解ける/恍ける 公演情報 セカイアジ「解ける/恍ける」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    滑稽なミステリー
    たぶん、きっと、コメディ。そんな印象の強い作品だ。ワタクシ的にはドツボの作品で、キャストらに吐かせるコネタの数々が妙に可笑しい。導入音楽もgood!

    以下はねたばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    物語は本家の父の妾であった母が亡くなり、今は残された兄と三姉妹がいる桃上家のお話。

    桃上家は喫茶パリジェンヌを経営していたが、資金はどうやら本家の父が出してるらしい。妾の子の4人兄弟は父が死んだら自分達はどうやって生きていったらいいのか・・。と嘆く。本家の父のお陰で家庭教師も、使用人も雇える身分だ。

    本家の遺産を気にするあまり、姉妹達は本家の長女・密を殺そうと企む。しかし、この人たちは自分で金を稼ごうという気持ちがからっきしない。つまり、『桜の園』に登場するような人たちだ。笑

    この街に伝わる風習を絡め25年前、生後100日の子供を生贄に差し出した母の罪を背負った姉妹達が、本気でもって「ひょうもんだこ」で密を殺そうと密談する場面は滑稽というか、間抜けというか、世間から逸脱した場面だ。

    つまり本家の父親に保護されるあまり、どいつもこいつも世間知らずなのだった。まるで籠の中で飼われているような姉妹は「お金がなくなるのが恐い。」という。そうしていよいよ父親が亡くなると密を殺す役目を担った桃上家の長男は密をめでたく殺して使用人の珠緒と二人で逃げるのだが・・、死んだはずの密は震えながら蘇り、その先にある蛸壺の口にはひょうもんだこの身体が黒光りしてニョキリと出ていたのだった。

    面白い!とっても愉快なミステリーコメディ。
    沢山の要素が詰まった宝石箱のような物語だ。
    ここでの重要なキーを握っているのが使用人の玉緒だ。
    結局薬局、遺産は誰の手に?

    これだから、観劇は止められない!

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    2011/03/21 17:17

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