最新の観てきた!クチコミ一覧

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ろりえの復讐

ろりえの復讐

ろりえ

新宿シアタートップス(東京都)

2024/04/18 (木) ~ 2024/04/24 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

オープニングダンスから「これ絶対好きなやつ!」とワクワクが止まらず、それを裏切られることなく終演。
復讐というほどおどろおどろしくはないPOPな展開も良いし、その裏にある父と娘の物語には涙。
あのお母さんがいてこその絆なんだろうなと。
終盤の展開はほんと面白い。

池〇〇作品のパロ…オマージュ最高。
夢は叶わないかもしれないが、夢をあきらめちゃいけないね。
ベタだけど、そんなメッセージを受け取った。

もう一度見る予定なので、次はもっと近い座席であかりんセンターの表情を確かめよう。

Ulster American

Ulster American

本多劇場グループ

「劇」小劇場(東京都)

2024/04/17 (水) ~ 2024/04/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

よくわからなかった。いや、ラストの混沌と狂気を演じた芝居の凄さはひしひしと感じた。
ブラックコメディとの事で、割と笑いがあったが自分はほとんど笑えず。
ただ、環境により形成されたマインドはそう簡単に変わらないよなぁ、平和な世界なんて夢かなぁ、なんて考えた80分だった。

第37回公演『ライダー』

第37回公演『ライダー』

激団リジョロ

シアターシャイン(東京都)

2024/04/12 (金) ~ 2024/04/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

登場や退場の仕方がスモークなどでとても工夫されていてワクワクしました。リズミカルな話の展開や、迫力あるセリフでとても面白かったです

雨降りのヌエ

雨降りのヌエ

コトリ会議

扇町ミュージアムキューブ・CUBE05(大阪府)

2024/03/09 (土) ~ 2024/03/30 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

超面白かったです…!
脚本の笑いと文学性のバランスが絶妙ですね!
と、考えているとコトリ会議さんの舞台は、笑いとメッセージ性を切り離していないことに気づきました。(多分)

役者の皆様の演技も抜群でした。若旦那さんはもちろんですが、個人的には原竹志さんの演技に来るものがありました。

絶望という名のカナリア

絶望という名のカナリア

甲斐ファクトリー

小劇場 楽園(東京都)

2024/04/23 (火) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしかったです。オムニバス形式の舞台でテンポよく話が進みよかったです。意外とR指定な内容でワクワク(というかニヤニヤ)しながら観させていただきました^^

雨降りのヌエ

雨降りのヌエ

コトリ会議

扇町ミュージアムキューブ・CUBE05(大阪府)

2024/03/09 (土) ~ 2024/03/30 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

3/1~3/31まで毎日休まず10時〜22時まで劇場に劇団員が誰かしらいて、仕込みからバラシまで、そして上演以外にも入場無料な様々な企画盛りだくさんな公演を実施するという。
作り手側にも観客側にも「劇場に足を運ぶ」ということを考えさせられる企画だと思った。

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有料公演の短編のうち『第夜話』『第空話』『第形話』『第蓋話』は、いずれも”二一二四年一〇月五日二十一時”という100年後の設定だが、100年後ぽかったりそうでなかったり。
4話ともが同じ時間の設定ということは、並行世界なのだろうか。
パンフレットの話にあった「朝の自分とプール帰りの自分とが、まるで分身したかのように錯覚した。」ということや、『第形話』には兄の分身が出てくるので、単なる並行世界ではないのかもしれない。


『第夜話』『第形話』の妹との話は、死んだはずの兄がそこにいたり、分身がいたりすること以外は、割と現実味がある。一方で『第空話』『第蓋話』の弟の話は”火星””宇宙人”に象徴されるSF的なコトリ会議らしさがある。
妹に対する兄と弟に対する兄とは同じようで違うのである。
兄はどの話にも姿を現す。
『第夜話』では離婚する妹夫婦のところへ、兄がいて、離婚届に”くまさんはんこ”を押して邪魔する。
『第空話』では火星に向かう宇宙船の最低客室内に弟の友達をずっと見続ける(そしてうちわで天井と壁を表現してくる)兄がいる。
『第形話』では死んだ兄は車のトランクに入っていて、兄の分身が車の助手席に乗ってくる。唯一言葉を発する兄(でも分身だし、言葉が発せられるまではリアルに長い)
『第蓋話』ではコトリ会議おなじみ例のアレ(宇宙人のアンテナ)を兄がつけている。


短編5作品、いずれも2回ずつ観劇した。
CUBE05という小さい空間であっても、上手から見るか下手から観るかで印象が変わるし、作品の組み合わせによっても印象は変わるのかもしれないし、同じ組み合わせだからこそ理解がより深まる印象もある。
(とはいえ『第夜話』と『第空話』は2回とも同じ組み合わせで観劇したが、『第形話』と『第蓋話』は『第糸話』と組み合わせて観たのでいうほどそうでもないかもしれないが。)

1回目見た時は割と見たままを受け止めた
夜「ああ、離婚を止めに来てくれたのかな」
空「火星に行くのはコトリ会議だよな」
形「なかなか会話が始まらないコトリ会議好き」
という平々凡々な感想だった。
2回目の『第夜話』『第空話』の組み合わせを見てから、「もしかすると死んだ兄が、弟、妹たちを死から助けようとしているのかもしれない」となった。
それは”火星”は死ににいく場所(死後の世界)かもしれないと感じたからだ。だから、地上にいる妹夫婦は死から守ることはできるけれど、火星に行くことにした弟を死から助ける術はないが、少しでもかなしいことのないようにしたいとここにいるのかもしれないと感じた。
この後に『第蓋話』の1回目(正確にはこの前に、通し稽古を無料で拝見した。)で火星人のアンテナをつけた兄を見てそれが自分の中ではやっぱりそうなのかもしれないと思った。兄はやはり死んでいるのだと思った。
弟にアンテナがつけられる前にそれに手を伸ばす(が成功しない)兄を見て、弟を死なないように守るためにきたのだと感じた。
「おつけものが美味しくなりたい」と願う弟が、その願いを叶えるか問われ「わからない」と答えるのは大好きな兄のようにおつけものを食べたいが、その願いを叶えると死んでしまう=兄の思いに応えられないからなのかもしれない。と感じて、涙が止まらなかった。
『第形話』でも、兄の分身が120km出ているときに助けてくれる。そして死んだ身体の兄を捨てようとしていたことを分身が引き受ける。

兄は、弟たちも妹たちも本当は大好きで。でもそれを表立って見せる人ではなかったのかもしれない。
そして、弟たちも妹たちもそんな兄のことが怖かったり嫌いだったりがあっても、それでもやっぱり大好きだったんじゃないか。
そして『第形話』の死んだ兄のスマホから「俺は生きてるぞ!」と音声で流れるのは、生きている分身がいるのかもしれないし、並行世界で生きている兄がいるからなのかもしれない。

2話観るだけでも十分に楽しめる構成にはなっているが、4話通して1作品という気持ちもある。
この1か月たっぷり公演だからこその4編は、コトリ会議にとってもチャレンジだったと思うが良質だったと思う。

そして短編の残り1編『第糸話』は他の4編とはまったく違う、コトリ会議の劇団力が総動員されたすさまじい、しかしそれでいてバカバカしい(褒めてる)作品だが、すべてをGet Wildとスペースコ●ラがもっていってしまうのである。
そこもなんか潔い。それもまたコトリ会議なのである。
このパターンのコトリ会議はコトリ会議のカラーを示す上でも大変貴重だと思う。
定期的にやるべきである(いや、そうでもないか??)。

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短編の公演以外の時間は、いつでも無料で劇場内に入れて何かしらの催しが観られたり、参加できたりの企画が目白押しだった。
仕込みから上演までのスタッフワークをはじめ、公演前の打ち合わせだったりも無料で見られる。
過去の台本や没台本を読んで、そこから必要な道具を作ったりして台本を持ちつつ上演したり、短編の上演があったり、という演劇的な企画から、劇団員がそれぞれの特技や趣味を活かして、舞台美術(「異人」と呼ばれる)をデッサンしたり、毎日絵を描いたり、麻雀をしたり。
ゲストを呼んでのトークショーがあったり。
平日の企画は社会人にはなかなか参加が難しく、泣く泣くあきらめたものも多い。

吉田さんの麻雀は、ほとんど麻雀を知らない私はただただ見ているだけだったが、わけわからない言葉が飛び交ったりするのを見ながら、「麻雀は演劇。とても高度な演劇。」と感じた。

無料企画の上演の中で拝見できた、花屋敷鴨さんの「お写真」という15分程度の作品は、とても味わい深いよい作品であるので、もっといろんな人に見てもらえる機会があればと思う。
他の過去作も観たかった…。

それから劇団員の生誕祭もあった。
花屋敷さんの生誕祭には準備時間から拝見させていただいたが、当日にお題をもらって、そのお題を実現させる劇団力だったり、劇団外へのアプローチは凄まじかった。
地方各地で様々な企画に参戦しているコトリ会議の強みを感じた。

無料企画の中でも『ヌ野エ~ヌ家エ』という、22時閉館後~翌日10時開館まで劇場外から劇場を夜通し見守るという正気じゃない最高にバカバカしい(褒めている)企画を3月の後半に持ってくるという無謀さ。
こんなアホな企画(褒めている)に参戦しない手はないと最後まで参戦したが、終電まではいてくれた人、朝までいた人、丑三つ時に差し入れだけ持ってきて去っていた人、丑三つ時過ぎから参戦した人、始発でやってきた劇団員等々、コトリ会議がいかに愛されているかを感じることができたし、劇団員の山本さん、若旦那さんとがっつりとお話することもでき、「演劇」の上演ではないがその延長のようなものも感じることができ、またこの体験が今後のコトリ会議に反映するのかどうかな、というところを、今後、見守っていかなくてはならないと思っている。

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3/31最終日、バラシも終わってがらんどうな劇場にテーブルやお茶セットを用意し行われた「茶」という企画も、「もてなさないです」と書かれていながらも、過去の上演の動画を見させていただいたり、いろいろお話したり。
でも自由に過ごしている劇団員をただ眺めていたり、最後の最後までコトリ会議という感じだった。

「劇場に足を運ぶ」ということによって、「演劇」だけではない「観劇」だけではない何かを体感し、「演劇」の、「観劇」の秘めたる可能性というものを改めて認識できたように思う。

コトリ会議の皆様、1か月間、本当にお疲れさまでした。

朝日に願え 春公演

朝日に願え 春公演

朝劇三軒茶屋1年ロングラン公演

三軒茶屋orbit(東京都)

2024/04/17 (水) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初めての朝劇 体験は新鮮だった。珠玉作。
説明にもあるが、この店のママで 私 馬淵愛理(守谷菜々江サン)の母が倒れ脳死状態。この脳死状態を巡り私と店の従業員 島崎貴明(佐瀬弘幸サン)、常連客2人--佐山香織(新野七瀬サン)・佐山浩司(世良佑樹サン)による濃密な会話劇。そもそも私以外の他人は、医学的または法的な建前という理屈、一方 私は唯一の肉親(娘)で色々な思い その感情が溢れる。相容れない理屈と感情の不毛な激論、その狭間で揺れ動く心、答えが出せない もどかしさ そんな整理出来ない心持を巧みに表す。

簡単に結論付けられない<生と死>の問題、その尊厳に係る会話は、あちこちに漂流し どこに落ち(辿り)着くのか関心を惹く。脚本 テーマは難しいが、演出はシンプルなもの。この会場(三軒茶屋orbit)をママの店に準え、激情した気持を落ち着かせるためにカラオケで歌う。観客は、ほぼ中央にある演技スペース(舞台+カウンター内)の周りに座っているが、その至近距離ゆえ臨場感は凄い。

上演前から 愛理は舞台上のクッションで寛いでいる。そして 唐突に店入り口から従業員、常連客2人の計3人が入ってきて 愛理と脳死に係る激論を交わす。当初、この人たちとの関係が不明であったが、だんだんと分かってくる。同時に親戚でもない 他人がここまで親身になって議論するのか、といった疑問が生じた。脳死を受け入れること、それは親族と他人とでは感情の度合いが違うのではないか。勿論、感情(精神面)だけではなく、病院(見舞い)へ行くといった肉体的な面、病院費用といった経済面等、諸々の負担があることは承知しているはず。ママが倒れてからの状況・経過が判然としないため、脳死の選択という<肝>の部分だけをクローズアップさせたドラマ。
(上演時間55分)【オールシーズン】追記予定

絶望という名のカナリア

絶望という名のカナリア

甲斐ファクトリー

小劇場 楽園(東京都)

2024/04/23 (火) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

第10回記念公演。面白い、お薦め。
人の生きる価値とは…。答え(解)があるような無いような漠然とした問い掛け、それを舞台という虚構性を通して浮き彫りにしていく。その独特の世界観が観客の関心と興味を刺激する。人間はモノではない、そこには喜怒哀楽といった感情がある。しかし物語ではモノ扱いのようで、世間の無関心であり哀れみといった光景が見えてくるようだ。

少しネタバレするが、物語は3つの場面で構成され 必ずしも夫々が直接的に交わることはないが、それでも交錯した展開といった感じがする。タイトルから想像はつくが、人生に「絶望」した1人の男を巡る狂気にして驚喜(語弊があるかも)、そして喪失と再生のドラマ。

現実にありそうなシチュエーション、そこに男の孤独・悲哀といった心情を描く。全体的に澱のような不快さ、そして滑稽でありながら どこか不気味な雰囲気を漂わす。公演の面白さは、脚本・演出は勿論、表現し難い情況をしっかり伝える役者の演技力であろう。見応え十分。
(上演時間2時間 途中休憩なし) 追記予定

花影

花影

臼井智希プロデュース

シアターバビロンの流れのほとりにて(東京都)

2024/04/23 (火) ~ 2024/04/24 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

新撰組内の確執・抗争を描いた群像劇。特に近藤勇や土方歳三率いる佐幕派と伊東甲子太郎率いる御陵衛士との対立・抗争、山南敬助の隊規(局中法度)違反に伴う切腹など、史実を盛り込みながら<池田屋事件以降の新撰組史>を綴る。

新撰組を歴史---幕末という一時期に狂い咲きした徒花のように捉える。決して肯定しているわけではないが、それでも隊旗の「誠」に込められた意は、それを貫き通すこと。組織という枠は、時として 人の友情 繋がりを壊す無情なもの。物語は、藤堂平助と仲の良かった 晩年の永倉新八が記者に語るという回想形式で紡いでいく。

公演の見どころは、スピードと迫力ある殺陣・アクションシーン。型に嵌った殺陣ではないが、連続した力業とスピードで魅せる。特に土方歳三と山南敬助の対決は圧巻。当日「上演に関するお知らせとお詫び」が配付されたが、それには沖田総司役の志嶺雛さんが稽古中に怪我をしたため殺陣シーンをカットしたと。それでも違和感なく楽しむことができた。出来れば 新撰組一番隊 隊長の殺陣はどんなものだったのか観たかったな。一方 気になったのは、女優陣の声が小さく音楽が被さると聞き取り難くいこと。もう少し声量というか 力を込めた台詞(言葉)回しがほしい。

当日パンフに作 演出の臼井智希氏が、「新選組の史実には不明も多く、舞台はあくまで虚構ですが」と記しているが、だからこそ 逆に不明なところを想像し 描くといった面白さを観せてほしかった。例えば、山南敬助の隊規違反する迄の背景と心情の掘り下げ、伊東甲子太郎との考え方・方向性の違いを鮮明にする。史実の不明・曖昧なことを独創的に描くことによって、物語に幅と深みが出ると思うのだが…。
⭐4と思ったが、伸び代を考え 敢えて辛口評価
(上演時間1時間50分 途中休憩なし) 追記予定

ヴィンランド・サガ

ヴィンランド・サガ

舞台『ヴィンランド・サガ』2024製作委員会

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2024/04/19 (金) ~ 2024/04/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

DisGOONieの2.5次元が初めてとは知りませんでした。もうとっくにやっているものと思っていました。
私が見たのは「海の果ての果て」プレビュー公演ですが、明日が初日とは思えないくらいの熱が入っていて良かったです。橋本くんがカンフェティで語っていた「子どもの頃の表現」も、ああこれかと分かって納得です。みなさん、千秋楽までお怪我などなさいませんよう。

朝日に願え 春公演

朝日に願え 春公演

朝劇三軒茶屋1年ロングラン公演

三軒茶屋orbit(東京都)

2024/04/17 (水) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/04/24 (水) 11:30

続いて、オールシーズンチームを観た。驚いた。役者が変わることで、こんなにも芝居が変わる!57分。
 物語のスタートや展開は同じだが、冒頭から雰囲気が違う。決断から逃げた愛理(春 やまうちせりな/オ 守谷菜々江)を追って他の3人が来るのだが、春では冒頭でも攻撃的だった香織(益田有華)がオールでは浩司(世良佑樹)に変わったことで攻撃的には入らなくなった。恐らく男女の違いによるものだと思うが、それに合わせて春では唯一の男性だった島崎(佐瀬弘幸)のテイストが大きく変わった。これを演じ分ける佐瀬が見事。夏では島崎を堤千穂が演じ、4人全て女性となるので、これも観に行かなくては…、と、役者の違い、男女の違いで大きくテイストが変わる芝居を楽しんだ。

絶望という名のカナリア

絶望という名のカナリア

甲斐ファクトリー

小劇場 楽園(東京都)

2024/04/23 (火) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「八月のモンスター」「愛犬家」と素晴らしい作品を送り出してきた劇団が、第10回公演として新作を上演した。久しぶりの新作なので、期待半分だったのだが、いい意味で裏切られた。記念公演として期待以上の出来だった。この劇団さんはいつも役者陣が素晴らしいのだが、今回も熱演!特にトラ丸さんは、人生に疲れた男がピッタリすぎるくらいで、今までの作品の中で最高の演技でした。
演出は、劇場の特殊性を利用して場面場面をきれいにつないで2時間がストレス無く、アッという間にラストまで。これ以上はネタバレになるので割愛しますが、とにかく、もう一度観に行きます!
まだ、4月ですが今年一番の作品でした。

朝日に願え 春公演

朝日に願え 春公演

朝劇三軒茶屋1年ロングラン公演

三軒茶屋orbit(東京都)

2024/04/17 (水) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/04/24 (水)

9時開演の春チームを観た。巧妙な会話劇だが、朝から観る話じゃないってとこも…笑。いい芝居です。(5分押し)55分。
 突然、始まる。4人の登場人物がほどなく揃い、「せっぱ詰まった」感にあふれた会話を始めるのだが、4人の関係が(説明がないのに)徐々に分かる展開は見事。扱われているのはシリアスな話題で、時に深刻にもなるが、4人の立ち位置の違いや、年齢や経験の差から来る思いの違いが現われ、最後は余韻を残して終わる。よくできた芝居だし、ちっちゃいカフェでの公演なので臨場感がある。場所を活かした演出も巧い。

絶望という名のカナリア

絶望という名のカナリア

甲斐ファクトリー

小劇場 楽園(東京都)

2024/04/23 (火) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初めからエンジン全開 大変面白く見逃せませんよ 是非見るべきですよ〜

王様と私

王様と私

東宝

日生劇場(東京都)

2024/04/09 (火) ~ 2024/04/30 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

19世紀後半、ヨーロッパ列強がアジアに植民地を拡大していたころのお話。シャム(今のタイ)国王の子供たちの家庭教師となったアンナ・レオノーウェンズの回顧録が元になっている。それが小説となりミュージカルとなった。デボラ・カーとユル・ブリンナーが主演した1956年のミュージカル映画が有名である。主題歌の「シャル・ウィー・ダンス?」はだれでも知っている名曲だ。

内容を一言で言うと魔法を使わないメリー・ポピンズである。もっともこのメリーの基準は欧米は進んでいてアジアは野蛮だということで、それを何のためらいもなく貫き通しているのが心地良いくらいだ。まあそういうことを教えるために雇われたのだから当然なのだが、違和感がしばらく脳内にとどまった。

明日海りおさんの歌声はスムーズで解放感に溢れていてお話が進むにつれどんどん調子を上げて行った。北村一輝さんはあのくどさというか脂っこさというか、そういう持ち味を封印して頑固な国王をコミカルに演じていてちょっと驚いた。また、シャムの装飾や衣装が実によくできていて感動的である。迷いつつのスタンディングオベーション。

ろりえの復讐

ろりえの復讐

ろりえ

新宿シアタートップス(東京都)

2024/04/18 (木) ~ 2024/04/24 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いい意味で学生演劇的なしゃかりきなノリや熱量、さわやかさを感じた。

ピーチボーイズ

ピーチボーイズ

Peachboys

シアター711(東京都)

2024/04/23 (火) ~ 2024/04/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白いとか面白くないとかではなく、凄く心地良い時間を過ごせた。今更ながらに思うのはもっと前からこのシリーズを観ておくべきだったということ。
80年代を席巻した『グローイング・アップ』という馬鹿映画シリーズがあった。ただ女の子とSEXしたいだけの馬鹿ガキの奮闘コメディ。まさかのイスラエル映画だったが、世界中、人類の性欲は国境を越えた共通言語。馬鹿受けした上、似たような作品が無数に大量生産された。ちょいエロが絶大な支持を受け、日本でも延々テレビで放映される。勿論今作もこれを踏襲した作り。

主人公は永遠に童貞であり続けなければならない呪いとともにある三人組。だがそれが故に観客も共感し支持し続ける。恋が成就する寅さんなんて観たくはないんだ。しかし今回は最終作、12年のシリーズを完結させる為にはこの無限ループを終わらせないといけない。登場人物も観客も覚悟の上、さあその終わりをきっちり見届けさせてくれ。

エヴァンゲリオンだとかビーチボーイズ、ドラゴンボールにドラクエ。観てなくても何となく知ってるネタで攻めてくるので安心。

主演の菊池豪氏の水を得た魚のように生き生きとした演技。生涯二つとない役者冥利に尽きる当たり役を手にした誉れに満ち溢れている。
川本喬介氏はアンタッチャブルの柴田っぽい切れのある芝居。
山川恭平氏はつぶやきシローっぽくもある。

三宅法仁(のりひと)氏は前説からヒムロックからキムタクから凄かった。観客のハードルを下げさせる弁舌が冴え渡る。
島田雅之氏は脂ぎった反町隆史、錦野旦っぽくもある。
熊野善啓氏は岸田総理からつよポンから強キャラで笑わす。
福永理未さんは可愛かった。
東京AZARASHI団以来の根本こずえさん、流石に魅了する。

ある種の連中は絶対に見逃してはならない。ここは君の為に用意された世界。思い当たる方は是非観に行って頂きたい。特典満載の祭前かぶりつきチケットがお薦め。

ピーチボーイズ

ピーチボーイズ

Peachboys

シアター711(東京都)

2024/04/23 (火) ~ 2024/04/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

本当にくだらない くだらな過ぎて しかもそれを凄く上手い演者さんがやるもんだから 頭がバグる 物語も破綻どころかそもそも無い 毎回思うがある意味熱海殺人事件と同じインパクトを受ける とても心地よい 伝わるかな?

ネタバレBOX

最終公演ではあるが続ける余地は残したエンディング...期待してます
ブルースが聴こえる

ブルースが聴こえる

WAO!エンターテイメント

アトリエアーサム(大阪府)

2024/03/26 (火) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★

安定感のある劇団 正統派で小難しいメタファーを使う事なく、スーッと入ってくる
政治家(市長)の考える幸せ=ホームレスの幸せではなく、人各々に幸せの基準が異なるのであるが…
市長も過去のプロセスや環境に基づいて信念を貫くのであるが…
過去のように泣かせる場面はほぼ皆無だが、人間の生について考えさせられた…
満足ですが、客入りは雨☔もあり10名程度 SNSをもっと活用すれば良いのに…

映画のパロディ

映画のパロディ

コンプソンズ

下北沢 スターダスト(東京都)

2024/04/18 (木) ~ 2024/04/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/04/14 (日) 13:00

当日パンフレットに断り書きがあるように映画のパロディに特化したワケではないコント集。
いくつものコントの途中にショートコント集を二度挟み、最後は長めのもので〆る構成にもさることながら一編のコント終わった後に「……というコントをやりたいんだが」と大宮さんが出演者の一人に相談/提案する部分が附加される前半で使った形式がバックステージ系の変奏のようで斬新。
そしてあれこれパロディを含んだ内容、笑った笑った♪
こういう「あれ、何を観ていたんだっけ?」なものも好きだなぁ。(爆)

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