振付か)。人に見てもらう事を目的としない踊りとは一体何であるか。場から立ち上るもの、人の生きた痕跡が凝縮するその場所で自分は踊りたい、と彼女は言う。自分の生の意味は月や樹木や自然の声を聞く事のためにある、と「あん」のお婆さんは言ったが、踊る事が即ち生の告白であり証明だと言うように踊る彼女の呼吸に、主人公の夫の愛人の娘である大学の後輩は共鳴し共振して行く。一度身投げを考えた主人公をたまたま助ける事となったホームレス女性が、「輪郭とは現実には存在しない」と弁舌を繰る。「それ」は人の想念の中にしか存在しない・・。
作者西山水木は現世界の表層を形作るものの裏側から、言葉を投げる。世界に亀裂が入る。世界が今「そのようにしかあり得ないもの」ではない事に気づかせる幾つもの言葉があった。書き溜めたかったが今は記憶に留まってはいない。しかし作者が周到に水面下から転覆せぬよう浮力を与えて断面を人の眼前に出現させようとした「世界の秘密」に、少なからず触れた気がした。それは希望を掴み取ろうとする一つの形。
多様なイメージを駆使した作劇。満を持してのスズナリ公演を寿ぎたい。
物語ほどうまくはいかない物語
wag.
小劇場 楽園(東京都)
2024/05/18 (土) ~ 2024/05/26 (日)上演中
予約受付中実演鑑賞
満足度★★★★
良い空気感のある舞台だった、という感触が残っている。具体的に舞台風景を思い出すと、主人公の小説家志望を演った井上みなみの佇まいだったな、と思う。
結果仲良くなる女子同士の通い合いが、泣ける。その立役者に、どうしようもない男と自認する父が、なっている。
成功者の物語ではなく私たちの物語と思えた事が素直に嬉しかった、観客代表の弁。
役者としての功労者はKAKUTAの森崎健康。編集畑から営業畑に部署替えとなったとの別れがラストに来るが、中々な編集者振りを発揮していた事から、「あり得る事」とは言え「何故?」と追及したくはなった。(ドラマの都合上、である事は分かるが。)
ネタバレになるが小説家の「二人三脚」の設定の背景が解かれて部分は、風景が開け、人間模様を眺める旅であるドラマの醍醐味があり、うまいなと思う。
制約ある「楽園」の使い方もうまかった。
こどもの一生
あるいはエナメルの目をもつ乙女
王子小劇場(東京都)
2024/05/15 (水) ~ 2024/05/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/16 (木) 14:00
1998年10月のG2プロデュース版を観てから四半世紀、ほとんど内容を忘れており「あぁ、そうだった♪」もありつつむしろ初見に近い感覚(爆)。で、かつてPARCO劇場で観た作品をこの規模の会場でということで装置のみならず演出・演技まで凝縮された感じ。
その結果、前半のゆるやかなコメディパートと後半のホラーパートの落差も際立ち、まさに脚本・演出・演技の三位一体、的な?
特に後半の「コワい夢を見ている」感覚が見事で、あれこれ各種ホラー系のパターンの原点的なものを本作も使っていると改めて気付いたり。
さて「フローズン・ビーチ」「こどもの一生」に続く第三弾は何になるのか? 早くも楽しみ。
物語ほどうまくはいかない物語
wag.
小劇場 楽園(東京都)
2024/05/18 (土) ~ 2024/05/26 (日)上演中
予約受付中実演鑑賞
満足度★★★
物語作家の自虐コメディなのだが、むしろ環境から見た家族コメディになっている。
やっと編集者(森崎健康)に「かまってもらえる」ようになった三十歳ほどの女性本の作者(井上夏美)が主人公である。編集者にデビュー後初の作品を読ませなければならない時期になっていて、できあがった作品を父親(秋葉陽司)の手を借りて、完成するが読ませてみるとまるでダメ。ここから、姉や、同時出発の仲間のフーゾク体験を生かして伸びてきた作者(石川まつみ)が絡んで、あれこれと喜劇的展開になる。
父が家を出ていてが一年ほど前に戻ってきて、娘と共作するようになる、とか、父と編集者がラグビーの共通趣味があるとか、スジの展開では、編集者が最後に職場を変えることになるとか、父親ががんになって余命が少ないとか、最初にスジ売りした肝心の作家としてはどうなるんだ(生き方)という主筋を外した(うまく絡めていない)エピソードが多く、賑やかだが雑然としていてとっちらかっている。
もっと上手く転がして、最後は三十歳を迎える「今を生きる」女の哀感も面白くドラマにして欲しい。とにかくテーマを絞ることが肝心で、人物もエピソードも無駄が多い。(逆にそれがないと転がらない、としているところも見えある。そういう人の良さは演劇ではいけない)。
旧作をいじっている時期ではない。同世代では、少し上の横山拓也はこの時期を上手く乗り切って大劇場もこなせるようになった。経験は何より大事な時期だから乱作と言われてもいい、経験を積むことを期待している。新国立の「12月」やトップスのEPOCKMANの「漸近線」はなかなか良かった。ヴァンダインもなかなか素敵な冒険だった。しっかり頑張れ!
団地ング・ヒーロー
コケズンバ
サンモールスタジオ(東京都)
2024/05/21 (火) ~ 2024/05/26 (日)上演中
実演鑑賞
満足度★★★★
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」、略して「コケズンバ」。「東京AZARASHI団」内のおっさん4人組ユニット的な立ち位置で旗揚げ初日。脚本・演出の穴吹一朗氏、声優としても活躍中の魚建氏、怪異物蒐集家でもある渡辺シヴヲ氏、この中じゃ若手の迫田圭司氏。
これが前説の穴吹一朗氏の謝罪から幕を開ける。理由はぼかしたが渡辺シヴヲ氏が今日は出演出来ず、急遽代役として飯島タク氏が演ることに。前日要請を受けた飯島タク氏はスマホで台本をチラ見しながらこの修羅場を力技でこなす。小泉純一郎だったなら「痛みに耐えてよく頑張った!感動した!おめでとう!」と言うところ。役者それぞれ複雑な心境だったろうが、公演は素晴らしいものになった。
MVPは横山胡桃さん。今井未定さんっぽくもあり、今作の重要な役どころ。北原芽依さんとの互いに涙の修羅場シーンは必見。
北原芽依さんはヴィジュアル・クイーンの風格。大塚寧々を彷彿とさせる透明感と坂道にいそうな華。複雑な内面の辛い役を見事に演じ切った。
勿論、空みれいさんも素晴らしかった。
主演の魚建氏はそこにいるだけで味がある。服を着替えるだけのシーンで間が持つ力。
『オールド・ボーイ』の骨格に『アンブレイカブル』のスパイス。
変身出来なくなったスーパー・ヒーロー、「スーパー・グレート・フラッシュ」(魚建氏)は60を過ぎ、団地の管理人をしている。その団地に引っ越して来た女(横山胡桃さん)には果たさねばならぬ目的があった。
テイストはおっさん喜劇なのだが、シリアス・パートがかなり深い。クライマックスの女優3人の遣り取りは客席を唸らせる。
是非観に行って頂きたい。
『ウィークエンド』
画餅
小劇場B1(東京都)
2024/05/21 (火) ~ 2024/05/26 (日)上演中
実演鑑賞
満足度★★★★
画餅『ウィークエンド』開幕。初日観劇。
ここにきて画餅の様式美のようなものがさらなる高みへと極まっていくのを感じる初日でした。何を何にと言われたら即答は難しいのだけど様々の配分や配置が絶妙で、その様式美の中で今回もやはり存在感抜群の俳優陣が次々沸かしまくる全員山場の痛快さたるや!
今回も沢山笑いました。
作・演出を手掛けながらの出演って、俳優としてというよりも作家として存在の意味付けがされてしまうことが多いのですが、神谷さんにはとてもいい意味でそれをあまり感じない。
切り替えなのか、切り離しなのか、そのあたりはわからないのだけど、とてもフラットにいち俳優として存在されていて、同時にご自身の演者としての強みや魅力がしっかり活かされていて、ソロプロジェクトを全うする推進力と俳優を輝かせるプロデュース力を感じます。(私は神谷さんの悲哀の滲む困った顔が大好きなので、今回はその表情がたくさん見られて、俳優神谷圭介ファンとしても大満足だった!)
内容としては日常へのニッチな視点に加えて、社会に対する疑いというか推奨されている物事に潜むバグみたいなものを拾い上げてドライブさせるような印象もあって、これは3回公演まではない感触でとても興味深かった!インタビューでの神谷さんの言葉をかりるなら、それもまた"日常的な違和感"なのかもしれないと改めて。
団地ング・ヒーロー
コケズンバ
サンモールスタジオ(東京都)
2024/05/21 (火) ~ 2024/05/26 (日)上演中
団地ング・ヒーロー
コケズンバ
サンモールスタジオ(東京都)
2024/05/21 (火) ~ 2024/05/26 (日)上演中
実演鑑賞
満足度★★★★
面白かったです!
笑いの中に、現代の問題も提示されている作品でした。
どんな展開になるのか?ヒーローは変身できるのか?と、どんどん惹き込まれ、あっという間に時間が過ぎました。
役者さん達は熱演で、それぞれのキャラクターの癖が強くて、可笑しくて涙が出てきました。
観劇後、何だか心が晴れるような良い舞台でした!
団地ング・ヒーロー
コケズンバ
サンモールスタジオ(東京都)
2024/05/21 (火) ~ 2024/05/26 (日)上演中
実演鑑賞
満足度★★★★★
地味な作業服の登場であっても「あっこの人が元ヒーローのオジサンだ!」と一瞬で分かる
なぜなら公演ページにもあるフライヤーデザインを見ているから(笑)
実際に観るまでは過去にどんな活躍をしてきたヒーローなのか、今回の事件で一体何が起きたのか色々分からない所ではあるけれど(⇐ここはしっかり観てのお楽しみの部分)予想していたというか期待していた通りに、すっかりオジサンになってしまった元ヒーローのアイロニーや哀愁で思いっきり楽しませてくれました
声が何故か元仮面ライダー1号 藤岡弘さんの声と似ているのも妙に可笑しく味のある元ヒーロー
急遽、初日の回だけ団地の住人役のお一人が出演できなくなり、飯島タクさんが代役になるとの前説があってビックリしましたが、本当に本当の急遽だったみたい
こういうピンチに、困ったぞ!な部分はスパイスくらいのチョイ見せ、それを逆手に取って笑いに転換してやろうという心意気は本当に生きる勉強になります
劇団さんの歴史の中で語り草になるであろう公演回
語り草になり得るのは観客の拍手が鳴り響く最後まで、一致団結でやり遂げられたからこそ
主催 穴吹一朗さんが役柄としてMC的な役割も担っており大奮闘、代役の飯島タクさんを追い詰めるという暴挙に出ていました(笑)
実際の水面下ではかなり大変だったであろうと想像しますが、観客としてはただただ楽しんでしまうばかりで本当にありがたい
明日からは本来のメンバーでの公演(だと思う)
毎回ちょとずつ違った表情を見せてくれそうなタイプの舞台
間違いなく明日からもしっかり楽しめます