満足度★★★★★
観劇前の予習のお勧め
国民のプロパガンダ用とはいえ一時期栄華を極めた独映画の史上劇、戦時中に国民の文化を操ろうとする国家と、媚を売りながらも尊厳を守ろうとする文化人との武力無き戦、政府要人同士の軋轢、登場しない「あの方」の恐怖の存在感、ユダヤ人殲滅政策・・等々、やっぱり、満を持した三谷作品は凄く、パルコ劇場は安心して観られました。
小日向さんが右足を庇っておられる様に感じ、怪我でもされたのかな?と思ってましたが、演じるパウル・ヨーゼフ・ゲッベルス宣伝大臣が幼少の頃に右下腿部に小児麻痺を患い、歩行がやや不自由であった事を後で知り、勉強不足を痛感した次第で、大変反省しております。照明も良かったし、ミージカルスターの歌の競演も観(聞き)ごたえがありました。