『いいえ、ヴィンテージです』 公演情報 山田ジャパン「『いいえ、ヴィンテージです』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    Aバージョンを観た
    平日の昼間だというのに超満員の客席。素晴らしいですわ。
    今回、めっちゃ楽しみにしていたのは岡田亜矢が出演することと、更に不思議なオーラを醸し出しちゃってる、いとうあさこの存在感の大きさ。素晴らしいですわ。惜しむらくはママ役の佐伯の演技がイマイチ。
    先に「観てきた」をUPされた方がUPがないと書いていましたが他のサイトでは現時点で、93件のUPがあります。ご心配なく。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    小説家・水上進は幼少の頃から複雑な生い立ちや、数奇な運命によって今まで生きて来た。そんな人生から現実逃避し自分の人生にも『設定』をすることで何とか生きて来のだ。進を主軸に家族とは、幸せとは・・を模索したような作品だった。

    進が好きになる相手役の真佐子(いとうあさこ)の独り舞台といってもいいほどのインパクトがあった。殆どの笑いを彼女がもぎ取り強引に物語りに引き込む力量は流石だ。そんなだから道井のキャラクターが喰われて地味になっていた。笑

    その真佐子自身は、20年ものの自らの薄幸な人生をちょっとずつ幸せを補充しながら火を灯すように凌いできたのだった。美も金も地位もない、何も持ってない真佐子はその代わり回りの人を幸せにさせる人なのだが、イザというときに自分の幸せを掴めない。幸せの神様は前髪を伸ばしながら一瞬のうちに駆け抜けてしまうのだ。

    そんな彼女の「中の下」の人生もきっとハッピーエンドが順番に回ってくるのなら、それは自分の設定次第なのかもしれない。ほの温かなお芝居で素敵だと思う。ジン・・!と響く。

    それにしても人間って、餌を与えられ生きていくのに何不自由しなかったら、やっぱ堕落するんだね~。笑

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    2011/04/11 17:55

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