狂犬百景 公演情報 狂犬百景」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★★

    ゾンビ。
    狂犬病が蔓延して戒厳令の敷かれた東京。その中のいくつかのオフィスでの群像劇でしたが、これぞMU、というぶっ壊れたお話達。バイオハザードのような世界観と思いきや、元恋人達の織り成す愛の渇きや、めちゃくちゃな社内不倫に胸を痛めたり笑い転げたり。久々にMUを見て、やっぱりハセガワアユムさんは狂ってるなー、ほんと大好きだなーなんて嬉しくなってしまいました。そして最後にまさかのゾンビ登場(しかもおむつ)で、とうとうやってくれた、と心の中でガッツポーズ。ギャラリーの会話劇でゾンビ出てくるなんて普通考えられないでしょ笑 面白かったですw

    ネタバレBOX

    以下、Twitterでつぶやいたコピペです。

    MU観てきた。大好きなMUの世界観に尚吾さんと菅山のんがキレキレで嵌まってたのが凄く嬉しかった。あと、古屋敷さんが痩せててイケメン扱いされてたこと笑 前は痩せててもイケメン扱いされてなかったのに笑 あー、面白かった。これが私の大好きなMU!
    posted at 21:43:39

    MU「狂犬百景」観劇。戒厳令が敷かれ、狂犬病の犬達が人間を襲い、ゾンビ映画さながらの凄惨さ・・・と思いきや、小さなオフィスで繰り広げられる恋愛模様の滑稽さ、作画の資料と称して犬を殺す人間達等々、恐ろしいものはウイルスではなく追い詰められた人間達の狂気なんだなとしみじみ思わされる。
    posted at 00:48:48

    犬を殺戮する人間達を拷問し、紙おむつを履かせてゾンビさながらに徘徊させる。滑稽さと恐怖とでどんな表情をしていいか分からない光景なんだけど、多分ここは笑っていいとこ。アユムさんの感性はますます鋭く、退廃的で絶望的な世界観の中にも、笑ったり痴話喧嘩をしたりする「人間」達を描いている。
    posted at 00:56:09

    最近、純愛や結婚よりも理不尽な恋の物語が好物な私には、2話目の社内不倫の話がツボだった。不倫相手の女性達それぞれの立ち姿というものが皆どことなく凛としていて、結局彼女達に振り回される、下半身のイカれた部長の滑稽さに終始変な笑いが止まらなかった。仕事の原動力が乱れた交際って笑
    posted at 01:19:13

    どの場面でも、役者さん全員の表情から目が離せない。なんでMUに出るとみんな漫画に出てくるような面白い顔つきに見えるのだろう。担当の漫画家が犬を殺していると知って家族と縁を切って親権まで放棄する西田とか、あの悲壮感溢れる佇まいがヤバい笑 直人はそのうち絶対人殺すような笑い方だし、、
    posted at 01:25:36

    尚吾さんの笑い方ほんとヤバかったな。犬を笑いながら殺戮する極悪人の笑い。笑ってても目が怖くて、そこがセクシーだった。のんはのんの良さが活かされた役だったな。年上の女性に迫る役ということでグッと来るかと思ったら、そこはアユムさん脚本。最初からマザコン気味の残念な若者像だった笑
    posted at 01:29:23

    古屋敷さんの演技にセクシーさが出てきたなーと思うのはやはり年齢的なものかな?だからイケメン認定されたのかな。笑 25歳。素晴らしい演技力・・・。
    posted at 01:31:46

    MU「狂犬百景」。なにが凄いって、ゾンビが会話劇に出てくること。それだけ聞くと絶対に流れは想像つかないと思うんだけど、近未来でもなくファンタジーでもなくゾンビが4体出てくるまでの過程が秀逸。階段を上がってくる姿をしてゾクゾクしたもんね。アユムさんついにやった、って。
    posted at 12:22:04

    流れとしては、

    狂犬病が流行って狂犬蔓延し戒厳令
    →キチガイどもが犬を殺しまくって喜んでる
    →犬好きがキチガイどもを監禁・拷問
    →包帯紙おむつ地みどろゾンビ完成

    。。これ、ギャラリーでの会話劇なんだよ。。笑

    (MU「狂犬百景」)
    posted at 12:27:19

    アユムさんの名言
    「俺がゾンビにおむつを履かせたパイオニアだ」

    キレキレ笑
    posted at 12:28:15

    これが、私の好きなハセガワアユムさんの脚本です。と胸を張って言える作品でした。そこに尚吾さんや、のんがいたことがとても嬉しかった。
    posted at 12:40:30
  • 満足度★★★★

    非日常が日常に変わる
    狂犬に囲まれた東京を舞台に繰り広げられる4つの物語。
    「町に狂犬があふれている」という非日常的な状況のはずなのに、登場人物からそこまでの「非日常感」を感じなかったのが凄く印象的でした。
    すべて室内の物語でしたが、外の状況がなんとなく把握できます。1話から4話の間にじわじわと状況が変わっていたのですが、それぞれその状態に適応してしまっているというか…。
    いくら狂犬であろうと、結局は犬だから、なのかもしれません。「人間は犬より優位に立っている」という無意識の認識が、そうさせているのか…などといろいろ考えさせてもらえました。面白かったです。

    ただ、やはりちょっと長かったので、もう少しコンパクトに纏めて欲しかった。
    開演前と休憩時間が凄く押したので、私が行った回は、結局終演が30分位押しました。
    トイレの少ない会場ですし、もう少し短めにして、休憩時間無しにした方が良かったのでは無いでしょうか。

    ネタバレBOX

    3話の4人組が好きでした。
    彼らだけが、自分が狂っているという認識をもっていたからです。
    格好つけの「狂っている」かもしれませんが、他の登場人物たちも、こちらから見たらどこかしら狂っているように感じられたのです。
    やってることは酷いかもしれないけれど、愛護をうたいながら故意に犬を狂犬病にしている人たちよりは、自覚があるだけマシなんじゃないかなと。

    それから、余談ですが、2話で井神沙恵さんが演じられていた凛みたいな女性は、男性にモテるんだろうなぁなどと思いました。
  • 満足度★★★★

    ゾンビ映画のオマージュ
    都心部のパニックをそのテーマに据えながら、直接そのパニックを表現するのではなく、周辺を描くことである種の距離感を保ったまま個々のストーリーを進めていく設定の上手さ。4連作の短編がそれぞれに起承転結を担う構成は観応えあり。ゾンビ映画のオマージュと愛情満載。

    ネタバレBOX

    『犬を拾いに』狂犬病蔓延のきっかけとなったストーリー。細かくダメな客を織り交ぜながら序曲を演出。青木友哉と大久保千晴が序盤に表情だけの演技を繰り広げていて観もの。森口美香のコミュ障振りも良かった。

    『部長は荒野を目指す』第一話から半日程度経過後の世界。外部も内部も行き詰まった中で、人々の思いが交錯する。加藤隆浩のダメ振りが面白い。終盤の本東地勝との携帯電話でのやり取りが笑えた。井神沙恵の天然な感じも良かった。

    『漫画の世界』狂犬病の存在が社会に受け入れられた世界。狂気の態で表現しているが、4人の示す行動は狂気なのだろうか。自らの狂気を語る彼らが意外に普通に観える。シニカルな狂気を観た感覚。沈ゆうこのコメディでもエンタメでもないアクトは色気があって良かった。

    『賛美歌』一気に前の3話が収斂していくのかと思いきやそうでもない。細かいつながりを提示していくものの、そこまで伏線の回収がされる訳でもなく、ここでも一定の距離感を保つ描き方で押し切ってくるのは新鮮。この4話が一番人間の闇を観せられた気がする。
  • 満足度★★★

    狂犬騒ぎへの意味づけはほどほどで良かったのでは?/180分弱(休憩込み)
    狂犬ひしめく東京某区の人間模様を描き出した、四話から成る連作短編集。

    “狂犬の氾濫”は密室状況を生み出すための方便と割り切り、その上で作劇したほうが良かったんじゃないだろうか?

    これが、観終えての率直な感想。

    事実、そう割り切り、狂犬騒ぎに捉われすぎずに某オフィスの出来事を描いてみせた第二話が一番楽しめた。
    犬がひしめく外には出られず、会社に連泊中の社員たちは始終顔を突き合わせるうち互いを知りすぎてしまい、そこには自然とひと悶着が起きる。
    狂犬騒動との繋がりは薄いものの、これは狂犬騒ぎ無しには生まれえなかったドラマであり、狂犬たちが間接的に引き起こしたドタバタ劇は私のみならず多くの観客の顔をほころばせていた。

    ただ、劇全体としては狂犬騒ぎにこだわり過ぎの感。
    狂犬の異常発生を意味づけようとしたところで、それは架空の出来事なので説明は無理筋になるし、それが人にもたらす災厄を意味づけようとしたところで、話は説教臭くなるばかりで、観る者を鼻白ませる。

    狂犬の氾濫は密室状況を生み出すための少々不条理な設定と割り切り、その意味づけは程々にとどめたほうが良かったのではないだろうか?

    ネタバレBOX

    狂犬の氾濫の本作での意味づけは、ペットに無責任な人間への罰、というもの。
    無理くり意味づけをしようとすると、こういうところに落ち着いてしまう。
  • 満足度★★★★

    みてきた
    反省点を次にいかしてほしい。

  • 満足度★★★

    チラシぬいぐるみの犬かわいい
    160分(休憩込)。

    ネタバレBOX

    とある犬から始まった狂犬病が世間を震撼させる。その短編。
    「犬を拾いに」(コンビニ)
    (帰ってきた)ベロが浮浪者をかみ殺す。四話での友紀奈と文太の会話に通じる序章。もうちょいコンパクトは導入でいいかなと思う。

    「部長は荒野を目指す」(製菓会社の専務室&会議室)
    4号まで持つ部長の魅力ってスゴイなと。凛(22)を演じた井神沙恵の魔性っぷりが上手い。

    「漫画の世界」(漫画家の家)
    漫画のため(犬への復讐のため?)犬を正当防衛と称して撲殺する漫画家らと、犬を愛護する男の戦いのような感じ。漫画家ら4人の造形がとても上手い。狂犬病の蔓延する世界という設定と動物愛護の精神と、人間の狂った側面のバランス感覚もいい。面白かった。

    「賛美歌」(動物愛護センター)
    動物愛護センターと愛護団体が行う、譲渡会当日の話。全3話が絡まり収束する。友紀奈の「私たちがかみ殺されるべきだった」という言葉が印象深い。3話の漫画家らがゾンビーになってたのがいい皮肉か。賛美歌が鎮魂歌的な心持になる。

    全体的にややメリハリに欠ける。休憩込みでも2時間程度が良かった。座席の割りがよくわからんかった。
  • 無題1313(14-362)
    13:00の回(曇)。12:30受付(2F)、開場。自由席ベンチシート。

    外光がはいってくる窓はなく、全面板張り、階段上がって受付台、左の壁沿い(3-4列)と両端に少し、客席。奥にはビールケース席も。

    舞台上にはテーブルと椅子(ずっとこの組み合わせ)。階段の反対側はダンボールが積み上げられています。

    13:00前説、(1話と2話)13:07開演~14:16,休憩、(3話と4話)14:27~15:51終演。

    ネタバレBOX

    終わり頃はお尻が痛くなりましたが、退屈ではなく...かといってグイグイ引き込まれることはなく、何気なく観ていたような気がします。

    犬にかまれて感染、戒厳令、犬狩り、殺処分..。キーワードはあるけど緊張感はない、「エボラ出血熱」「デング熱」、寒くなれば「インフルエンザ」..。飛沫感染、唾液、おう吐物...たぶんなにかを媒介とした感染...いろいろあるけどこの狂犬病は「血」に触れても大丈夫なのか...とずっと思ってしまいました。「狂牛病」で'あれほど'のことがあったのに。「狂犬」が欠かせない理由/背景を掴み損なったようです。
  • 満足度★★★★

    初日観劇
    狂犬に囲まれた東京都内。
    コンビニの2F,そのある別れた男女の話から狂喜が胎動。
    囲まれた世界で、とうとう追い詰められる女好きの部長。
    都市伝説へと昇華される、不謹慎な逃亡悲劇で緊張は緩み。
    自体は沈静化し、狂犬狩りする人達と愛護する側の暗躍に考え
    最後は、徐々に価値観が狂った世界で象徴的な建物で起こる
    オールスターキャスト勢ぞろいな皮肉のこもった結末。
    ハセガワさんの持ち味、素敵な固有名詞が含んだ台詞に
    麻痺させられながら、悲しいのにどこかニヤリとしてしまう結末
    開場の階段が凄くいい効果でした。
    TB完了。

このページのQRコードです。

拡大