いつも誰かのせいにする 公演情報 いつも誰かのせいにする」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-20件 / 48件中
  • 満足度★★★★★

    鳥肌が立ちました
    ラストの全員が揃うシーンは何とも異様な空気を感じて、
    観ていて鳥肌が立った!!!

    欧米の人々は“I(私)”からすべてが始まる。

    でも日本人は“みんな”、村、町の集団から始まる。
    だから「アイツが、、」ということになるのかもと
    観た後なんだか思ってしまいました。


    どこにでもありそうな映画製作会社の話が、どんどん
    膨らんでいく展開に、食い入って観るほど引きつけられた!

    構成だけでなく、ひとクセもふたクセもある
    主人公を取り巻く人々の、演者の方々がまたすごく魅力的でした。

    ネタバレBOX

    片桐はづきさんのスーツ姿がステキ!

    そして開演してからしばらく微動だにしないシーンからの
    ビンタ、、インパクト大でした!!!

    片桐さんのほっぺは大丈夫なんでしょうかっ!?
  • 満足度★★★★★

    気持ち悪さが残る
    見た者の想像におかませという部分が多かったですが、私の目には日本の近未来では?と思える気味の悪い陰謀論的な内容に映りました。ステージセットが斬新。

  • 満足度★★★★★

    まあまあ
    良かったと思いますがね。
    でももう少しがんばっていいとこもあったかも!

  • 満足度★★★★★

    スリリングな会話劇
    映画製作会社を舞台に、それぞれ嫌な一面を持った人達を笑いをふんだんに盛り込みつつシニカルに描き、オーソドックスな会話劇ながらも脚本・演出・演技ともクオリティが高く、スリリングな展開に一瞬たりとも目が離せない、完成度の高い作品でした。

    タイトルの通り、責任を人のせいにしようとする人達の物語をメインに据えつつ、芸術と仕事、デモ活動、匿名のネットコミュニティー、メディアによる煽動など今日的なトピックにも触れていて、それらが散漫にならずテーマに収束して行く脚本が面白く、かつ心に刺さる鋭さがありました。
    緊張感のあるオープニングから、それまで俯瞰的な立場で観ている観客を終盤にフォーカスされる人物と同じ心境にさせる手法など、演出もスマートで素晴らしかったです。

    劇場の形に対して斜めに配置し客席まで張り出したインパクトのある舞台に事務室と応接室が高低差を付けて区切られていて、その2部屋を照明効果と合わせて巧みに使って、時間軸をジャンプしていく演出が見事でした。それまでの世界観を変える、終盤の空間の使い方がとてもスタイリッシュで格好良かったです。
    演出家自身の選曲による音楽もセンスが良く、テンションが上がりました。

    役者達の個性的でかつ自然な演技が曰くありげな登場人物をリアルに描出していて、物語の世界にストレスなく没入出来ました。
    菊池明明さんのボケキャラっぷりと小林タクシーさんの小物感が楽しく、片桐はづきさんの寂しさを感じさせる姿が印象的でした。

  • 満足度★★★★★

    面白かった
    映画製作業界を描いてました。後半ちょっと違う方向に話が進みかけて、おや?そっち方向に行くかと思われたが、なんとか踏みとどまった感じだったかな。
    でも、非常に面白かったですし、時間があっという間に過ぎていきました。

    ネタバレBOX

    過去のやりとり場面を見せる時それまで会話していた役者がそのまま舞台上におり、普通であれば関係ない役者が舞台上に控えてると気になるもんですが、それが全く感じられなかったのは流石です。
  • 満足度★★★★★

    見とれてしまった。
    スタートシーンからさすが!と思わせて後はもう古川演出とうまい役者たちにただただ見とれていた。

    今回は舞台美術と照明も素晴らしく、何度かかっこいいと(心の中で)つぶやいてしまった。

    本当の演劇の楽しみを教えてくれる劇団だと思う。

  • 満足度★★★★★

    ベスト更新
    仕事の現場に舞台を戻し、時世のあれこれを盛り込んだ力作。
    恨み節に聞こえる所もあるけど(笑)
    前作と同様に駅前でできることを目一杯やってる印象。
    今回のお気に入りは村上直子と菊池明明。

    ネタバレBOX

    登場シーンの原田優理子を観ながら、
    俺も見下されたいと思っていた事は秘密だ。
  • 満足度★★★★★

    今回も引き込まれた
    同時に、「おまえのなかにも、あーゆいーいやな部分があるだろう」と、何かするどいものをつきつけられた感もあり。

  • 満足度★★★★★

    わたしのせい
    劇場に入り椅子に座り、チラシを束ねているプログラムの紙の 前書き が 長文だったので 後で読もうと思った今日 の 私の具合は きっと 私のせいで。

    引きずり込まれました。

    おうちに帰って から、
    その 前書きと この公演のチラシの裏の文を 読みました。

    いろいろと 凄かったです。
    そんな風に 思います。 

  • 満足度★★★★★

    良い刺激
    ここ数年の中では最高傑作。

    舞台、照明が細かくセッティングされ、
    オープニングに代表されるような良い感じの「間」があるかと思いきや
    目まぐるしい展開を繰り広げ、その中で登場人物の感情、意志を強弱付けて
    見事に表現しています。テーマに沿いながら。
    刺激的なセリフで語られる、ありえなくはない日本の姿が
    現実性と緊張感を生み出し、
    劇場を支配しきっていた感じがあります。

    人により好みはあるでしょうが、
    これくらいのアクの強さは欲しいものですね。
    程よく痛さ、気持ち悪さが残っているのは
    意識しているかどうかにかかわらず、問題がそこにあるんだ、と
    強烈に印象付けられたからでしょうね。

    帰り際、前回公演のDVDを購入しました。今から観ようっと。

  • 満足度★★★★★

    世界のミカタ
    まばたきすることすら惜しいと感じてしまう目まぐるしく展開する劇的展開。役者の動きや舞台美術音楽照明の細部まで計算された洗練された空間、生きている言葉で浮かび上がるリアルな世界、そして一貫して語られる「いつも誰かのせいにする」というテーマ。最高のエンタメ。文句無し。だからこそわからないことが悔しくてたまらない。あぁ、自分の無知を呪う。それとも、劇中の台詞を借りれば、わかってるやつはダサイのか??

    ネタバレBOX

    最後のシーンで全てがひっくり返る。各々の登場人物の見えてるものと見えてないものの差を楽しむ。そうした体感では、作品の評価は浅いんだろうなぁと思いつつ、そこまでしかわからない。悔しい。観劇後、クライマックスの黒澤明が徳川さんに向けた台詞の意図をずっと考えてる。「右近さんがああまでして守りたかったものって何だと思う。あなたは何もない。あなたの世界で見えるものしか見えてない。」的な内容の台詞。あっち側とこっち側。右近さんがいるのがあっち側で、徳川さんは何も知らない中立で、じゃあ流されるがままに「革命」を見に行く観客がこっち側なのか。だとしたら僕はどう足掻いたってこっち側だ、だって、見えるものしか見えない。徳川さんが責められる理由はどうとでも解釈できる哲学的なソクラテス的なあれなのか。わからないわからない…悔しい。悪の華、清濁併せ呑む、「いつも誰かのせいにする」の世界を一番俯瞰で見ていて、同時に無責任、この息苦しいくそったれな世界をくだらねーといいつつ楽しみ抜く、右近さんのピカレスク的な世界観。世界の見方、味方。みんな何も見えてないし、正しさは見方で変わる。そんな感覚で物語を楽しみました。
  • 満足度★★★★★

    見事と言うほかありません
    お見事でした。2時間という上演時間にもかかわらず、最後までよく出来ているなと唸りっぱなしでした。テーマを伝えつつ演劇として観るべきものに仕上げるのは大変だったかと思います。
    役者さん達の演技がしっかりしており、安心して観ていられます。普通に会話しているのに何故か微妙に話が噛み合わない、というのを表現出来るというのは凄いことだと思います。
    奇妙な形をした舞台でしたが、最後にあれがやりたかったのかということが分かり、納得です。

    ネタバレBOX

    監督をプロデューサーが宥め賺しておだてるシーンなど、観ていてニヤニヤしっぱなしでした。座間監督、いいですね。
    黒澤明は、いくら一般人と変りないといってもヤクザなのですから、殺気のようなものが欲しかったです。

    「誰も気付いてないだけで、実は既に起こっている」
    という言葉に身につまされました。

    唯一残念だったのは、冒頭シーンの静止があまりにも長いことです。途中で他ごとを考えてしまいましたし、上演時間2時間と聞いていましたから、そのうち何分の1をこれに消費するのだろうなどとも考えてしまいました。
  • 満足度★★★★★

    劇場を斜めに使ったパースのようなセット!
    臨場感たっぷり、ジェットコースター的な展開に息つく暇もなく・・凄く面白かった。 ちょっとむちゃな脚本だって気もするけれど、それがエンタメとして楽しかったし、力強い演出に引っぱられました。 時間軸が違う場面が同時進行するのもおもしろく、場面転換がすばらしいです。

    ザンヨウコさん、今回の髪型、似合っています。重い雰囲気のなか、ひとりオアシスでした(^^) 
     
    チケットプレゼントで観ました(笑)

    ネタバレBOX

    黒澤明、怖い男です。
  • 満足度★★★★★

    初見でした
    内容云々よりもまず音響、照明、舞台美術その他、そして何より役者の方々のお芝居の空気の作り方が物凄く良かったと思います
    とても見ごたえのあるお芝居です
    ストーリーが若干わかりにくいと言うかこちらがついていけなかったのでしょうか、とにかく腑に落ちないところがありましたが、それを差し引いても素晴らしかったと思います

    良いお芝居を観られました

  • 満足度★★★★★

    安心感
    二度目の箱庭観劇。

    ネタバレBOX

    最初は、弱小映画会社の奮闘を描くハートフルな作品かと思ったら、まさかあんな展開になるとは・・・。舞台にグイグイ引き込まれました。
    須貝さん怖かった・・・。それを感じたのは須貝さんの演技もそうですが、ザンヨウコさんの素晴らしい表情からも伝わりました。他にも清水さんの戸惑いから井上さんの糞野郎具合が伝わったりして、役者同士の相乗効果をビンビン感じました。普通に会話するのってスゴイことなんですね。
    途中、意味不明は人影がチラホラありましたが・・・あれは初日ということでの単純なミスでしょうか?それとも意味あり?
  • 満足度★★★★★

    またも新しく...
    @chihitsudoさんが『新章突入』とツイートされてたように,新しく,時代の最先端を観ているような印象持ちました。あくまで自分的感想ですが...チャリT→箱庭→Hello!(上野友之プロデュース)とごく普通の主婦役だったザンさんが『コシノジュンコ』風になってたり,また,箱庭,ホチキス,コマツ企画などで主として『突っ込み』役だった小林さんが,流されるままの役だったりと,従来の印象を覆す使い方をされてたところが『変わった!』と感じた原因なのでは?なんて思いました。音楽活動もされてるらしい(一度,どんなものか聞きに行きたい!)作・演出 古川さんの音楽センスも新しい印象を強めているのかも?などと思いました。次回も目が離せないって思いました。

  • 満足度★★★★★

    雰囲気あり
    日本の現状を考えさせられる、かも。

    ネタバレBOX

    スタート、映画制作会社事務所シーン、男と女が数分間の微動だにしない沈黙…、ちょうど鼻がむずむずしてきたところだったのですがこちらも身動きできず根競べ…、いきなり男から女へのビンタ。

    日本では何かが起きています。暴徒化したデモが毎日行われていて、日々規模が大きくなっているようで、今や200万人規模のようです。しかし、報道されないので、目の前の道路もデモ隊に占拠されているのに事の重大さに気づかない女性プロデューサー、そして多くの日本人。

    赤字体質のため監督も雇えない会社、プロデューサーの一人が監督をすることに。小林タクシーさんの自信のなさ、信念がありそうで流されやすい表情が良かったです。

    映画を売らんがために、「耳の後ろに何かいる」から「革命」に題名を変え、デモ隊参加者らに受けて大ヒットの予感とか。さらに、デモの騒乱による圧死シーンがあることをネットに流し、一方でプロデューサーの一人が自首しておくなどの手段も駆使しています。

    2011年、今年の日本にはとんでもないことが起きています。後世になって歴史的な年だということが分かるでしょう、このお芝居も現実も、現実なら日本だけでなく世界中で。しかし、デモ参加者は就職難民かと思うとどうもヤクザ関係者に扇動された人々のようであり、不思議です。

    男と女のプロデューサーの関係、そもそも女プロデューサーはどんな性格なのかなど、もやもやしたところも残りました。主体が誰か分からなくなったカオスも見えてきました。ところどころで他人のせいにするようなセリフが出てきてほっとしたりもしました。そうしたことも含めて、漠然とした不安、混乱が伝わって来る作品でした。

    場面転換のときの光の使い方が素敵でした。ザンヨウコさんの意表をついた髪型も良かったです。

    ネットによるクチコミを重要視している一方で、映画のタダ見客を皮肉るシーンがありました。試写会に申し込みしまくる人を小馬鹿にしていました。それなら、なぜこりっちチケットプレゼントをやっているのでしょう。止めればいいのにと思いました!!!!!!!
  • 満足度★★★★★

    遅れてしまった
    名前の通り、いつも誰かのせいにする。まさにそのテーマが常に見え隠れしながら展開していく脚本は素晴らしかった。
    役者さんもそれぞれ個性がきっちり立っていた良かった。

    次回も楽しみにしています!

  • 満足度★★★★

    耳と心が痛い話
    賞を取ったことで、より劇団力が高くなった感じがして、ほぼ劇団として完成しちゃってんじゃないかとも思いました。

    また、今回は特に映画界の話と言うこともあり絵力が、圧倒されるほどとても強かったです。

    ネタバレBOX

    見えてない、分かってないのは自分じゃないかなと糾弾されているようで痛かった。分かったふりと言うか分かった気分になっていたんじゃないかなと自己嫌悪に陥りました。この芝居のラストも観客任せの感じでしたが、やっぱり自分は分かってないのかもしれないなと思いました。
  • 満足度★★★★

    日本人
    日本人特有の考えとかってあるのかな…。きっとあるのですよね。すごくストレートに訴えているようで、自分にも当てはまるようで…。ズキッとしました。
    駅前劇場であんな舞台もつくれるんだなぁ。とも感じました。いやぁ、いつも箱庭円舞曲のセットは本物ですからね。

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