hasegawaayumu(MU)の観てきた!クチコミ一覧

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閃光

閃光

reset-N

王子小劇場(東京都)

2008/07/24 (木) ~ 2008/07/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

Tokyoでナンバー1(暫定)
「私小説」ならぬ「私演劇」は、メタ構造を用いて三人の夏井さん(作家)が登場する。それらが格闘し、浸食して行く様は、普遍性を持ってぼくらの領域まで浸透する。

スタイリッシュであることや、過去の生々しい自己たち、「ヌーヴェルヴァーグを始めた」ことなどに触れつつ、全ての観客が脱落しないようにフォローして、それがユーモアにまで昇華してることが素晴らしい。

メタ構造って言ったら、頭使いそうだけど、これくらい頭は使って当然。村上春樹の小説を読むときくらいの頭の使い方はしたいよね、演劇見てても。2008年、東京でナンバー1。

この独特な劇構造が、くまなくフォローされている客観性に一役も二役も担っているだろう、ドラマトゥルクの長島確さんにも心からリスペクトします。剥き出しなのに美しいギリギリを攻めてる。

ネタバレBOX

最後のUA、個人的に大好き。
あと俳優(というよりも本人)夏井さんの生々しさは必見(笑)。
リッチマン

リッチマン

拙者ムニエル

吉祥寺シアター(東京都)

2009/06/12 (金) ~ 2009/06/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

10年来の拙者ムニエルファンですが、今回は必見。スマッシュヒット。
吉祥寺シアターを横に変形した舞台作りをしていて、距離がとても近くなんかリッチ。セットにも明治チョコのような渋い配色で「Rich man」って書かれててリッチ。

全体的に3編の連作でまとまりもよく、僕自身がナレーターのせいか、面白いラジオCMによくある構成に似てるなーって思って、観ながらずっとワクワクしてました。転換のライトも曲もダンスもいままでよりどこかシックで。それがすごくよかったです。

個人的に第二部が好き。山ちゃんと千代田さんがほとんど@で出ずっぱりな上に、天下一ラーメンのシーンで加藤啓さん演ずる「みずほくん」が突っ込むシーンには鳥肌立って笑った。このギャグが綱渡りで繋がってく着眼点がたまりません。

あと町田カナさんがすんごいハマってて、昔にreset-Nで観た印象と全然違って、それも大満足。すごいハマってた(笑)素敵&惚れました。

ネタバレBOX

ネタバレというほどではないのですが、次回MU(9月公演)に寺部智英さんと石川ユリコちゃんが出演してくれるので、頑張ります。

寺部さんは冒頭のワンルームに入るキャパの説明のとこがツボでした。
ユリちゃんは可愛いのに天下一品の店員ではガサツで、ギャップがよかったです。


あ〜〜それにしても、山ちゃんと千代田さんがほとんど上半身が裸で出てる、あの独特の緩和してるムードが大好き。ラストの方、なぜかターミネーターだし(笑)町田カナさんが遺骨にAEDするところもめちゃめちゃ笑った。
不滅

不滅

鵺的(ぬえてき)

「劇」小劇場(東京都)

2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了

満足度★★★★

エレファントムーンが好きな人、ぜひ鵺的も。
このフライヤーみたく、まったく白紙の状態で観劇して、次々と出て来る言葉たちでパズルを埋めて行く作業が面白いです。ですが、感想は中身に触れないと書けないので、一応改行しておきます。[観劇日時/木曜昼・満席]







「殺人における加害者と被害者」は、エレファントムーンの近作ともモチーフが似ていて、緊張感ある空気含め、エレファント好きな方はきっと気に入るかと。

「現実がそのまま現実に着地」するのが前回の鵺的だったんですが、今回の「現実から気付くとファンタジーに着地」する部分もエレファントムーンに似ています。設定上で、リアルに固執しすぎるよりも多少の気になる点も含めてファンタジーにしないと、重過ぎるテーマなんだと両劇団を観て思います。

加害者に対する肩入れや感情移入、また「彼も被害者なんだよ」的なよくあるセオリーの流れが一切なかったのがよかった。彼自身が自分の不可解でエラーな部分を抱え込んでいるから。だからこそ、彼の恋人が「人の心」についてつぶやく瞬間が、ギリギリのロマンチックだと思うし、あのシーンが忘れられないです。

ネタバレBOX

私見ですが、何万人の中にエラーが1人くらい生まれるのは当たり前で。エラーと呼んでしまう自分も自分なんですが、それが冷静な判断だと思うんです。下手に心の闇とか、肩入れして探るのもいいけど、エラーって言いきっちゃう強度も必要だと思うんです。その強度がないと太刀打ち出来ないくらい、酷い事件が多過ぎる訳で。

そこで鵺的では、加害者に対する肩入れや感情移入、また「彼も被害者なんだよ」的なよくあるセオリーの流れが一切なかったのがよかった。彼自身が自分の不可解でエラーな部分を抱え込んでいるから。だからこそ、菊地未来ちゃん演じる恋人が「彼にも人の心があった」とつぶやく瞬間が、ギリギリのロマンチックだと思うし、あのシーンが忘れられないです。

ラストは、こちらもセオリーを覆すような展開になるんだけど、『告白』とか読んでる僕らなら、全然許容範囲。設定はファンタジーな部分があるんだけど、あの無言でしか行えない行為たちをリアルに感じます。
恋する剥製

恋する剥製

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/06/22 (火) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度★★★★

どこか懐かしいギャグ漫画のようなキッチュさ
と、公演を重ねるごとに、メッセージや風刺がより鋭角化されているような気がします。それが同居してるのが面白いです。『空耳タワー』に続いての観劇になりましたが、後半からラストの高揚感はここでしか味わえません。

そして、俳優のみなさんのクオリティが高過ぎて。書ききれないです(笑)

クボカンと花戸くん、幸田尚子さんとタクシーくんが冒頭、いきなり掴んだら後はジェットコースターのようにキャラクターが湧き出て来るのも、やはり漫画的な楽しさ。

なのに金沢涼恵さんや奥田ワレタさんが、針で隙間を刺すようなタイミングとテクニックで、ドキッとするテーマやドラマをつぶやくからたまりません。

中川智明くんも最近多かった悪役ではなく愛すべき警察官(!)、森下亮さんとの絡みが最高です。

珍しく俳優について沢山書きまくってしまいましたが、それくらい、クオリティが高いです。感激。
ロングラン、あと少しで終わっちゃうので駆け込み推奨です〜。

ネタバレBOX

ネタバレってほどではないんですが、クロムモリブデン(また客演含む)出演者のみなさんは人気があっていろんな舞台で拝見しますが、こういったモードでの演技がOKなら、ストレートの会話劇でもコンテンポラリー系でも相当高いポテンシャルをいつも発揮出来る訳で、そこが羨ましいです。

エモーショナルレイバー

エモーショナルレイバー

ミナモザ

サンモールスタジオ(東京都)

2009/08/06 (木) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

エッジのある女性作家、必見。
ここんとこサンモールで立て続けで観た公演のなかで一番よかった。
年一回のスローペースなので未見の方も多いだろうが、間違いなくミナモザは僕の演劇ブックマークに登録決定。

会話劇としては繊細な作りなのに、大胆なキャラクタ同士の異人種交流(ギャル系とネカフェ難民、高学歴のドロップアウト、自意識系の地味な女性)があり、その交差するフィールドが振り込め詐欺の現場のような「犯罪」でしか繋がらないということを面白く思う。全然無理がない。しかも台詞がフライヤーの藤沢とおるのように細かく細かく細かく面白い。前半笑っちゃマズいのかなってなか我慢出来ずマイペースに小さく笑ってました。

だって冒頭でさ、演劇村の人間が擁護しまくるようなネカフェ難民なキャラクタを、ギャルが「この人の話つまんなーい」と一発で砕くエッジってすごいじゃん。演劇村崩壊だもん。ギャル役のシンクロ少女の名嘉友美さん最高(笑)。

女性作家(だけにもとどまらないんだけど)の多い「自分自分」っていう自意識全開のいわゆる「閉鎖されたセカイ系」はすんごい苦手なんですが。こちらはちゃんと世界を提示していたのがよかった。登場人物ではなく「作者」としての志が広い。振り込め詐欺をただのネタとして使う劇団は多かったけど、ちゃんと題材としてがっぷりつかみ、そこまで飛ばす志に心が動いた訳です。

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箱庭円舞曲の小野君が出てる(好演)からって訳じゃないけど、きっと箱庭円舞曲のファンの人は気に入るはず。構成が近いし。

あとMUに出演してもらった印宮くんもチャラ男やらせたら小劇場ナンバー1と睨んでたのですが、それがもう全開。絶対いるリアリティ。坂本健一くんもピンチヒッターで出演してるので、MU前回公演『JUMON/便所』を御覧になったかたは、是非是非おすすめです。

ネタバレBOX

暗転が多いとか、ラストがちょっとファンシーとか気になったとこもあるけど、最後の「戦争」ってラインは個人的な僕の思想にも近くすごいエッジだったし。戦争を放棄された、スポイルされた男たちの代替品についての考察は面白い。夜のシーンの照明などとても印象的。

「耳の無いパン屋」が、耳を切られたり(シガテラ)、フーセンパン屋(稲中卓球部)と勝手に古谷実っぽいなと電波を傍受(笑)もうごちゃごちゃしててイメージ湧きまくりんぐ。
肖像 オフィーリア

肖像 オフィーリア

シアターオルト Theatre Ort

自由学園明日館 講堂(東京都)

2007/02/01 (木) ~ 2007/02/04 (日)公演終了

    
(相対評価を避けるため★はどの公演にも付けていません)

Adam:ski

Adam:ski

スロウライダー

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2007/03/16 (金) ~ 2007/03/25 (日)公演終了

   
(相対評価を避けるため★はどの公演にも付けてはいません)

Dramatic Dancing

Dramatic Dancing

こちらスーパーうさぎ帝国

d-倉庫(東京都)

2009/12/17 (木) ~ 2009/12/21 (月)公演終了

   
(相対評価を避けるため、どの公演にも★は付けていません)

箱

メタリック農家

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/03/18 (火) ~ 2008/03/23 (日)公演終了

   
(相対評価を避けるため、どの公演にも★は付けていません)

悪い冗談のよし子

悪い冗談のよし子

拙者ムニエル

本多劇場(東京都)

2008/07/31 (木) ~ 2008/08/06 (水)公演終了

タオルミュージック
タオルミュージックのネタが大好きでした。
笑いの中のシニカルがちょっと濃くなっててそこも発見。
寺部さんは永遠の中学生決定。笑

「肉体の神秘」

「肉体の神秘」

おども

シアターPOO(東京都)

2007/10/13 (土) ~ 2007/10/14 (日)公演終了

    


(相対評価を避けるため、どの公演にも★は付けていません)

グッバイ・マイ・ダーリン

グッバイ・マイ・ダーリン

世田谷シルク

小劇場 楽園(東京都)

2009/08/06 (木) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

炎ちゃんと辻ちゃんは
そのまま9月のMU『片想い撲滅倶楽部』に揃って出演します。
御二人ともよろしくね。

先輩へのあこがれ

先輩へのあこがれ

動物電気

本多劇場(東京都)

2007/09/12 (水) ~ 2007/09/16 (日)公演終了

ホスト
松下幸史氏(MU出演決定!)から「ホスト」とは聞いていましたが、ああいうストーリーとは思いませんでした。ドンキホーテっぷりが猛々しくてよかったです。

(相対評価を避けるため、どの公演にも★は付けていません)

Caesiumberry Jam

Caesiumberry Jam

DULL-COLORED POP

タイニイアリス(東京都)

2007/10/12 (金) ~ 2007/10/15 (月)公演終了

       





(相対評価を避けるため、どの公演にも★は付けていません)

暗黒地帯

暗黒地帯

鵺的(ぬえてき)

「劇」小劇場(東京都)

2009/08/05 (水) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

感想は後ほど
後ほど詳しく書きます。すみません。
ここまでシリアスでいいんだって励みになりました。
好きです。

ナルシグナル

ナルシグナル

東京ネジ

王子小劇場(東京都)

2008/01/31 (木) ~ 2008/02/03 (日)公演終了

    
(相対評価を避けるため、どの公演にも★は付けていません)

東京

東京

赤坂RED/THEATER

赤坂RED/THEATER(東京都)

2008/03/13 (木) ~ 2008/03/23 (日)公演終了

       
(相対評価を避けるため、どの公演にも★は付けていません)

肖像の残滓

肖像の残滓

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

ザムザ阿佐谷(東京都)

2009/11/11 (水) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

川添美和ちゃん
次回、2月のMUでも熱演よろしくねー。

恋人たち

恋人たち

ブラジル

王子小劇場(東京都)

2006/11/29 (水) ~ 2006/12/05 (火)公演終了

総集編
ブラジル総集編の勢い。既視感は若干ありつつも、それすらもベスト盤の風格が。佐藤佐吉賞は手堅いんじゃないでしょうか。
主人公の四畳半のボニー&クライドたちは、心中という「無い未来」でしか繋がれない逆説カップル。その顛末は、勇気よりも結局事故によって後押しされるというリアルさがよかった。

(相対評価を避けるため★はどの公演にも付けていません)

1K~山手線の左下から愛を叫ぶ~

1K~山手線の左下から愛を叫ぶ~

劇団ギリギリエリンギ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/03/18 (火) ~ 2008/03/23 (日)公演終了

  
(相対評価を避けるため、どの公演にも★は付けていません)

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