最新の観てきた!クチコミ一覧

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トライアル 2024

トライアル 2024

A.R.P

小劇場B1(東京都)

2024/04/24 (水) ~ 2024/04/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

チームA観劇。面白かったです!
裁判員の皆さんがみんな個性的(と言うかアクが強くて)本職の裁判官を困らせていましたが、素人の疑問や考え方が意外な展開を生むことになるのでしょうね。
「12人の・・・」を思わせる展開でしたが、笑えるところがさすがロックマンさん!
そして最後はなるほどということになったのですが・・・(以下はネタバレ)
裁判員制度が始まった時は絶対なりたくないと思ったものですが、今回の舞台を見たら1回は体験してみたいかもと思ってしまいました。もちろん殺人などではない裁判でお願いしたいですが。

ネタバレBOX

この裁判がこの後どうなるのかがとても気になってしまいました。一応有罪ということになっていたのに、量刑を決める話し合いで無罪ということになりました。裁判の仕組みをよく知らないのですが、法廷で裁判長が判決を言い渡すのかと思いますが、一応そこで終わって、検察側が意義があったら再起訴ということになるのでしょうか?
ちいさき神の、作りし子ら

ちいさき神の、作りし子ら

義庵

ザ・ポケット(東京都)

2024/04/24 (水) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/04/26 (金) 14:00

130分。休憩なし。

前髪(あなたに全て捧げるけど前髪だけは触るな)

前髪(あなたに全て捧げるけど前髪だけは触るな)

MCR

ザ・スズナリ(東京都)

2024/04/24 (水) ~ 2024/04/30 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2024/04/26 (金) 19:00

125分。休憩なし。

夢の泪

夢の泪

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2024/04/06 (土) ~ 2024/04/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

3回目。
前田旺志郎氏の出入りのダッシュはいつ見ても凄い。プロレスラーの才能を示す要素の一つにリング内ダッシュがあるが、高評価だろう。

ネタバレBOX

カメラが入っていた。事務所に電話が来て初めて鳴るまでの遣り取りがカットされたような気がしたが、勘違いかも知れない。(一番に電話を掛けて貰うよう恩師に頼んだくだり)。
ピーチボーイズ

ピーチボーイズ

Peachboys

シアター711(東京都)

2024/04/23 (火) ~ 2024/04/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ブラボー!最高!でした。ある意味、小劇場での舞台の完成形ですね。最初の岸田首相の「賃上げ」で心鷲掴みされました^^ というか、岸田首相役の俳優さんの草薙くんは完全にツボりました。あと、最後のドリフのオマージュもぐっときました。いや、全部ぐっときました。ほんと、すべての観劇愛好家に観てもらいたい舞台です。

まともがわからない

まともがわからない

The Stone Age ヘンドリックス

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2024/04/26 (金) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

よく使われる表現として、自分が普通に感じていることは、他人にとって普通ではない(銀行の常識は、民間企業の非常識) を恋愛をベースに話が進む 途中で出てくる猫がそれに輪をかけての非常識で…
日本を一言で例えると、赤信号みんなで渡れば怖くない(中国は、騙す人は悪くない 騙された人が悪いみたいな)で、人に迷惑をかけないやみんながやっているようにやるといった個性が欠けている人々が多く、これが第二次世界大戦をお越した原因である 個性をもっと主張できる国
るになってほしい

校臨エンプレス【Bチーム】

校臨エンプレス【Bチーム】

RAVE☆塾

ブディストホール(東京都)

2024/04/25 (木) ~ 2024/04/29 (月)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

絶望という名のカナリア

絶望という名のカナリア

甲斐ファクトリー

小劇場 楽園(東京都)

2024/04/23 (火) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

実演鑑賞

色々な要素を詰め込めすぎた感は否めないかな。

ネタバレBOX

それらを回収、収束しきれない印象。
校臨エンプレス【Aチーム】

校臨エンプレス【Aチーム】

RAVE☆塾

ブディストホール(東京都)

2024/04/25 (木) ~ 2024/04/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

テンポもよく観やすいとてもよい舞台でした。
正直、個人的には序盤から主人公にはあまり感情移入できず観させてもらっていたのですが、
その反動なのかラストシーンでは心を一気にもっていかれ胸に込み上げてくるものがありました。

ネタバレBOX

主人公が抱えていたものや魔法を使えなくなってしまった理由を知ったうえで
再度観てみたいと思った舞台でした。
トライアル 2024

トライアル 2024

A.R.P

小劇場B1(東京都)

2024/04/24 (水) ~ 2024/04/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

チームA観劇。陪審員裁判での推理劇、めくるめく展開にグイグイ引き込まれますね。登場人物皆キャラが立っていて、大いに楽しめました。

夜会行

夜会行

動物自殺倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2024/04/24 (水) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/04/25 (木) 14:00

入場してまずはこの会場の特質を活かした幅広い舞台美術に眼を瞠る(さらに開演後に上手手前の二階席/オペブースへの階段や下手端の階下の楽屋への階段も装置として使う貪欲さ(笑)に感心)。
それに加えて「通話場面」(ネタバレBOXへ)を筆頭とした演出の違い、そして言わずもがなの演者の違いで鵺的の初演版とはかなり印象が異なる。
さらに「後味が悪くないのは鵺的として珍しい」と思った初演に対して、彼女たちなら酷い目に遭っても互いに理解し支え合っていけるだろうが、そういう相手にめぐり逢えず一人で悶々としている方も世間には少なからずいらっしゃるのだろう、と現実に目を向けることができたのはプレアクトならぬアフターアクトが続く中での終演によって「彼女たちの(そしてあなたたちの(?))人生はこうしてそのまま続いてゆくのですよ」と示した演出によるものではなかろうか?
あと、5人の人物の個性の違いにアニメーション映画をキッカケにハマった某漫画作品を想起。(謎)

ネタバレBOX

クライマックスの通話場面で、誕生パーティーを盛り上げるために持ち込んだ沢山の風船を割ってゆくこと、そして暗い舞台上で装置の一部が赤くチカチカすることは「内心の怒り」の視覚化ではなかろうか? 演出の妙味だねぇ。
トライアル 2024

トライアル 2024

A.R.P

小劇場B1(東京都)

2024/04/24 (水) ~ 2024/04/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

チームA鑑賞。めっちゃ、楽しかった。
「法廷」のお話だけど登場人物のキャラがとんがり過ぎてて圧倒された。人はそれぞれ見た目ではわかんないけど心の奥底に「良心」を持っているんだよね。ミステリィだけど、満載のユーモアが心地よい作品。生き方・生き様を問う、お話でした。
どの演者の方もインパクトがあって、他に出演される作品、観てみたいなぁ。
満足、満足。

トライアル 2024

トライアル 2024

A.R.P

小劇場B1(東京都)

2024/04/24 (水) ~ 2024/04/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

テンポが良く皆個性的なのでストーリーが面白いのでラストまで楽しめました。
皆で推察する時は一緒に考えてしまうほどかなり入り込んで観劇してしまうほどでした。

ネタバレBOX

この裁判の続きが気になっています。
再審になりそうなので続きをやってほしいなぁ。
HEART STRINGS ハート・ストリングス

HEART STRINGS ハート・ストリングス

劇団Turbo

駅前劇場(東京都)

2024/04/24 (水) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かったです。
ショー寄りの舞台という印象で、吉川忠英さんの素晴らしいギターは勿論、歌やダンス等、盛り沢山でした。
役者の皆さん、芸達者だなぁと思いました。
優しい気持ちになれる良い舞台でした。

朝日に願え 春公演

朝日に願え 春公演

朝劇三軒茶屋1年ロングラン公演

三軒茶屋orbit(東京都)

2024/04/17 (水) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初めての朝劇 体験は新鮮だった。珠玉作。
説明にもあるが、この店のママで 私 馬淵愛理(守谷菜々江サン)の母が倒れ脳死状態。この脳死状態を巡り私と店の従業員 島崎貴明(佐瀬弘幸サン)、常連客2人--佐山香織(新野七瀬サン)・佐山浩司(世良佑樹サン)による濃密な会話劇。そもそも私以外の他人は、医学的または法的な建前という理屈、一方 私は唯一の肉親(娘)で色々な思い その感情が溢れる。相容れない理屈と感情の不毛な激論、その狭間で揺れ動く心、答えが出せない もどかしさ そんな整理出来ない心持を巧みに表す。

簡単に結論付けられない<生と死>の問題、その尊厳に係る会話は、あちこちに漂流し どこに落ち(辿り)着くのか関心を惹く。脚本 テーマは難しいが、演出はシンプルなもの。この会場(三軒茶屋orbit)をママの店に準え、激情した気持を落ち着かせるためにカラオケで歌う。観客は、ほぼ中央にある演技スペース(舞台+カウンター内)の周りに座っているが、その至近距離ゆえ臨場感は凄い。

上演前から 愛理は舞台上のクッションで寛いでいる。そして 唐突に店入り口から従業員、常連客2人の計3人が入ってきて 愛理と脳死に係る激論を交わす。当初、この人たちとの関係が不明であったが、だんだんと分かってくる。同時に親戚でもない 他人がここまで親身になって議論するのか、といった疑問が生じた。脳死を受け入れること、それは親族と他人とでは感情の度合いが違うのではないか。勿論、感情(精神面)だけではなく、病院(見舞い)へ行くといった肉体的な面、病院費用といった経済面等、諸々の負担があることは承知しているはず。ママが倒れてからの状況・経過が判然としないため、脳死の選択という<肝>の部分だけをクローズアップさせたドラマ。
(上演時間55分)【オールシーズン】追記予定

『動く物』『旅の支度』

『動く物』『旅の支度』

ウンゲツィーファ

PARA(東京都)

2024/04/18 (木) ~ 2024/04/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「部屋の風景、外の天気、本棚の本の名前、隣の人の服と私の服が呼吸の波間で擦れて小さく音を立てたこと。全部を身体が覚えている。動く物/動物という言葉、意味、在り方の境界を突きつけられ、いのちを目の当たりにした。死生観が揺らぐ様な演劇体験だった。2024年4月、小さな部屋の中で鮮明に目撃したあの演劇が再び上演される。別の二人の俳優によって『動く物』が続いていくこと。あの時私を圧倒した二人の俳優が新たな『旅の支度』へと向かうこと。そのいずれにも演劇の可能性を、"ふたりぼっち"の可能性を予感している」

と上演に向けたコメントに寄せた通り、待望の観劇だった。

ウンゲツィーファとの出会い、『動く物』という演劇との出会いは間違いなく私の演劇観、ひいては死生観までを揺るがす出来事であり、演劇の新しい扉をはっきりと自覚しながら開けた瞬間でもあった。
その作品が再び観られるのだから、待望以外の何ものでもなかったのだが、今回はさらに新作『旅の支度』という二人芝居も同時上演という。そのキャストこそが2019年の『動く物』で私を魅了した黒澤多生&豊島晴香ペアだった。そして、『動く物』はこれもまた近年数々の作品で抜群の存在感を発揮している藤家矢麻刀、高澤聡美に引き継がれる。
キャスティングからカンパニーや作品の豊かな試みと拡がりを予感させる企画で、ある種の覚悟のようなものも抱きしめつつ観劇日を心待ちにしていた。

私が観劇したのは『動く物』→『旅の支度』の順で2作を通しで上演する千秋楽の公演。予定的にこの日しか見られないこともあったのだが、結果的に2作を地続きで観られたことで迫るものもあったように思う。その反面、いずれも決してライトではない、心に残すものが大きく、余韻を噛み締めるのにもそれなりの時間を要する大作であるので、2作とも初見の場合は日を分けて観た方が(身のためと言う意味で)よかっただろうな、とも感じた。そのくらい、ずっしりとした作品なのだ。
ウンゲツィーファの演劇のすごいところは、まさにそこでもあって、いずれも上演時間自体は1時間ちょっとで決して長くはない。会話も難解な言葉を用いないし、一見日常的な会話劇である。そのパッと見普遍的でさりげない時間の中で人の心が小さく泡立ち、擦れ合い、戸惑いを覚えるくらいの波になり、やがて予想もしないうねりを見せていく。人の感情の発端と経過に目を凝らし、耳をすまさなければ生まれようのない景色がそこには広がっているのだ。これは2作にともに共通して感じたことであり、前作『リビング・ダイニング・キッチン』でも感じたことだった。これこそが劇作家・本橋龍ならではの眼差しであり、本領であり、おいそれと真似の叶わぬ個性と技なのだと痛感する。

『動く物』は同棲をしているカップルと彼らに飼育されている1匹のペットを巡る物語…
※以下はネタバレになるので、ネタバレBOXへ

ネタバレBOX


『動く物』は同棲をしているカップルと彼らに飼育されている1匹のペットを巡る物語。
冒頭はどちらかといえば怠惰な生活を送る、ありふれたカップルの日常に見えるのだけど、実はこの部屋には「いのち」に関わる大きな問題が二つ内包されていて、それはトピックとしては二つなのだけれど、つまるところは一つの命題である、という手触りがあり、それがそのまま『動く物』と言うタイトルに収歛されていく様には何度観ても身震いしてしまう。観始めた時と観終えた時で心の状態が大きく変わる作品。
前回の黒澤&豊島ペアの二人が本作を演じたときには、恋人間に流れる「停滞」を強く感じ、その停滞と“動く物”との対比に心をグッと掴まれたのだけど、今回の藤家&高澤ペアはまた違った魅力があった。「停滞」というよりはどちらかと言えば「不協」を濃く感じ、そのことによって問題の深刻さが詳らかになる体感があった。“動く物”と“動かない物”や、いのちに対するそれぞれの線引きがリアリティを以って差し迫ってくるような。
藤家さんの打ち明けられた真実に対して狼狽する様子、そこに滲む理屈では太刀打ちきかない情けなさや滑稽さの露呈がまた見事であり、立て続いた出演作から一転、また違った横顔をしっかり受け取った。
高澤さんを拝見するのはおそらく初めてだったのだけど、最初の表情から心をすっかり奪われてしまった。とりわけ驚かされたのは、筋肉の使い方。大きな問題を抱えながら生きている時ならではの人間の顔の強張り、体の脱力がとてもリアルで、劇中の過去の穏やかな日々のシーンで、上着をスルッと脱ぐようにその緊迫が体から剥がれている様も素晴らしかった。
相手に告げぬまま妊娠と中絶を遂げた女性の心の揺らぎ、それを受け止めきれないまま呆然とする男性の困惑、そんな二人に今まさに横たわる、ペット・ミチヨシの脱走。ラストシーンを終えても余韻を引き取るような存在感。時を経た再演でキャストを変えることの豊かさを感じる時間だった。

対して『旅の支度』では黒澤&豊島ペアが再び新作で観られることにどうしても期待は高まってしまうが、その期待を上回ってしまうのだからもう流石のタッグとしか言いようがない。
物語の舞台は、母の再婚を前に結婚式のためにハワイに発つ前夜。二人は今回は恋人同士ではなく、主にその母の子である姉と弟を演じるのだけど、家庭やそれぞれの心身の状況が明確に言葉にされる前から、二人の抱えるものがそこはかとなく滲むような役の背負い方が素晴らしかった。時折、二人の演じる役が夫婦になったり、親子になったりといくつもの役を演じ分けるのだけど、観客が混乱することは当然なく、それぞれ全く違った趣にスイッチングされる。そして、劇中のちぐはぐで歪な二人の人間のやりとりは、その実二人の俳優の息のあったコンビネーションに支えられていて、俳優のキャリアと共演の歴史を思い知るような気持ちにも。歪な家族の中にある、歪ながらも切って切り離せないもの。その煩わしさと同じだけの愛着。途方に暮れる姉と呆れる弟の瞳の端にそういうものが映っては消え、消えては映っていくたびに胸がギュッとなった。

ウンゲツィーファの演劇は、そこに生きる人々は、手放しで明るい状況ではないことが多いけれど、絶望や悲劇に集約されるだけの人はいない気がしている。この世界をうまく泳ぐことができない人間に泳ぎを教え込むのではなくて、ただその手を引いて足のつく場所に、すなわち息のできる場所に導くようなやさしさがあって、『旅の支度』はまさにそんな演劇だと思った。もちろん観ていて辛くなるところもある作品だったけど、最後は夜明けに、または朝焼けに託されているようなやわらかい光があって、緩みゆく二人の表情がとてもよかった。
通し公演限定の演出、ラストに藤家さんと高澤さんがある役で登場するのも、(もちろん、他公演と遜色が出ないよう物語に干渉はしないよう作られているけれど)、ラストの温もりや旅の続きを補填するような素敵な演出でした。さらに松井文さんのアフターライブがあり、二つの物語の余韻を水面に手を添えるようなやさしさで包み込んでもらったような心持ちに。上演中に流せなかった涙が遅れて流れてくるのを感じながら、音楽の力と言葉の力の共鳴に身を任せていました。贅沢な千秋楽特典が観られて幸せでした。

演劇の可能性を、ふたりぼっちの可能性を示した素晴らしい二人芝居。いずれもカンパニーの代表作として今後も引き継がれ続けてほしい、と感じました。
SEXY女優事変ー人妻死闘篇ー

SEXY女優事変ー人妻死闘篇ー

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2024/04/24 (水) ~ 2024/04/30 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

タイトルだけでは入場を躊躇する人もいるかもしれないが、大人のシーンはあるけどエロいシーンは無し。内容は家族ドラマ。後半はギリシャ神話かな。
ストーリーを理解するには2回以上観劇が必要かも・・・2度見に行くだけのの価値はあると思います。

絶望という名のカナリア

絶望という名のカナリア

甲斐ファクトリー

小劇場 楽園(東京都)

2024/04/23 (火) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 べし観る! 多くの擽りを入れほろ苦い笑いを誘うが、現実に出来している末世を深く考えさせる作品。

ネタバレBOX

 物語のタイトルと話の展開から明らかなように終演部分で主人公・鈴木は帰ってきた名前の無かったカナリアにdesperatioという名を付ける。無論、絶望という意味だが、ラテン語である。この辺りも如何にも研究者出身の鈴木らしい。ラテン語は学名を付ける際に用いられるから、この辺りにも今作がエンターテインメントとして創作・発表されている仕掛けがみえて面白いのだ。
 ところで、鈴木が15年の歳月を費やして挑んでいた数学の難問、ポアンカレ予想は1904年にフランスの数学者、アンリ・ポアンカレが提唱したトポロジーに纏わる理論で難問として有名であったが、約100年後、ロシアの数学者、グリゴリ・ペレルマンが証明した。だが、何故ホモ・サピエンスは絶対知を求めるのか? 私見であるが、それは現生人類が知を持っていることから必然的に出来した宿痾である。ヒトが現在地球上の食物連鎖の最上位に在るのは、当に知に負っているからであり、知無しにはヒトの繁栄は在り得なかったからであるのは自明と言わねばなるまい。同時に知恵は悪知恵という副産物、嘘という鬼っ子等たくさんの弊害をも齎しているが、これを何とかする為、即ち正しく処理する為にも基準となる絶対値を要するのもまた必然であるからヒトは絶対知を追求し続ける他に道を持たず、それなしには不安という泥沼に沈み込む他無いのである。故に絶対を合理的に求める手段として最も有効な方法が数学であることに異論を唱える者はあるまい。
 今作の作品構造に関して言えば、現代社会に蔓延るスターシステムをベースにしSNSを駆使したマッチポンプ型収奪方式をはじめ非普遍的宗教(即ち端的に言って詐欺、人口に膾炙した言い方では新興宗教と呼ばれる場合も多いが実態が詐欺の場合もあるから誤解を招き易い)という社会的仕掛けが実態をカモフラージュして脱法行為を成就させる事件を生み成功させる訳だが、その成功を成就させたもの・ことが数学的誤謬を原因としていること、逆説的ではあるが今作を根本で支えている論理的根幹は、この数学の絶対的合理性なのであるという事実。この絶対合理性に辿り着く為の死に物狂いの天才たちによる追求姿勢と覚悟は、人倫を全うすることの困難そのものでもある。対比されているのは現代日本の徹底した壊れよう。人倫も何もありはしない。そんな実感を多くの人々が持っており、然も同時に手を拱くだけで実際に有効な手段を取ることもできない情けない有様を浮かび上がらせているのだ。
 無論、この状況に抗する術もキチンと提起されていることは、作品をキチンと受け取った観客には明らかなことだが。
雨降りのヌエ

雨降りのヌエ

コトリ会議

扇町ミュージアムキューブ・CUBE05(大阪府)

2024/03/09 (土) ~ 2024/03/30 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

1ヶ月行ける時に足を運ばせて頂きました。
癒されました。
僕に取ってはなるべく逃避にならない様にと思いながら、僕に取ってはシェルターの様な、心がプルプルにひたひたになる様な、行って良いかなと恐る恐るいく様な、現実と虚構の壁を作ったり無くしてくれるような、
人々の営みを覗き見るような、今までにない位心が解放される様な、この場面を見てて良いのだろうかと考えるような、この企画は参加する座組の皆さんはどう想うのだろうと思いを馳せる様な、これを広く公開することに意義はあると思い、そしてずっと関わるスタッフさんの息づかいも感じ、1から何万も一つ一つ衛星や惑星が生まれて無くなっていく様な、宇宙がそこに在りました。
「ヌ座敷わらしエ(勝手につけました)」苦笑
の1人の観客としてひっそりと居らせて頂きました。

僕にとっては、とても必要な時間だったんです。

in the park

in the park

少女東京奇襲

スタジオ空洞(東京都)

2024/04/24 (水) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

一言で言うと、「良かった!面白かった!」になっちゃう。一つの事実に対し、複数人の感情が存在する状況下、期待すること、期待度合いは一致するのか?大切な存在を考えさせられる良い作品です。

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