G-kunの観てきた!クチコミ一覧

81-100件 / 384件中
ラムネ

ラムネ

みどり人

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/11/12 (木) ~ 2015/11/17 (火)公演終了

満足度★★★★★

ラムネの様な人生
荻野目じいさんやスナックのママが最高!
出落ち感もあるが2人の演技力が、
物語全体の緩急をつけているようで素晴らしかった。
また、ろうあ者のJKの役者さん、台詞らしいセリフがないゆえか、
しっかりと表情で語っていてラストの二話はとても刺さった話でした。

金沢…また行ってみたいですね。



ネタバレBOX

一番笑えたのはやっぱり姉妹の部屋でのペットの争い!
いるなーこんな似てる姉妹。そのお姉さんからも生きる力が伝わってきた。
自分自身を振り返る…そんな舞台でした。
ニホンオオカミはいなかった

ニホンオオカミはいなかった

十七戦地

小劇場 楽園(東京都)

2015/11/11 (水) ~ 2015/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

素敵なじかんの共有
良くも悪くも日本を造り上げここまでになした家の存在。
今時は田舎と切り捨てられるが、
その存在価値と悪習を正面切って描いた秀作。
家を血と地を守るために…三姉妹って、やっぱり三兄弟とは違うんだなぁ。
秘密の共有からその背徳の緊張感。
どうするの?見つかるの?告白するの?あーそっち?
ワクワク感もドキドキ感も感じられる欲張りで、
色々な事を考えさせられる熱い舞台だった。

舞台もさることながら、制作・運営も素晴らしかった。
狭い劇場で心地よく見るために、移動時は舞台にマットを敷いたり、
足の悪いお客さんのために前の席をつぶしたり、
狭い端の席のために全体を動かしたり。
見て観てのやるだけ団体とは違い、
心地良く見てもらおうという気概が感じられとても好感を持てた。
次回公演も楽しみにしています。

許されざる者

許されざる者

シンクロ少女

OFF OFFシアター(東京都)

2016/05/17 (火) ~ 2016/05/24 (火)公演終了

満足度★★★★★

BADEND観ました
ハッピーエンドに触発され、バッドエンドも観て来ました。
Wキャストを見比べる楽しさと、
魅力的な役者さんの演技を間近で見られたのはとても良かった。
現実社会ではきっとバッドエンド以上に醜い現実が付きつけられるんだろうな。
ナツコ役の宮本奈津美さんと根本宗子さんともに素晴らしく、
見られて良かった。

らいおんの憂鬱

らいおんの憂鬱

ザレ×ゴト

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/02/04 (木) ~ 2016/02/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

楽しい時間はあっという間。
終始ライトでポップな今時な空気感に包まれる。
悪く言えば緊張のない、良く言えば判り易く見やすい舞台。
テンポの良いセリフ回しと、小ネタっぽくセルフつっこみな笑いがちりばめられ、
重たい設定を気軽に楽しめるエンターテインメントに昇華する。
軽さの中にも、ロッキー、北村、ナナなど
物語が浮足立たない重り的なメンツが効いていた。
13人の登場人物それぞれが色合いと役割を持つ展開は作りがうまい。
作・演出の手腕も二重丸。
次回作にも期待します。

Popn' Mad Effecter

Popn' Mad Effecter

踊る演劇集団 ムツキカっ!!

d-倉庫(東京都)

2015/11/12 (木) ~ 2015/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

ダイナミックなエンターテインメント
エンターテインメントは楽しむこと!その通り、たっぷり楽しめた。
広大な空間を活かした躍動感あるダンスと、2階建てセットの立体感。
現代社会で忍者になろうという馬鹿ばかしさと、仲間を守る懸命な戦い。
まさしくダンシングコメディを看板にするだけダンスシーンは必見。
笑いは少々楽屋落ちの多用で「銀魂」的な香りもしたが…。 
何より若手の勢いを前面に出す力強さと勢いの半面、
大事なセリフが届かない。
広いステージの逆効果で奥まった立ち位置、
2階部分では声量がないと客席に届かず、
早口では残響でつぶれてしまう。ここはこれからの課題かもしれない。

ネタバレBOX

忍術の火、水、木、風をダンスで表現するのも秀逸。
ならではの演出で引き込まれた。
役者さんも要所をベテランが抑えて
若手の力を引き出すところはとても良かった。
若手も個性的でこれからの活躍が期待できそう!
10978日目の鏡

10978日目の鏡

劇団だるめしあん

十色庵(東京都)

2016/02/05 (金) ~ 2016/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

女子の脳内を垣間見る
静と動の様な感覚の2人の女性作家による5話オムニバスは、
30歳を迎えた女性のある一日の物語。
一人称的に女性の夢と妄想と現実が交差するファンタジックなストーリー。
取捨選択の戦いを重ねる日々は、男と女の性差を感じさせる。
女の子って大変なんだ…と思いつつ、男性社会の今に生きる男として安堵する。

新大久保のライブハウス公演では判らなかったが、
独立した物語ではなく一人の女性の物語だと…。
最後の最後で2人の作者の想いがまとまる抒情詩に惹きつけられた。
とても素敵な作品でした。

Gliese

Gliese

ピヨピヨレボリューション

シアターノルン(東京都)

2016/04/01 (金) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

心地よい夢物語
女子だらけの大所帯に、個性あふれるメンバー大集合!
しかしながらバランスが取れてスッキリ判り易くまとまって楽しめた。
やっぱり目を引くのは妄想女子のカワイユイ。
ちょっと痛い娘かと思っていたら
徐々にその世界に引き込まれ魅力いっぱいの女の子に!
昭和の歌番組的なセットもハマって夢物語にピッタリ、
そして単純明快で明日への希望に満ちてた物語を
うまくサポートしているようだった。
日替わりゲストでも楽しめるのでリピートも楽しそう。
またチャンスがあればお邪魔します。



ネタバレBOX

エンターテインメントして確立した歌とダンスはも応えアリ。
付け焼刃の見せ場とは一線を画す見事なパフォーマンス!
中でも主人公の妄想役を務めるちっちゃい娘のキレキレダンスは大人真っ青
(きっとかなりスキルのあるダンサーさんなんだろうなぁ)
久々にダンスで驚愕かんどうしました。
また、数少ない男子演者の一人で
主人公を発掘した編集のアリスガワさんの存在感とセリフ回しが良かった、
絶対いるいるこんな感じの人って妙に納得。
夢見る女の子のハッピーストーリーでした。
ちょっと遠いかなこの劇場。
ラバウル食堂

ラバウル食堂

劇団芝居屋

ザ・ポケット(東京都)

2015/11/11 (水) ~ 2015/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

心地よい時間
日常に起こるほんの小さな奇跡。そんなドラマを丁寧に紡いだ作品だった。
ラバウル横丁に関わる人々は当たり前の様でひと癖ふた癖あるキャラクター。
あのメンバーの誰かしらが周りに一人はいる感じが親近感を芽生えさせる。
食堂を営む親子三代(まだ見ぬ孫のエピソードを含め)の想いを軸に、
中華屋二代目のジレンマ、気のいい銀行マン、雑貨屋の倅、
母子の様な師匠と弟子、
様々なドラマをちりばめ短い時間にコンパクトにまとめ上げる演出も光る秀作。

贅沢を言えばもっと泣かせても良いかも?欲張りか。

ネタバレBOX

TV取材に浮かれる人々の姿は滑稽で判り易い。
ホームドラマは身近なリアリティと気持ちのデフォルメとも思う。
カメラマンの三脚にはPAN棒を付けてほしかった。
泥花

泥花

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2015/11/05 (木) ~ 2015/11/12 (木)公演終了

満足度★★★★★

骨太の演出力
フラットで広大な空間を活かしたエンターテインメント性あふれるステージ。
オープニングは力強い向日葵に囲まれ
暗闇に浮かぶ主人公はじめ君の独白。
とても美しく、そしてこの物語の扉を開ける力強い鍵だった。
一度死んだ日本が再び立ち上がる生命力と、
復興という大義に隠された暴力性。
人間が生きる根源である欲をキレイに具現化した舞台でした。
セットの転換、時間経過、場面移動、
すべてが連なる流れるような演出も楽しかった。
喜怒哀楽をストレートに感じる素敵な時間。
贅沢を言えばもう少し泣かせてもらってもいいかもしれない。

ネタバレBOX

客席まで降り注ぐ花びら、迫りくる機関車、ダイナミックな舞台演出に感動。
しかしながら、誰がスタッフで誰がお客さんか判らないが
、扉を入っても通せんぼ、受付のおしゃべりタイムはいただけなかった。
お芝居がすこぶる良かっただけに残念でした。
許されざる者

許されざる者

シンクロ少女

OFF OFFシアター(東京都)

2016/05/17 (火) ~ 2016/05/24 (火)公演終了

満足度★★★★★

ハッピーver。幸せなのか?
面白い。
魅力あふれるキャラクターを備える5人と、
リズミカルにクロスする場面と会話。
難しい事抜きに楽しめた。
カオスな人間関係が蠢く濃密な物語、許されざる者は誰だったのか?
やっぱりみんな?なの?
とにかく、時間をやり繰りしてバッドエンドもぜひ観たい。
間に合うかな?

ネタバレBOX

本のキャラクターが良いのか?役者さんの演技がスゴイのか?
魅力たっぷりな許されざる5人。
とくにサヤカとナツコは両極端で相反するSとNの様。
しかし根底は同じ人間、
欲と煩悩に左右される女の性と、母なる女の強さは同じだった。コズエもね。
で、許されさるものは誰
ヘイセイ・アパートメント

ヘイセイ・アパートメント

劇団 贅沢貧乏

江東区北砂の一軒家(東京都)

2015/04/10 (金) ~ 2015/05/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

未体験ゾーン
初めての感覚に包まれたひと時。
これほどまでに人の息遣いを間近に感じ見ることができたのははじめて。
状況を飲み込み楽しめるまで少々時間を要しているうちに
物語は進む…。
それぞれの事情をかかえた女たちの非日常の一コマ。
やっぱりリピートしてみないとかな…。
前作との繋がりを匂わせるも、見てないものにとってはチョット
辛いところもあるかな。

劇読み!6

劇読み!6

劇団劇作家

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/05/04 (水) ~ 2016/05/11 (水)公演終了

満足度★★★★★

「あの子の飴玉」坂本鈴さん
新鮮で鮮烈だった舞台『あの子の飴玉』。
リーディングを初めて見ましたが脚本のドラマ性がクローズアップされて、
作者の意図が判り易く衝撃的に面白かった。
舞台版で良く理解できなかった部分や、
台詞が聞き取れなかったところもしっかり伝わってきた。
改めて秀逸な脚本に魅せられた。
また舞台とは違って、妹の実果子を河南さんが演じていてるのも良かった。
やっぱりこのポジションは彼女がハマる気がする。
あらためて台本読んでみたかったな。
開演前に販売していた様ですが考えてるうちに来なくなって、
帰りでいいかなーと思ってたら、終演後は売ってなかった。…残念。

もっと超越した所へ。

もっと超越した所へ。

月刊「根本宗子」

ザ・スズナリ(東京都)

2015/05/09 (土) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

爽快だね
斜めから視点をそらしたりせずに一刀両断ストレートなお芝居でした。スピード感あふれるセリフ回しとテンポ感でありがちな一人上手的なところがなく、4組の男女の会話が絡みつき進む展開も判り易く心地よかった。そう、「心地よかった」。超満員の客席を見れば、様々な意見や感想も、好きも嫌いもあるけど、しっかりと構築された世界観ときっちり演じきる役者を揃えた心地よいエンタテインメントでした。

ホテル・ミラクル2

ホテル・ミラクル2

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/09/18 (金) ~ 2015/09/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

歌舞伎町はミラクル
ホテルの一室で男と女の夢と欲が交差する4つの物語。夫に愛されたい妻と妻では勃たない夫の「こうかん」。自身の存在意義にとらわれる普通の風俗嬢とお客の「砂と棒」。ともに良かった。短編なので難しいところだがもう一つ踏み込んだ流れを観たかった。
シンプルながら状況が判り易い舞台装置セットもおもしろい。しかし、男と女の物語なのだからもっと表情や振る舞いの演技を観たかったが、いかんせんL字配置の客席は、場所によって役者の表情が判らない難点が…。

ネタバレBOX

設定的も演出も大変は面白かった。一つ思った事は、判り易くするならもっとHさはソフトに、人間の本性に踏み込むならもう一歩エロティックでよかったのでは?
HOME!!

HOME!!

[DISH]プロデュース

テアトルBONBON(東京都)

2016/08/24 (水) ~ 2016/08/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

どこまでも自由に。
軽快で心地よいテンポで展開する物語。
リズミカルな流れで設定説明が展開されてるかと思えば、
そののままメインストーリーへ引きずり込まれる。
親爺は親爺、兄は兄、子どもは子どもらしく、
キャラも年齢もマッチした配役も秀逸。
余計な事を慮らずとも物語へと引き込まれる。
メインテーマの「ホーム=本当の家族」が徐々に見え始め、
頭からちりばめられてきた伏線が大きく一つになる心地よさ。
役者陣も力のある方々そろい、
あの歪で非常識な兄妹をより魅力的に増大する。
時折挟まれるギャグは感性の問題で好き嫌いが分かれるところ。
僕など年齢の高い人には受けると思えわれ。
心地よい素敵な時間を過ごせた秀逸な作品、
みんなにみてほしい作品でした。

ネタバレBOX

痴呆の父から、地下の大テーマパークまで、
物語が広がるにつれ散漫になりがちなところ、
要所をしっかり押さえて迷いのない展開。
がさつな兄妹たちが構成する本物の家族に魅せられた。
程よく高低差のあるセットをうまく使った展開は、
伊達さん家からお寺の境内、学校、街中、などなど様々なシーンが、
っかりとそれらしく見えてくる不思議さ。これも役者さんたちの力?
こずえ、華、涼の親子三代とても面白かった。

何様の楽園【東京公演】

何様の楽園【東京公演】

冗談だからね。

RAFT(東京都)

2016/02/19 (金) ~ 2016/02/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白い役者がそろってる
ラブホテルを軸に展開する中坊的な青い恋愛密室劇。
温度差のあるチャランポランタンな高校演劇部の愛の交錯が面白い。
身近な日常の延長戦をそのままの目線で描くリアルとフィクションを
笑いで包んだ感覚が秀逸。役者陣も荒削りながらもこれからが面白そう。
オマケで活躍してたかえでさん、
本編の印象が薄かった(席が下手だったためか)感じがもったいない気がする。
作家役のくわのけんるいくん、
前に観た下落合からあげとは一味違ったバカっぽい感じが面白い。
これからを感じさせる集団の次回作にもおおきに期待する。

ネタバレBOX

クロスカッティング的な告白シーンもなかなか映画的で楽しい。
できればあの舞台配置や座席設定にもうひと工夫ほしかった。
一番下手にいたら、
上手の座った芝居は何も見えず、音声だけのラジオドラマ状態…。
「観難い」と「観えない」は違うんだよね。
それも含めてのカオスな冗談だからねなのか?
次の展開が楽しみ!ご案内おまちしてます。
Back Stage~REBOOT~

Back Stage~REBOOT~

TEAM空想笑年

シアターKASSAI(東京都)

2016/09/08 (木) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

今年一番笑った
セットの裏側を見せる美術も面白い、タイトル通りのバックステージ物語。
無茶と無理をゴリ押ししながら2週間で舞台を作り上げる、
物語性の強いシチュエーションコメディは大いに笑えた。
全体的には今年の1・2を争うコメディだった。
役者陣も魅力あふれるメンバーが揃った。個人的には、
言いだしっぺのサル、巻き込まれた演出、存在感ありすぎの大道具、
そして貫録たっぷりの大女優に、演技に目覚めた素人女子。
このあたりがかなりツボった。
良くできたお話だったが、前半の稽古シーンのテンポがいま一つ悪く、
身内笑いしかもれず不安に駆られたが、後半舞台本番からはエンジン全開。
リズムも勢いも劇場全体が笑いの渦に飲み込まれるように転がった。
女子のキャラが確立して判り易かったが、
男性陣はちょっと人数的にも多かった感。もうちょっと絞ってもよかったかな。
しかし内容は秀逸なコメディで、
セット美術の使い方も良く、大いに笑わせて頂きました。


ネタバレBOX

ネタばれではありませんが…。
終演後のあいさつで
「演劇祭をきっかけに、次回この小屋を使う劇団も観てほしい。
演劇好きになってほしい」と述べられ、
とても熱くて素敵な演劇人だとうなずきました。
しかしこの規模の団体さんにはありがちな事ですが、
終演後は身内やお友達との交流大会がスタート。
周囲の一般人客を気にしない方々に囲まれてしまえば、
アンケート記入もままならず、ちっと残念。
アンケートも書いてと言うわりに、
誰も回収しないなら書かせなきゃいいのに。さらに残念。
舞台がとても面白く優れているからこそ、楽しい余韻で帰途につきたい。
制作のみなさん、ぜひがんばってください。
リチャード三世の悲劇

リチャード三世の悲劇

一徳会/鎌ヶ谷アルトギルド

鎌ヶ谷市東部学習センター・レインボーホール(千葉県)

2016/02/19 (金) ~ 2016/02/20 (土)公演終了

満足度★★★★★

生の原動力である欲
梨園での屋外舞台に興味を持ち、今回鎌ヶ谷市のホールに足を運ぶ。
海外の古典作品には縁がなく初めてのシェイクスピアとの接触に、
もっと事前に学習すべきと大きく悔やんだ。

インディージョーンズ世代にとっては、
ビックニュースであったリチャード3世の遺骨発見を導入に、
王位の魔力に魅入られた醜い男の良くの具現化を見せつけられた。
圧倒的な迫力で奏でられる台詞と死の象徴と具現化である髑髏の羅列。
たった7人の演技者で組み立てられる重厚な物語に引き込まれた。
並べられた髑髏と相対する生の力のようである大きな球体、
そして世界観の壁のような赤と黒の格子が様々な形に変化する。
こんどは、つかこうへい、横溝正史の作品などもぜひ観てみたい。

ネタバレBOX

夫の死に嘆き悲しむアンを甘言をもって籠絡するリチャード。
この緩急自在な言葉の囁き、敵に身をゆだねる女の性、
2人の重厚な世界観に引き込まれた。
また、これまで幾度も汚れ仕事をさせてきた
バッキンガムとリチャードの駆け引きと応酬に、
欲望と傲慢、そして裏切りと欺瞞、人の欲深さを見せつけられた。
全体のおもしろさを満喫するためにも、もっとベースを作ってゆくべきでした。

ヒミツボ -秘壺- 〜昭和歌謡短編集 其の二〜

ヒミツボ -秘壺- 〜昭和歌謡短編集 其の二〜

はぶ談戯

劇場HOPE(東京都)

2015/11/03 (火) ~ 2015/11/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しめる!
秘め事をキーに物語が連なる短編集。懐かしき昭和ノスタルジックな音楽に乗せて展開される懐古的な恋愛問題。興行主が司る見世物小屋風に展開する3篇が巧みに交差し、最後は一つになる秘密の暴露。
役者さんも全体的にスキルが高く、このいびつな世界観を構築するに必要不可欠なキャラを生み出し、物語に引き込まれる。
男女の恋愛より一歩踏み込んだエロティックなラインは、女性の目線なのか結構ソフトな印象でした。
興行主の口上展開をもっと際立たせても良かったかも?


ネタバレBOX

3つのお話はもう少しタイトにして、それぞれの関係性をもう少しにおわせてもワクワク感が高まった気がする。
1話2話の男性陣のパワフルで圧倒的な存在感が高かったのか、ヤリマンの女性と3話目の3人の女性のキャラが薄く感じる。もっと振り切って良かったかもしれない。
しかしながら、物語全体の流れと世界観は大変面白く素敵な作品でした。
ジャーニー

ジャーニー

AnK

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2017/02/22 (水) ~ 2017/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

サンプリングって、つまり良いとこ取りですよね。
悪く言えばパクリですが、
凄まじく良い意味での良いとこ取りで独創的な物語に仕上がっていた。
残酷な現実社会らのファンタジックな夢の世界。
絵本にドラマに映画に演劇、
荒んだ現実から一時でも遊離する事で晴れる心内を、
そのまま舞台に昇華した感じで心地よい。
役者陣も素晴らしく(それぞれ誰が誰だか判りませんが…)
カレー屋のご主人に悪のヒーロー、女優陣も魅力的なキャラがいっぱい。
スタジアム形式の客席も見やすくって良かった。
観るひとの事もしっかりと考えた演出と制作は、当たり前のようで全くできてない処が多いので、逆に新鮮で感動的だった。
もし、出来るならば、役者さんの紹介もあっても良かったかな。
顔と名前が一致しないもので。すみません。

このページのQRコードです。

拡大