いつも誰かのせいにする 公演情報 箱庭円舞曲「いつも誰かのせいにする」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    雰囲気あり
    日本の現状を考えさせられる、かも。

    ネタバレBOX

    スタート、映画制作会社事務所シーン、男と女が数分間の微動だにしない沈黙…、ちょうど鼻がむずむずしてきたところだったのですがこちらも身動きできず根競べ…、いきなり男から女へのビンタ。

    日本では何かが起きています。暴徒化したデモが毎日行われていて、日々規模が大きくなっているようで、今や200万人規模のようです。しかし、報道されないので、目の前の道路もデモ隊に占拠されているのに事の重大さに気づかない女性プロデューサー、そして多くの日本人。

    赤字体質のため監督も雇えない会社、プロデューサーの一人が監督をすることに。小林タクシーさんの自信のなさ、信念がありそうで流されやすい表情が良かったです。

    映画を売らんがために、「耳の後ろに何かいる」から「革命」に題名を変え、デモ隊参加者らに受けて大ヒットの予感とか。さらに、デモの騒乱による圧死シーンがあることをネットに流し、一方でプロデューサーの一人が自首しておくなどの手段も駆使しています。

    2011年、今年の日本にはとんでもないことが起きています。後世になって歴史的な年だということが分かるでしょう、このお芝居も現実も、現実なら日本だけでなく世界中で。しかし、デモ参加者は就職難民かと思うとどうもヤクザ関係者に扇動された人々のようであり、不思議です。

    男と女のプロデューサーの関係、そもそも女プロデューサーはどんな性格なのかなど、もやもやしたところも残りました。主体が誰か分からなくなったカオスも見えてきました。ところどころで他人のせいにするようなセリフが出てきてほっとしたりもしました。そうしたことも含めて、漠然とした不安、混乱が伝わって来る作品でした。

    場面転換のときの光の使い方が素敵でした。ザンヨウコさんの意表をついた髪型も良かったです。

    ネットによるクチコミを重要視している一方で、映画のタダ見客を皮肉るシーンがありました。試写会に申し込みしまくる人を小馬鹿にしていました。それなら、なぜこりっちチケットプレゼントをやっているのでしょう。止めればいいのにと思いました!!!!!!!

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    2011/11/04 12:38

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