㐂(よろこび) 公演情報 㐂(よろこび)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-20件 / 26件中
  • 満足度★★

    初見
    「観たい!」の数が多かったので観劇しました。
    学生演劇の延長的なノリでバタバタ五月蝿いのが気に触りましたが、字幕を使ったり面白くなりそうな気配は感じました。
    しかし、3時間弱?の演目時間がこの劇団さんのイデオロギーなのかもしれませんが、その理念はとっとと捨てた方が得策です。

  • 満足度★★★★

    長さ感じず
    2時間40分の上演時間(前説では40分~50分とアナウンス)であったが、長さは感じず。
    一生の描き方も無駄に描きすぎず端折りすぎず、程よく描けてたと感じた。面白かった。

  • 満足度★★

    女性の壮大な人生を書ききる
    一言で言えば、女性の壮大な人生をよく書ききりました、ご苦労様でした、といった感じ。
    終わるまではちょっと長いなと思いましたが、終わってみると、まあ女性の一生を書ききるにはこれくらいの尺が必要なのかな、とも。
    ただ、前半と後半のギャップが、ちょっとう〜んって思ってしまいました。あと、ちょっと役者の未熟さが目立ったかな…。

    でも「ろりえ」の他の劇も見たいな、とは思いました。

  • 満足度★★★★

    叙情・叙事
    久々のシアターグリーンにて、「三鷹の化け物」以来のろりえ。旗揚げから全公演観てまっせ。毎回新しい発見がある、やはり若手筆頭と思わせられる劇団。

    叙情・叙事両方を含んだ壮大なドラマ。長さといい作風といい、先日の「百年の秘密」に通ずるものがある。奥山雄太さんの作品には必ず差別であったり自分の居場所に対する想いであったりが含まれていて、そこに一定のくだらなさと物事の軽さを加えて天秤にかけさせる。観客はそれを観て、自分の「何か」投影させ、客観的にその「何か」を考える事ができる。不思議な劇団だ。そして、まだまだ目が離せない劇団だ。

    それらを表現する事を担わされているろりえ娘4人。魅力がすごい。志水衿子さんの天真爛漫さ。ブレんなあ。

  • 満足度★★★★

    映像・着ぐるみ・・・中の人
    波乱万丈の人間賛歌というと言いすぎかもしれませんが、それだけの長編大作であった。

    単純だがバケツリレーがすごい好きなシーンだ。

    そうそう、余ったフライヤーが見事なほどに文庫カバーにぴったりで再利用してます。

    ネタバレBOX

    池袋の路上で出くわした後藤さんはあの熊より迫力がありました。
  • 満足度★★★★★

    ロリエで
    時間を感じさせない作品の力。
    凄い。
    泣かされるとは。

  • 満足度★★★★

    観た。
    笑いと涙の超大作で、上演時間の長さが全く気にならないくらい楽しい芝居だった。
    バカバカしい中にも、しっかりと女性の一生が描かれて、ホロリとした。

  • 満足度★★★★

    久しぶりの
    「ろりえ」の観劇でしたが、波瀾万丈のひとりの女の人生を
    ろりえ風の味付け満載で楽しませてもらいました。
    以前観た時は、新しい試み的なことを毎回取り入れてるように感じたのですが、もう、ろりえスタイルみたいなのをを確立したのですかね!?
    でも、これからも目が離せないですね!!

  • 満足度★★★★★

    無題398(12-141)
    16:30の回(晴)。15:45受付、16:01開場。16:25前説~16:33開演~18:07前半、18:13後半~19:21終演。すみません、時間がとれず...評価だけでも先に。

    えーと、「松竹梅」なんですよね?

    ネタバレBOX

    「三鷹」からですので2作目。受付前、1階扉前で待ちます、予定時間を少し過ぎ5階に案内されるのですが、受付は並んでいた順にという指示がありました。結構、先入れ後出しになってしまうのですが本公演はちゃんと配慮されていました。舞台、白い床にオレンジ照明で公演タイトルが映されているだけ、質素なもの。大きな円は土俵。レトロなBGM、16:25前説、16:33雨の音?、スモークが薄く漂い床面のタイトル文字の上に円錐形を形作ります。

    私、時間の長さは大丈夫。お尻が痛くなったり、座席の間隔が狭くて身動きできないということがなければ。

    「三鷹」のときも、本作でも何故か懐かしさを感じました。小さな頃に聞かされた物語のような。

    オペラでみたような「字幕」あり、紙相撲、相撲のタイコがRock'n'rollに聴こえる、熊は迫力があり、客席を使ったバケツリレーで後藤さん汗だく、よくタイミングがあうものです。

    女優…うめふね…またみに行きましょう。そしていつか「女優(著:岡田茉莉子さん)」のような一代記をモノにしてください。

  • 満足度★★★

    初ろりえ
    楽しめるけど長い。ちょっと疲れた。チラシ写真がいい笑顔。

    ネタバレBOX

    山に住むホモ・伸二(松下伸二)とリオン(後藤剛範)に拾われたカヨ子(志水衿子)の波乱の一生を描く。後半、中国?に流れ着いてから木村香代子に代わり、帰国。カンさん(奥山雄太)との子・みの子(徳橋みのり)と相撲をとって眠りにつく。

    いろいろ笑える。馬鹿げた内容もしっかりと表現されてて安定感がある。前半のバケツリレーとか馬鹿なんだけど上手い。
    カヨ子(前半)を演じた志水が、14歳~30後半までを可愛く元気に演じて好印象。確かに30以上には見えないけど。小柄ながらパワフルで見てて楽しい。カヨ子(後半)は、役者の夢を叶える為、売春に走るウェイヨン(梅舟惟永)とともに花売りとなり、やはり波乱な人生を送る。演じた木村が落ち着いた演技で大人の魅力を放つ。みの子との相撲とかね。

    ちなみに、カーテンコールで木村とカンさんを演じた奥山がキスする演出がいい。
  • 満足度★★★

    女性讃歌
    奥山さんの視線が優しい。

    ネタバレBOX

    死ぬ間際のカヨ子。「なぁんもない人生だった」という言葉が素敵。
    女の強さ、優しさ、寛容さ、すべてが凝縮されていて。
    好きな男が死んで、ゲボを吐くまで泣き、癌に侵されながら相撲とって娘を投げ飛ばす。女として母として、あれほどの波乱万丈を生きてなお、なーんもなかった、と笑顔で言ってのける。 女に生まれ、そう言って死んでいけたら理想かも。

    カーテンコールの奥山さん。やられました。 女性を、その人生まるごと愛しているんだなぁと。 本当の意味の包容力に溢れた、どんな恋愛ドラマにも負けない素敵なキスでした。

    役者さんは皆さん魅力的。どことなく懐かしく、温かい気持ちになるお芝居でした。 ただ、ギャグがあまり笑えなくて(自分には合わず)間延びしてしまい、ちょっぴり残念。

    次回も、女性に優しいろりえさんを期待します。
  • 満足度★★★★★

    何もない大切な人生
    ろりえで泣かされるとは思ってなかった!

    笑いとしんみりどころのバランスがスゴい良くて面白い!

    今回は初見の人もろりえ節にお腹痛くなることはなさそうです。

    ろりえの志水衿子さんは輝き、木村香代子さんは素敵でした! 
    そしてカーテンコールは素晴しく感じた!!!

    ネタバレBOX

    「無力なあなたへ」、、、当日パンフの奥山雄太氏の言葉。

    一見“何っ!”と思わせるチャレンジャーな発言だけれど、
    観終わった後にこの言葉の意味がわかるのかも。

    みの子(徳橋みのりさん)とカヨ子(木村香代子さん)が相撲するシーン、
    言葉にしないお互いの気持ちが伝わってきてホントに良かった!
  • 満足度★★★★

    起伏に富んだ日々と人生のボリューム感
    出生の秘密からして破天荒な物語でありながら、
    それがそのなかに生きるキャラクターの
    人生の起伏としてしなやかに積もっていく。

    長めの尺も、生きるボリューム感として
    作品を豊かに膨らませて観る側を満たす。

    作り手流に描きだした女の一生が
    とても瑞々しく感じられました

    ネタバレBOX

    終わってみればまごうことなき
    女性の一代記。
    個々のエピソードはかなりユニークでぶっ飛んでいたりもするのですが、
    でも、それが単純な滑稽さに終わるのではなく
    それぞれの場面を生きていく主人公の
    日々を過ごすひたむきさと良い意味での軽質さを
    しなやかに浮かび上がらせていく。

    シーンが一つずつ重ねられるたびに
    主人公の人生に訪れる大きな節目のさりげない質感も印象的。
    時に必死に、あるいは淡々と
    過ごしていく時間に起伏がうまれ積もって。
    塊として観てしまえば、
    あざといほどに波乱万丈な人生なのですが、
    それぞれの時間を生きる瑞々しさがしっかりと作り込まれているので
    観る側は飽くことなく、
    主人公の時間を追いかけてしまうのです。

    外枠として差し込まれる、
    彼女の終焉の日々の風景が
    主人公の人生をいたずらに霧散させることなく一つに束ね、
    その広がりのありようを観る側にしなやかに渡して。
    奇想天外な物語でありながら、
    ラストシーンを本当に美しいと思った。

    単に場面ごとに物語るものとは異なる
    作り手の描きだす世界があって、
    シーンごとを楽しむのとはことなる
    心の捉えられ方があって。

    主人公の人生を繋いだ二人の役者や、
    そこに重なるキャラクターを演じきった役者たちにも、
    ふくよかさと初日を感じさせない安定がありつつ、
    さらに満ちていく予感も感じて。

    心地よい見応えと
    キャラクターの生きる質感に
    すっかりと浸されてしまいました。
  • 満足度★★★★★

    不覚にもウルウル
    MJ(みうらじゅんさん)が年取ると涙腺が緩むと言ってましたが
    私もそうなのかな?2007年から見ているろりえさんで1粒涙が出た!
    物語と言うか前半の長い所もあり毎度の馬鹿な所もあるけれど
    ジジイとババアが加わって今までより色というかアクセントが付いたみたい
    奥山さんの舞台登場と初感動の記念で★×5です。
    (全体で見ると三鷹との方がスッキリしてたけどね)ホントこんなのが何かの賞(岸田とかね)に名前が乗ったら面白いなぁ、なんてね。詳細はTBへ

  • 満足度★★★★

    当ユニットに慣れてきて...
    2時間までがあっという間で,それからの流れがゆっくりだった気がしました。ろりえ主宰の語り口はそれだけ時間を要してゆったりだと思いました。

  • 満足度★★★★★

    何十年
    すごかったです。

    ネタバレBOX

    思い出すと、泣いてしまう。
  • 満足度★★★★

    ありえない設定の中にも
    強烈に人生を感じさせるものがあって、お芝居の醍醐味みたいなものを感じました。女が生まれてから死ぬまでのエピソードを積み上げたらこんな感じになるのかな?とすると、やはりこれだけの大作になるのも仕方ないような気がする。どんなに悲しいことがあっても、やはり人生は生きるに値するものなのですね・・・。
    と素直に思える作品。

  • 満足度★★★★★

    ある女の一生
    色々な話を強引に繋ぎあわせたような印象もありますが、観終わると走馬灯のように懐かしい思い出として過去のシーンが蘇って来ました。

    ネタバレBOX

    ゲイの夫婦に拾われ、相撲とって、泣いて、西方浄土を目指して、上海で売春して、殺人犯の身代わりになって逃げ帰って、キムチ食って癌になっての一生。

    三鷹で見たゴジラかと思わせるような大きなクマの着ぐるみや、乾いた音がするいかがわしい日本人ブローカーの後ろ姿といったお芝居らしい作り物に見慣れさせられていましたので、本物の白い普通の棺桶が出てきたときは死を強烈に現実のものとして認識させられてしまいました。

    お芝居自体は、カンさんを思い続ける気持ちを節目節目に出してはいましたが、カヨ子という女の生き様としてはなんだか色々なシーンを強引にくっつけたような印象でした。

    しかし、死を目の当たりにすると、お祭りのときのバケツリレーで火を消そうとしたバカバカしさなども遠い過去のように思え、そして上演時間が2時間50分ですから本当に随分さっきのことだったのですが、直接今とは関係ないけれどそんなこともあったなと思い出の一コマとして蘇って来ました。

    自分が産んで捨てた娘みの子との最後の対話シーン、どう接していいか分からないみの子のぼそぼそとした声、実の母親をばばあと呼ぶ心境、素敵でした。

    もう女優は無理だから、大女優になる!と叫んでいたウェイヨンが大女優になって訪日したときには棺桶の中、日本人ブローカーから離れたことによって道が開けたウェイヨンとその恩人カヨ子、ラストシーンは少しジーンと来ました。

    ところで、字幕はよく読めず、中国語も理解できず、ナレーションはほとんど聞き流していました。
  • 満足度★★★★

    さらっとして深くて熱くて。
    観終わってしばらく、『女優(おんなやさしい)←2010年ろりえ公演』のセリフ・役者の表情・動き・汗・楽曲・ダンスが、頭の中を駆け巡ってた。

    『よろこび』がつまらなかった訳じゃない。おもしろかった。とてもよかった。
    『女優』と比すると、かなり洗練されてるし、人物描写も練れている。
    ろりえではおなじみ(?)の「閑話休題的なユルグダくすぐり」も、今回は普通におもしろかった(←ボクが慣れてきただけなのか?笑)。

    でも、ほんのほんのわずかな消化不良感。。。

    好みの問題なんだろうけど。

    ろりえの奥山さんの作品を観ると、色合いは全く異なる劇団だけどポップンマッシュルームチキン野郎の吹原さんの作品を思い起こすんだ、いつも。

    「きっと、この人はコメディオンリーでもシリアスオンリーでも、優れた作品が書けるんだろうな」って。

    今回は、コメディパートもシリアスパートも良かった分、「コメディ芝居を観つづけたい」「シリアス芝居を観つづけたい」という気持ちが湧いてきたのかも。

    それはさておき。

    本山歩さん演じるスケベエが良いんだよなあ。

    ここまであっけらかんと徹底してスケベ(←エロじゃないんだ)すると、気持ちが良いというか・・・清潔感すら漂ってくる(笑)

    あと、松下伸二さん&後藤剛範さんのコンビが良い!

    バリバリの脇役なんだけど・・・可笑しくも哀しいんだよなあ。
    大黒柱じゃないけど、確実に『よろこび』を支える柱なんだよねぇ。。。

    それにしても、声を張る後藤さんを観ることができたのは、レアな体験かも(笑)

    ネタバレBOX

    カヨ子臨終のシーンは泣ける。

    その前のシーンで、娘ととる相撲に勝ち続けるからこそ、更にグッとくる(普通は負けて「衰え」を表現するだろう)。

    一番グッときたのは葬式のシーン。

    ウェイヨン(梅舟惟永さん)が参列したところで感情MAX。

    ろりえ公演の楽しみのひとつであるダンスシーンは、冒頭のみ。

    ラストでドカンといかなかったのは演出か?

    冒頭のダンスをラストで出されたら・・・しかも笑顔でやられたら・・・ナミダ流れちゃったかも。
  • 満足度★★★★★

    「嗤い」ではなく「笑い」、そして「泣ける」
    「笑って泣ける」なんて書くと、ほんと馬鹿かというような表現だけれども、本当にそうだったので、素直に書いてみた。前々から奥山雄太氏の作品には古典的と言っても良いようなオーソドックスなドラマがドンと中心にある。けれども、それが古びた感じを持ったり、恥ずかしかったりというようなことは全くない。ロマンチックな視線や、そこに酔いそうになる目を客観視して笑いながらも、しかしその笑いは決して2ch的な「嗤い」とはならず、つまり誰かを馬鹿にすることなく、しかし愚かでしかありえない人間をいとおしむ優しい目線。今回もそれ炸裂で、観客は、どんどん笑いながら、どんどん人生の深みにハマっていくことになる。そしてハマった先で

    ネタバレBOX

    最後には深く優しい涙を流すことになるでしょう。かなりの傑作です。

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