
人ハ落目ノ ココロザシ
劇団1980
駅前劇場(東京都)
2025/02/12 (水) ~ 2025/02/17 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
面白かった。
別役実っぽいセンス。星新一の中編小説っぽい。真鍋博のイラストのような幾何学的な背景もセンス良い。
無料の身の上相談所、カウンセラー(神原弘之氏)、その助手(上野裕子さん)、受付(木之村達也氏)。ハシモトという相談者が訪れるらしいがなかなか来ない。来るのはすぐに「ゴメンナサイ」と謝罪する口数の多い老人(柴田義之氏)。話が噛み合わず酔っ払ってるのかと勘繰る程。そこに和服の女性(一谷真由美さん)が乱入して来る。
「順番を待って下さい」「私は急患よ!」
身の上相談の急患ってのは一体何なのか?老人はその話が聴きたくて順番を譲る。
次から次から一癖も二癖もあるモンスター相談者が襲い掛かってくる窮地。カウンセラーは無事彼等の悩み事を捌き、道を示してやれるのだろうか?
巨体のヤクザ役の寺中寿之氏が豪快。安田顕と富澤たけしを足したような。
その連れの女役、山田ひとみさんも強烈。『いつかギラギラする日』の荻野目慶子みたいなアバズレ。
MVPは柴田義之氏、文句なしに巧い。
次回はなんと東京芸術劇場シアターウエスト!劇団の勝負を懸ける気だ。どちらも是非観に行って頂きたい。

美しい日々
新国立劇場演劇研修所
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2025/02/11 (火) ~ 2025/02/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
松田正隆戯曲の謎。
多分、『月の岬』しか観ていない自分にとっては謎でしかない世界。『月の岬』は訳が分からないが気になって仕方がなかった。思わせ振りな作劇、暗に考察を要求している。答えのない謎掛け(マクガフィン)狙いの作風なのか?それとも答は厳然として在るのか?
1997年の戯曲なのだがそれにしても随分古い設定。当時観たとしても70年代のドラマ風、山田太一や「神田川」の世界。ある種のパロディーとして観てしまう。(元々は高校教師の設定だったが今回は変えているのか?会話の内容から大学院に在籍しながら予備校講師をしているのかと思った)。
第一幕の舞台は古い共同アパート。風呂は勿論なく、トイレも流しも共用。隣室の男が置き忘れた果物ナイフをこれ幸いと使ってしまうような。
主演の風邪をこじらせている先生、横田昂己(こうき)氏は中迫剛っぽい。結婚を前にして悩み苦しむ。
ストーカーのように付きまとう教え子、萬家(よろずや)江美さんは平成バンギャファッション、何故かガンズTシャツ。
結婚を目前とした婚約者、高岡志帆さん。
親友でもある同僚、篁(たかむら)勇哉氏の買ってきた林檎。
もう一人の同僚の中村音心(そうる)氏。大野智っぽい。
その隣の部屋では働かない兄が妹に金をねだっている。
石井瞭一氏は若き伊藤克信風の世間に敗残した弱者。
その妹、水商売の飯田梨夏子さんは色っぽくて気になる。
浮世離れした恋人、齋藤大雅氏には何故か見覚えがあった。
ボロアパートの二階、二つの部屋で起きる諍い。どうしたらいいか自分では本当に分からなくなって、人を殺めてしまう。答が暴力にしか見出だせなかった。
自分的には篁勇哉氏と飯田梨夏子さんがMVP。
篁勇哉氏は名助演。昔の友人に似ていて好感。お人好しの優しい奴。いろんな役が出来そうなので使い勝手が良く引く手あまたになりそう。
驚くべきは第二幕。一体、これは何の話なのか?
是非観に行って頂きたい。

女子らのまつり2025
知らない星
ブルースクエア四谷(東京都)
2025/02/14 (金) ~ 2025/02/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/02/14 (金) 19:30
チーム世界を観劇。ユニットとしては初見だが、出演者ほかは過去にも観てる。結構ツライ台詞が飛び交うが、最後はいい話で終わる。(9分押し)79分。
2017年初演の作品を再演。とあるレストランでは若い店員が上司にパワハラされているが、そのレストランで女子会をする4人。大学に入ってバンドを組んでたメンバーが久々に集まり、それぞれの状況を話すが…、の物語。うえのやまさおりは古くから知っているし、助川演出は観てるし、村上弦は期待の若手だし、ということで観に行ったのだが、予想以上に重い話題を、ある意味軽く扱って、最後はいい話にしている。ちょっとシンドイ場面もあるけど、最後は落ち着くんだろうなと予想できて、安心して観ていられる。店員役に伊佐美南が印象的。

蘭獄姉妹の異様な妄想
悦楽歌謡シアター
遊空間がざびぃ(東京都)
2025/02/12 (水) ~ 2025/02/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
(笑えた度)3(今感)3(完成度)3
横尾忠則の流れを汲むオーセンティックなアングラ風宣伝美術に誘われてお邪魔しました。
中身もしっかり正統派アングラでしたね。看板に偽り無しです。
(ネタバレ追記します)

MISSION IN POSITIVE Heartful Special Attack コントLIVE2025 『バレンタインジャンボシリーズ』
エンターテインメント風集団 秘密兵器
小劇場 楽園(東京都)
2025/02/14 (金) ~ 2025/02/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2025/02/14 (金) 19:30
価格5,000円
うん、おもしろかった。
シンプルにメンバーさんと雅さんで、このスタイルもいいですね
もろもろグダグダ感は否めませんが、、、
新人さんはアレがキャラなのかキャラが定まっていないのかはとして、染まってイケるといいですね
おじさんがおじさんたちと美しき雅さんからパワーをもらえる稀有な劇団

アンナの銀河
演劇集団nohup
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2025/01/22 (水) ~ 2025/01/27 (月)公演終了
実演鑑賞
鑑賞日2025/01/22 (水) 19:30
読むのが難しい劇団名、「ノーハップ」と読むらしい。PC用語のようだが…。
上演時間85分。
やや高く組まれたステージに座面が六角形の低い椅子。登場人物がそれらの椅子を持って出ハケすることで、場面が変わる形をとっている。
(以下、ネタバレBOXにて…)

教育
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2025/02/07 (金) ~ 2025/02/15 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
田中千禾夫はとりつきにくい作家だ。見た作品で覚えているのは子供の頃見た「おふくろ」と義理で見た「マリアの首」の二作くらいで、後期の前衛的な作品は、台詞や、と書がそれぞれ役になっているシバイとか、将棋の駒というのもあったかなぁ、亡くなった後に確か全集も出ていると思うが、そういう作品は忘却の彼方である。「教育」も題名からしてその手の普通人には難しい作品かと思って出かけたが、それはとんだ先走りの失礼で、さすが、一時代を築いた劇作家のいい作品だった。パンフによると、田中千禾夫は戦後、俳優座の劇作家の軸になって、千田是也とともに劇団を支えたとされていて、「教育」は昭和29年の作品。今取り壊そうかと言われている現在の俳優座劇場ビルが出来る前に同じ場所にあった元の俳優座劇場の爲に、と書かれた作品である。以前のこの劇場は初めて俳優座も劇場が持てたのでいろいろ面白い企画があって、劇場が建った後は毎週日曜の夜にやる「日曜劇場」という企画があった。そこでは小品の短編から喜劇などいろいろ見た、と言っても六十年も前の一夜だから殆ど覚えていない。三島雅夫が主演した作品があって、いつも映画で見る敵役の俳優が難しい役をこなしていてびっくりした。六本木交差点を縦横に走っていた都電で淋しい辻の(信じないだろうけど、夜になると足音も聞こえそうなホントに寂しい通りだった)昔話のだが、旧劇場から今の劇場へ行く間に学生から社会人になった年代の者にすれば。まさにこの作品が捧げられた劇場は「教育」になったのだった。公演は満席で最後のⅢ席の一つに滑り込んだ。これもご縁である・

花と龍
KAAT神奈川芸術劇場
KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)
2025/02/08 (土) ~ 2025/02/22 (土)公演終了

女性映画監督第一号
劇団印象-indian elephant-
吉祥寺シアター(東京都)
2025/02/08 (土) ~ 2025/02/11 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
千秋楽観劇です
基本 年を経た主人公が
監督ではなくスクリプターとして
映画撮影に参加を求められ
過去を回想再現する形で
物語は進行する
全席指定の2時間10分超えの
長尺作品ですわ
熱量が良く伝わってきました

浴室
ジェイ.クリップ
サンモールスタジオ(東京都)
2025/01/29 (水) ~ 2025/02/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/01/30 (木) 14:00
実在の事件を元にしていながら事件そのものではなくそれを取材する(幼少時にネグレクト体験を持つ)ライターを中心に描くことで小児虐待の罪深さを前面に押し出すだけげなく、数年に亘っているので「家庭における男女の役割」などにも触れているのが「イマの演劇」な感じ。

コルバタ友池組 「画素数の低い愛」
コルバタ
シアターブラッツ(東京都)
2025/02/13 (木) ~ 2025/02/27 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/02/13 (木) 19:30
初見のユニット。丁寧に作られた「いい話」。見ててホッとする。(前説で8分押し)108分。
2022年に初演した作品を改訂しての再演。写真館の息子の誠(後藤真一)は家を出て売れない声優をやっているが、ひょんなことからセクシーパブでバイトするマンガ家の卵・香織(七瀬)と出会い…、の物語。前半で写真館の問題、売れない声優生活、セクパブの話題、とちょっと盛り沢山な展開をするのだが、後半で回収する脚本は見事。ぶつかりあいはあるのだが、基本的に悪い人間が出てこなくて、対立も価値観の違いから、というあたりで安心して観ていられる。主演の後藤に誘われて行ったのだが、いいモノを見せてもらった。ヒロインの七瀬は特に魅力的。結構笑える場面が多いと思うのだけど、開場からの笑いが少ないのはなぜ?

キャッツ・ザ・ライフ
劇団ミックスドッグス
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/02/12 (水) ~ 2025/02/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2025/02/13 (木) 16:00
初見のユニット。猫になりたい女子高生の話だが、なんか面白い。(3分押し)120分。
2014年の初演作を大幅に改訂しての再演。田舎女子高生の実奈美はシンドイことばかりの人間に嫌気がさし猫になることを望むが、猫になり野良猫たちと暮らし始めてみると…、の物語。コメディタッチのファンタジーで、物語の展開はありそうなものだが、一種の力技と役者陣の演技力で見せる。ダンスも楽しめて楽しい2時間だった。

GREEN MONSTER
NEW FACE
ウイングフィールド(大阪府)
2025/02/07 (金) ~ 2025/02/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
ウイングカップ対象作品
今どきこんな…感はあったが、一昔前はこれが当たり前であったと思うと… 家族崩壊→価値観も崩壊→アウトローへまっしぐら なんか後味の悪い作品でしたが、ウイングカップだったら選出されるかも

ひみつのエリーとまいごのマリー
劇団絶対少女領域
聖天通劇場(大阪府)
2025/02/08 (土) ~ 2025/02/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ファンタジー 衣装等は劇団名からなるほど感はあるが、内容はしっかり出来ていたと思います
次回も観たくなりました!

a次元のふたり
メイシアターSHOW劇場
吹田市文化会館 メイシアター・小ホール(大阪府)
2025/02/08 (土) ~ 2025/02/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
2月8日午前観劇 高村光太郎→智恵子抄と試験対策で覚えていただけで…
この後に、統合失調症のドキュメンタリーを観たが、高村光太郎大変だったと思います しかし智恵子が統合失調症になった原因は高村光太郎だけとは言わないが、大半の原因は高村光太郎 貴方が彼女に苦労さえかけなければ…
演技も素晴らしかった!

おどる葉牡丹
JACROW
座・高円寺1(東京都)
2025/02/05 (水) ~ 2025/02/12 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/02/12 (水) 14:00
前半の昭和的な政治家の妻の役割・陰の力。一心同体の活動の大変さが伝わる。夫政治家の浮気が発覚しても妻の黙認が理解できてしまう。後半女性が光となるべきメッセージ。興味深く面白く観劇しました。

美しい日々
新国立劇場演劇研修所
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2025/02/11 (火) ~ 2025/02/16 (日)公演終了
実演鑑賞
新国立劇場の研修生の卒業公演という、いわばプロのための練習の打ち上げ上演だが、ガラガラで5割にも満たない関係者らしい観客も多い公演だった。しかし、一方ではちゃんと通常の料金を取っての公演である。
この劇場の研修公演では昨年だったか、ダンスに戯曲をかみ合わせて、終始全員で踊り続ける「ロメオとジュリエット」(演出・岡本健一)があった。こちらは新しさと面白さの意図が伝わった。研修生でなくプロだけでやったらもっと面白かったのにと思った。
なんかやってることがチグハグなのはいつもの新国立らしいが、芸術監督も替わることだし、是非、改めて欲しいことだ。かつては演目の選び方も演出者の起用も意外に冒険もあって、研修生もオオッツというのがいた。現に研修生の歩留まりは良い。
今回のチグハグについての疑問。
まず、この本をどういう意図で選んだのか解らない。調べてみたら97年の作品。時代色が濃い中途半端に古い作品をテキストとして選んだ意味がわからない。松田正隆には研修生が宮田慶子演出で確実に勉強になる「夏の砂の上」とか、「海と日傘」とか「坂の上の家」とか、研修生の年代(青春後期)にとって挑戦しがいのある奥の深い作品がある。しかしこの97年の「美しい日々」は、バブルが終わった時期を背景に、作者も作風の転換期で、作品の揺れが大きい。その時代を背景にして、都市と地方の成年期を描くと言うが、腰が定まっていない。今のこういうテーマなら昨年の加藤拓の「ドードーが落下する」がある。近過去の色合いが強く、研修生に難しい作品を選んだ理由がわからない。
若者の世相風俗や性の現実を松田作品は鮮明に取り込んでいるが、丁度世紀が変わり不景気の時代に替わる頃そこが大きく変わった。今このテキストで若者を描くと古くなってみえる。ドラマを、時代劇でやるか、現代劇でやるか、決めかねている。そのあやふやさは劇中、具体的に出てくる借金の額の50万円の意味の切実さが伝わらない。30年の年月は手強い。30年前は。中央線沿線の二階建て民間アパートが消え始めた時期である。
若い男女の性関係から結婚という社会性が切り離され始めた時期である。「神田川」が完全に懐メロになった時期と言おうか、そこに筋を通すには旧作では難しい。
風俗劇を研修生のテキストにするのもどうかと思うが、この辺にチグハグさの原点があると思う。
。

女性映画監督第一号
劇団印象-indian elephant-
吉祥寺シアター(東京都)
2025/02/08 (土) ~ 2025/02/11 (火)公演終了

おどる葉牡丹
JACROW
座・高円寺1(東京都)
2025/02/05 (水) ~ 2025/02/12 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
座・高円寺1は何度も行ったことがありますが、こんな作りの舞台は初めてでした。2方向に客席があり、しかも舞台は円形で椅子のような台があるだけ。そこへ出てきた議員の妻らしき人達は全員白い衣装です。みなさんカチコチのスーツを着ているのだろうと思って行ったのでとても意外な始まりでした。その後の別人になる時の衣装がえ?も面白かったです。
実際に議員の横に並ぶ奥様の図と言うのはお目にかかったことはないような気がするのですが、想像するだけでも大変そうで夫が立候補するなんて言い出したら断固反対します。
「おどる葉牡丹」と言うタイトルがもうひとつピンときませんが、議員の妻たちの建前やら本音やらが踊って、とても面白かったです。
事実に基づいたフィクションという角栄話は途中で離脱してしまいましたが、今回の舞台は取材を元にしたフィクションというところでしょうか。私としてはこちらのほうが安心?して見ていられました。

映像都市
“STRAYDOG”
赤坂RED/THEATER(東京都)
2025/02/05 (水) ~ 2025/02/09 (日)公演終了